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≪  洛陽 : 隋唐洛陽城国家遺跡公園   ≫

明堂 = 豪華絢爛な玉座・空間の再現
天堂 = 芸術的チベット仏教画の殿堂
国家遺跡公園の名に値する超豪華空間


洛陽(龍門石窟)、平遥、太原、北京 一人旅 (5)
2015/11/02 〜 2015/11/16




655年 : 則天武后 (武則天) が高宗の皇后となる。
657年 : 洛陽へ遷都
664年 : 垂簾聴政=摂政政治 開始。 高宗36歳
683年 : 高宗死去。  中宗即位 (則天武后の実子)
684年 : 中宗 54日後に廃位させられる。 弟の睿宗即位 (則天武后の実子)
688年 : 明堂完成
690年 : 唐を廃し、周 を建国 (武周革命)
705年 : 中宗復位。  則天武后死去。
710年 : 中宗が皇后の韋に毒殺される。 韋皇后誅殺後に、睿宗復位。

儒教の始祖の孔子が、理想は 西周の時代だと主張し、
西周の天子が諸侯を招集していたのが 明堂 であり、、
則天武后は、、理想の国を目指して 明堂を復元した。
だが、、現実は、、夫婦間の殺し、実の母子間の陰謀策略と言う陰湿なる権力闘争を経過している。
その結果の国内政治は、、則天武后統治の約50年間は比較的安定し、大規模な反乱はなかった。
貴族中心の旧官僚とは別に、、優秀な人材を登用して善政を行ったと言う事になる。

このような歴史を学習していくと、、
国家遺跡公園として、、復元された明堂・天堂は、国家としての深遠なる思い入れが感じられる。





路線バス乗車中に見えた光景、、「 何これ ?? 」 バス停は ”中州中路・定鼎南路口”
翌日、探し当てて 入場、、、外観の新しさに殆ど期待していなかったのだが、、、






隋唐洛陽城の遺跡の上に 2005年 新しく建造した公園
則天武后の宮殿に因む。



明堂 = 2階から入り、1階が展示フロア
天堂 = 外見は5重の塔だが、内部は9フロア



入場料120元、、ここも外国人は老人免費対象外、、、



天堂は、、、靴カバー着用で入場




「 ウォーッ !  ウォーッ ! 」

ガイドブックにも掲載なし、、全くの白紙の状態で入ったので、、
この金ピカ、、朱、、黒、、繊細な彫刻、、に 唖然!
国家公園と 国家を強調するに自負であろう、、最高の芸術家・職人達の創造物だ。

↑  正面  ↑



↓  側面 ↓




↓  背後  ↓

イタリア、フランスの宮殿・教会を巡り、、ピッティ宮殿、ガルニエ宮などを体感した結果、、
芸術的装飾の行き着く所は  「 金 」 だと思っている。
ここも、、正に 金金金、、、金を映えさせる 朱と黒の補色。
洗練された感性も、、圧倒的な財力には、貧乏人の負惜しみに過ぎない。



階下は、、発掘現場の展示、、、賽銭箱になっている。




則天武后の時代を レプリカ展示、、、時間が来ればショウもあるようだ。




再現品だが、、魅力的な焼き上がり、、レプリカが欲しい、、




↓   時代毎の女性の口紅、髪型の変遷の展示   ↓





天堂、、外見は5重の塔
内部は、、各層2フロアで、、エレベータは 9F まである。





靴カバーをして入る 入場フロア



則天武后の世界、、
ヨーロッパ、日本を含む世界からの朝貢を描いている。




エレベータは中々来ないので、裏の階段で上る。  この時点では、、上に何があるかは判らない。

中心の展示と、、外周の展示とは分かれたいる。



何階かは判らないが、、 外周に チベット仏教の素晴らしい絵画


暫くは、、安易に写真に撮っていたが、、
直ぐに気がついた。
これは、、稀に見る展示空間だ ! と、、

嘗て チベット展で見た 仏画群よりは遥かに素晴らしいのだ。


心して  撮る。








上のフロアも素晴らしい。






チベット仏教と言えば、、本尊は合体仏、、
こんなに公開しても良いの?





















中央が茶室になっているフロア、、、唐茶10元/椀




最上階は、、場所にふさわしい豪華 且つ 品位ある釈迦像












全く事前知識の無い白紙で、、
高い所からの洛陽の街の展望だけで
満足する筈だったが、、、

驚きの展示内容に 大満足だ。





↓  天堂からの 東西南北の洛陽の展望  ↓

    南方向 = 龍門石窟方向
    西方向 = 周王城公園方向
    北方向 = 特になし
    東方向 = 白馬寺、、東南は老集
17:10  曇天の夕方



支那の歴史的観光施設に、、チベット仏教が大きな位置を占めているのを体感して、
チベットと支那の各王朝とは親密な関係であり続けたとは認識しているが、、

中国からの外国から見ると、、チベットへの暴力的侵略が問題なのに、、
近年建築の天堂に、何故 ? 今 チベット仏教画がメインになるの ?、



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