≪ 芦生、五波峠〜権蔵坂〜杉尾峠 ≫ 登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記                  芦生探検(10)
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■ コース=五波峠 → 権蔵坂 → P720(杉尾峠手前) → 権蔵坂 → 五波峠

2006年11月21日(火曜平日)  天候=晴れ

■ 所要時間=五波峠7:32 → 中谷山分岐8:02 → P682 8:20 → 池8:25 → P692 9:03 → 権蔵坂9:23 →
          → P695 9:40 → P720 9:53 → P720 10:24 − 10:41 → 権蔵坂11:17 → 五波峠13:05
                                    往路2時間50分、復路2時間20分  合計 5時間10分

≪標高差 130m≫ 標高差は少ないが、ピークへのアップダウン8〜9回(片道)。
主な標高≪五波峠590m≫≪権蔵坂639m≫


■ My Car 単独登山。 甲陽園発4:40、阪急池田5:13、美山茅葺里6:45、五波峠7:23









この時期、この地への単独行、、、、、快晴である。
GPSの設定、表示方法が効果的に出来るようになったので、
いささかの不安も無く出発。


美山田歌の五波の遊車道ビレッジライン入口


遊車道ビレッジライン=何の事はない普通の林道である。


が、、、全山紅葉 独り占め この登りだけでも大満足であった。

美山田歌方面

林道もビッシリと黄葉で敷きつめられている。
迫る山肌も黄葉、、谷も黄葉、、
ただ独りで、、この空間を、、味わい、、堪能する。

ゆっくり車で25分の登り

五波峠には駐車スペース (登山道から撮る)





西に八ヶ峰への登山口、東に石標

杉尾峠方面への標識は無かったが、
この石標の横からテープが続く。


ブナを初め落葉樹の中を登山道が、、
中山谷分岐までは、踏み跡以上の登山道である。




殆んど落葉しているが、、
かえって樹形が楽しめる。





落葉の時期、、新芽の時期
木々の個性的な姿を楽しむには、、この時期が良い。

背景に青空
静寂
味わう自由

久しぶりに単独行の奥深さを享受した。








自然の造形を楽しむようになり
それが当たり前、、になって久しい。
今では、、人為的に整えられた庭が、うっとうしい。


寺院の名庭と言われる物を見ると
その人間臭さ故に、悟りとは程遠い我の世界が見える。



↓ ゆっくり歩く事30分で中山谷山分岐に到着 ↓
( 五波峠まで1時間と表記してある。
この後も、この標識の時間は大げさ過ぎる。 )




中山谷山方向が、X とあるのが気になる。
行けないということではなく、縦走路ではないと解釈する。


ここから、、東北東に急降下するのだが、、踏み跡不鮮明
数分で鞍部、坂谷源頭に着く。


坂谷源頭



北側の福井県側は植林帯。
南側の京都側は自然林。
稜線縦走路は、ほぼその境界を這う。

若狭と丹後の境、、若丹国境尾根である。







踏み跡は殆んど判らない

中山谷山方向




/
ピークではないが、北東へ転進する。











この下りは、、造形美に溢れている。





左植林、右ブナ林、、石楠花



一旦鞍部に下り、南東に登り返す。
大きな石楠花のある広場に出る



P682手前のこの広場からは、南の展望が得られる。
↓ 坂谷と櫃倉谷 ↓



↓ 左手遠方がブナノキ峠 ↓
その向こうの稜線が、、小野村割岳〜佐佐里峠

芦生の中心はブナノキ峠なのが良く判る。



P682、 中山谷山分岐から35分



P682を東北に下ると池
春にはモリアオガエル、イモリで賑わいそう、、



池からまた登り返す。

ピークまで行かずに、この時点で左に転進する。



↓ 転進点の目印はこれ ↓




北東に転進すると、、、樹間から展望が
西方向、、五波峠〜八ヶ峰の稜線



北の展望



権蔵谷左股の源頭

地名が判らないのだが、、
下っていくと権蔵坂〜櫃倉谷の中間に合流する。




八ヶ峰





P692 中山谷山分岐から60分



P692からは権蔵坂まで長く緩やかに下る






大木は見当たらなかったが、、




幹はどう見ても同じなのだが、、→



枝先は、、葉が2種なのだ、、、、





権蔵坂 9:23  五波峠から1時間50分


櫃倉谷谷への下り、落葉に埋まり穏やかな下りに見えるが、












権蔵坂から P695への登りは、黄葉が残る。  明るく快適












幅広く、、明るい、、、

急な斜面も、、道無く、踏み跡も無し。

斜面が滑るが、、気分は良い。

登りはピークに向えば良いので迷う事なし。


下りは、、、幅広いので方向を間違わぬよう注意。


 P695、 P720とピークを繰返す。







 もう一つのP720へ登る。
これを登り切ると、、、


思いがけない展望が、、、














P720  (杉尾峠からは4つ目のピークとなる)

1本の杉が展望を邪魔しているが、、
根来坂峠〜、、手前にシンコボ、、右手に杉尾峠が、、、

この光景で、、気分的に一段落。 10:10
南の端のピークまでウロウロと徘徊する。

杉尾峠まで行くとすれば、、行けない事はないが、、
登山口に戻るのが3時過ぎになりそうだ。

日暮れが早い事を考慮して、、「 ここでもう良いかッ! 」
と、、腹ごしらえして帰る事にする。


穏やかな、、至福の一時を過ごす。


根来坂峠

シンコボ



P720の南の端のピークは歩き難い




↓ 今年2006-06-11 に杉尾峠から撮った光景 ↓

この眼の前のピークに今立っているのだ。
左端に特異な双耳峰が見える。


こっちから見て、、そして、、あっちからも見る。

こっちから見ていて、カッコ良ければ、あっちにも行ってみたくなる。
私の山登りは、、これで連鎖してきた。






10:41 が往路の出発時間、、早すぎるが、、安全を最優先。
五波峠に戻る。


帰路は、、往路より陽当りが良い。
山々の写真写りが格段に良くなる。



北の展望 ( 福井県、若狭の国 )


西の展望、、八ヶ峰




遙か彼方、、西北西に見える山、、
 双耳峰の青葉山、 頭巾山(ときんやま) ???







久しぶりの単独登山、、
しかも、天気予報が良かったので平日登山、、

GPSの追認で安心して歩けた。
何の不安も無く、快適登山。



今日の稜線歩きは、、
巨木があるわけでなく、、強烈に芦生独特とは言えない地域。
何処でも深い山に入れば味わえそうな領域である。

整備された道がない、、しかも薮漕ぎも無い。
稜線歩きで、時々展望がある。
自然林、、、この魅力は大きい。


今回は、前もって心した山行ではなかった。
晴れのようだから、、、朝起きられれば行こう! という程度。

コースは、以前から企画しているコースの中の一つ。

目覚まし時計もかけすに就寝。
起きねばならないという強制感がないので、、平常心で眠る。
自然に目覚めたのが、、3時前、、
平常心で準備して、、何の気張りも無く出発。

なかなか良いものだ。





■ ≪私の山登り観≫ ■
高い山に登れば地球が見えてくる
  何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。
ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか?
 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。



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