≪ エジプト、 ショッピング ≫

2003年11月エジプト旅行報告(12)
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■ エジプトでのショッピングは、事前の情報で、一筋縄ではいかない、、、と
覚悟はしていたが、やはり1度経験してみないと判らない。

まだ何も買っていない2日目に、現地ガイドに香水屋に案内された。
案内される土産物屋は割高である、、というのは常識であるが、、
現地の物価基準が判らない状態で、香水瓶を見ていると、日本の常識からすれば安価ではある。
おまけに、添乗員から個別に薦められると、、旅行中の良好な関係を期待して、土産用に つい2瓶購入。

ところがである。 後日街中で見ると、割高だったどころではない。 桁が1桁多いという詐欺まがいだった。 ここまでヒドイとは想像外である。  大手旅行社なのに、相変わらずこんなことをしているんだ。

■ エジプト国内では、エジプトポンド (PE、両替実績で1ポンド=18円)、
観光用店ではUS$も使用可。   と言うより、100%US$で交渉してくる。
トイレチップの小銭、現地用の一般店舗、施設入場料のみが、エジプトポンドであった。

■ 夫婦2人で 2万円をPEに両替し、それ以外はUS$支払い、クレジットカードで済んだ。 
           


↑ 購入したエジプトの神々の彫像 ↑
 (背の高いトト神が42cm。 白い女性像は別、黒い像を浮き上がらせる為に配置)

何処に旅行しても、私のショッピングとは、彫像のレプリカ購入、画集購入がメインである。
エジプトガイドブックに、これらが載っていたので、楽しみにしていたのだ。

いつもは、梱包材のプチプチとダンボール箱を日本から持参している。
今回はシナイ山登山の為、ザック・ストック2本、登山用衣類を余分に詰めたので
ダンボール等を持参せず、、、割れないように持ち帰るには工夫がいるのだ。

ショッピングを場所で別けると
 1) 観光施設前の土産物小屋
 2) ルクソール等 地方のスーク
 3) ルクソール等のホテル内テナント
 4) アスワン空港内テナント
 5) カイロの観光客用スーク、ハーン・ハリーリ・スーク
 6) カイロのショッピングビル内テナント
 7) 現地人用ショッピングストリート
 8) ガイドが案内する実演付き提携土産物屋  等を体験した。
 1) 観光施設前の土産物小屋 : ここが一番タチが悪く、またそれ故に駆引きが面白い。
南部のヌビア人らしく肌が黒い人が多く、売っている物もスカーフ等の衣料、民族楽器、彫刻、民芸品。
「One Dollar,One Dollar ! 」と商品を掲げて客引きするが、1$であった事は無い。
1$を差し出すと、「Ten Dollar !」とくる。
ワンダラーと言ったではないか! と言うと、私のコミッションが1$だ! と開き直ってくる。
言い値の半分には直ぐになるが、そこからはシブトイ。他の物と抱き合わせて高くするは、、限が無い。

初めの内は面白がって交渉していたが、慣れてくるとあほらしくなってくる。
判ってきた相場より安い目の値段を言っても駄目ならば、背中を向けてゆっくり立ち去るに限る。
そこで、背中で希望に近い値段を聞けば振返り 「 OK 」 と金を出す。  ただし、、、、だ
財布から出してはいけない。  あらかじめ小分けした必要な小銭だけをポケットから出す。
お釣りをもらえるとは思ってはならない。 そして、商品を受け取ってから金を渡す。

ハトシェプスト女王葬祭殿の前の像を買った時、金を渡したら、袋に入れてくれたのはいいが、、
その袋をシッカリ抱えて、別の手で、次の売込みをする。 買った商品を渡してくれないのだ。
強引に相手の懐から買った商品を取り、逃げ出そうすると、片腕をムンズとつかんで離さない。
「No!No!」 と大声で叫び周囲の注目を集めて相手の気がゆるんだ時に逃げ出したのだ。
この時は、牛の顔をしたクヌム神像を1体 8$。
この後、メムノンの巨像前の土産物屋では、クヌムと同じ大きさのホルス神を2体 10$に値切る。
交渉は簡単、、欲しい 1体を持って 「How Much ?」、、、 「10 dollar」 とくる。
もう1体を選んで、合計2体を差し出して 「10 dollar !」 と、相手は 「20 dollar !」
「OH NO 」 と2体を元に戻して立ち去る。 3m背中で「 OK OK 」 ときた。

背の高い トト神 (42cm)はクルーズ船前の小屋で、1体10$で購入。
この時は、3m背中で 「15$」 の声、、そして5m背中で 「10$」の声、そこでニンマリと振り向く。
金とモノとを同時交換する。 袋に入れるから、と店に誘い込もうとするが、入ってはならない。
入ってしまうとナカナカ逃げ出せないのだ。

最初にショッピングしたルクソールのスークでは、相手の出方が判らなかったので苦労したが、
ここでの学習が、、「反省と対策」 により役に立った。 と言うより、役に立たせた、のだ。

 ★ この手の手造り品は、出来不出来が激しいので要注意だ。
店の外から注意深く観察して、マトモナ彫りを見つけてから手にすべきである。
殆んどのモノが鑑賞に堪えない粗悪な顔をしている。 悪い物は安くても要らないのだ。

 
 2)ルクソール等 地方のスーク :
スークでも観光客向けの店は、1) と同じである。
ミネラルウォーター等の一般商品は、5ポンドとか8ポンドで駆引きは無いようだ。

 3) ルクソール等のホテル内テナント :
当然、観光客向けの店なので、1) と同じである。

 4) アスワン空港内テナント :
客引きの強引な民芸品の店と、少し高級な品を扱う掛け値なしの店が混在。

 5) カイロの観光客用スーク、ハーン・ハリーリ・スーク :
当然、観光客向けの店なので、1) と同じであるが、時間が無くてあまり粘らなかった。
コーヒのデミタスカップも、CDも、6)の一般の店より高かったのだ。

 6) カイロのショッピングビル内テナント :
ホテル前のショッピングビルに入った。
殆んどが現地人向けの店で、2〜3が観光客向けの店。
観光客向けの店でも、最初の言い値が、ハーンハリーリの最終値より安いのだ。
100円ショップのような 2.5ポンド(50円)ショップがあった。
CD1枚が45ポンド(900円)、、、ガイドが付き添ってくれたハーンハリーリでは3枚150ポンド。
デミタスカップも、アスワン空港と同じで、ハーンハリーリが値切った後でも一番高かった。

 7) 現地人用ショッピングストリー : (タラアト・ハルブ通り)
当然、観光客は行かない店なので、表示は全てエジプトポンドである。
日常的で魅力的な商品があり、、、、残念ながら金曜休日だったのだ。
活気のあるお菓子屋に入ったのだが、エジプトポンドしか受け取らない、との事。
全くの観光客は前提にしていない。

 8) ガイドが案内する実演付き提携土産物屋 :
当然、割高なのだが、、、、むげに拒絶すると、ガイド、添乗員に無視される心配がある。
香水屋(カイロ)、カーペット屋(サッカーラ)、金製品等+パピルス屋(ルクソール東岸)、
彫刻(ルクソール西岸)、ヒエログリフで自分の名前を刺繍するTシャツ(バスの中で受注)



☆ 現地ガイドに聞いてみた。 「カイロでの一般的な月給はいくら?」 と
   「2万円〜6万円」 との答えだったので、地方観光地では、日当1000円以下かな?と判断。
   彼らの叫ぶ 1$は時間給相当に近い?




←TVの音楽番組をデジカメで撮影し、現地ガイドに見せ、この人のCDが欲しいと。

これは誰でも知っている有名歌手と教わり買ったのが→

↓アスワン、カイロ共に展示していたので買ってみた
↓カイロの普通のCD屋でジャケットに惹かれて買う
3人とも上手く満足のCD。 MDにコピーしてマイカー内で聞いているが、1ヶ月以上経つのに3人の区別が付かない。 同じアラブ系流行歌として心地良い。
↓ 少し小さな像だが、金色に塗ってあるので、少し高い。

真ん中の王が、1500円(考古学博物館のショップで 75ポンド) 高さ11cm
隣の王子が、700円(考古学博物館のショップで 35ポンド)
右端の牛神が、600円(ルクソールのスークで 5$)
左端の2体で、600円(ルクソールのスークで 5$)
考古学博物館で買ったものは、すこぶる繊細に彫刻されている。 高いのは当然か!
←  クヌム神、ホルス神
トト神 ↓
何れもまともに彫られているので買った。
殆んどのものが イビツ、雑、、なので選別が必要だ。
こんなのが600〜1200円で買えるとはラッキー
これらは重量感があるが、多分、練物だろう。 石の粉を接着剤で固めたものを彫刻してあると思う。
イタリアだとこんな値段では到底無い。  ヴァチカンで買った古代ローマ風頭部などは、3万円程した。
ネリモノと言ってバカに出来ない。  ネリモノの方が柔らかいので、精巧に彫刻できるのだ。
ルクソールで案内された実演付き彫刻店では、石に彫刻した物をバカ高い値段で売っているが、彫刻が荒くてヒドイものである。
ただ、最近のメトロポリタン美術館の彫像レプリカのように、ネリモノと言うより、合成樹脂の型モノとなってしまうと、重量感が無くて、味気なくなってしまう。

この手のモノはやはりイタリアが良い。 土台に大理石を使っているので、ドシッと重いので本物のよう、、、


← これはずいぶん前に買ったイタリア製ランプだが、お気に入りである。

同じようなものが見つかれば、また購入しようと思うのだが、中々見つからない。 もう制作していないのかもしれない。



   ↓ 坊さんの合唱と、尼さんの演奏。 ↓

これも大のお気に入り。
フィレンツェのサンタクローチェ教会内の奥まったショップで、バラバラに1体ずつ売っていたのを全部買ったもの。
このユーモラスさがグーッ!である。


初めてローマに行って、石の文化を実感し、実績を繰り返し積み重ねて行けば、偉大な結果が得られる。
その都度、一から始めて行けば短い人生、大した事は残せない、と悟り、、、、、いつになってもそのまま残る<石>に興味を持って以来 25年間、大理石彫刻にあこがれている。 (ブロンズにはあまり興味が無い)

今回のエジプトも、今もなお存在しているのは、ピラミッド=石である。 カルナック神殿=石である。
メムノンの巨像、アブシンベル、、数々のスフィンクス、オベリスク、、、全てが<石>そのものである。
ますます<石の彫刻>に惹かれてしまう。

大理石彫刻そのものは、ん百万円出してもたいした物は買えないので、、、レプリカで小さな満足を積み重ねて来てしまった。
日本ではほとんど手に入らないので、海外旅行の度に求めてきた。
その結果、私の部屋はレプリカだらけ、、
置ける平面はびっしりと詰り、本箱の本の前のスペースにも、
壁に貼り付けるは、引き出しにも詰め込むは、、、
もう空きスペースは無いのに、見つけたら買いたくなる。

↓ 置き場所の一部 ↓


■  エジプトでのショッピングは、非常に安く済んだ。 ありがたい事である。
明らかに重量オーバーの買物も、カイロ空港には重量計が無いらしく、フリーパスで飛行機に、、、

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