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≪北イタリア、フランス、ベルギーの旅(11)≫

モン・サン・ミッシェル 超観光
パリからTGVで日帰り
2006/05



Le Mont St-Michel







もう海に浮かぶ島ではない、、昔の面影はない、、とかの情報だったが、、
↑ イメージに近い光景が見られた。 ↑
15時50分、曇天時の風景である。


8世紀の初め大天使ミカエルのお告げを聞いて、、、、
修道院、、、増築増築、、、
ロマネスク様式やゴシック様式が混在し、、
14世紀、百年戦争では要塞に、
19世紀には、牢獄に、、、
現在も修道院として、、云々、、、
と歴史と解説とには関係なく

日常的に、テレビや旅行案内で、押し付けられるこのイメージ、、
見たいとか、言うのではなく、見ておかねば、、
1度訪れておれば、それ以後は気にしなくてよい。
そんな理由で、フランス訪問4度目にして初めて企画。




パリのモンパルナス発7:05のレンヌ行きTGV
Rennes から Mont St-Michel 行直通のバスで 10:50着

前日の朝、乗車券購入したのだが、帰路は希望の便が取れなくて遅い便になった。 雨の日に行きたく無いので、ぎりぎりまで予約をしなかったのだが、、夕方のTGVが混んでいるので予約は早いほうが良い。



TGVは新幹線のイメージだったが、、
踏み切りのある一般線路を走るのだ。


沿線は殆んど牧草地と田舎町




2時間でレンヌ駅




↓ レンヌ駅は大きいので、北口or南口どっち? ↓



↓ バスターミナルは、北口を出て ↓
直ぐ右側の建物裏にある。


乗車券は運転手から買える。
満員になりそうなので、
運転手が増便を手配する。
2台目は数人の乗客だけを乗せて走る。
バスは予約不要と言う事だ。

バスはノンビリした田舎を快走するが
モン・サン・ミッシェルに近づくと、、
渋滞、、、、、、、



モン・サン・ミッシェル入口手前の駐車場まで
渋滞の中、1時間20分+15分の乗車。

バスは城門下に着くので、、
Mont St-Michelの全景、遠景は撮れない。

↑TOPに掲載の写真は、徒歩で戻って撮った。

Mont St-Michel 前の駐車場 (城門上から)







人混みに流されて、、いざ観光である。

城門入口

メイン道は細い、、

両側にみやげ屋、食堂







修道院入口へ



由緒ある修道院を訪問する、、
そんな雰囲気は全くない。
超観光名所を、ただ観光の為に歩く。
安っぽい土産物、、
狭い食堂、、美味い物が出てくる雰囲気ではない。


修道院入場の前に、、昼食をとろうと
少しでも小奇麗で安い所を、、、当然 ない。
半ばセルフのレストランで安価だけの条件を満たした。


外壁からは海の展望が開ける。
日の出、夕焼け、、大空の演出が効果的だろう。




修道院の入口への行列が100m程。
これは入場券を買う為の行列。
入場券持参の団体さん等は、横をスイスイ入場。






陸地側の展望 (東方向?) 何もない広大な光景。




海側の展望 (西方向?) 何もない広大な光景。



↓ 沖合いの島まで、、素足で往復する観光客 ↓







老若男女、、犬もいた。







修道院内のテラス

何もなくタダ広大な展望
これはこれで良いのだろう。

しかし、、残雪残る個性的な山々の絶景、、
家畜のいる草原に教会の高い塔
赤い屋根の町並みの背景に雪の山並み、、
素晴しい広大な光景を数多く見てきた目には、
どのように認識すればよいのか、、戸惑ってしまう。





TOPに掲載したように
何もない広大な背景に、
毅然と鋭角にそびえる造形は、、
これは、、紛れも無く個性的造形。
稀なる素晴しさである。



修道院内部、、
といっても、、街中の教会に入った時のような宗教的雰囲気はない。
元修道院の建物だった、、という過去形の景色だ。

調度品、装飾など無く、、宗教的行事が行われる生きた施設とは思われない。
見るべき宗教絵画、、彫刻もなく、、ぞろぞろと人のダラダラとした流れのみ。




大天使ミカエル



回廊、、宗教的な敬虔さは微塵もない。

京都の超観光寺院でも、これ程に、宗教的雰囲気を失った建物は思い出せない。

モン・サン・ミッシェルは遠くから眺めるもの、、
富士山と同じである。

『 富士山に 登らぬ 馬鹿に、 2度 登る 馬鹿 』
『 Mont St-Michelに 行かぬ 馬鹿に、 やって来た 馬鹿 』










↑ もぬけの空 ↓





イタリアルネッサンス、
バロック芸術、、
ゴシック大聖堂、、、

過剰と思える装飾、感性
それらに慣れ親しんだ観光客にとっては、、、

この何もない世界には、、戸惑うばかりだ。


シュッツの音楽のように
凝縮されて無駄がない、
聴けば聴く程に、その研ぎ澄まされた本質に驚嘆させられる。
そのような世界とは対極しある、本質がなくなったモノのようだ。


帰りのバスは16:45発、、予約の取れたTGVと連動している。

前日に、パリで、バスと連動したTGV往復を予約していた。
バスが予約無しでも、増便されるので必ず乗れるとは、事前情報になかったからだ。

観光が3時前に、早く終わったので、、1台早いバスに乗ろうと、並んだのだが、、、
「 指定したバスでないとダメ! 」 と乗車拒否。
全員乗り込んでも、、空席があったので、、再度 「 乗せろ!」 「 ダメ! 」
新たに乗車券を買えば乗れるのだが、、僅かでもお金が惜しい。
この時も、、増便に備えてもう1台が待機していた。

早くレンヌの町に着いて、、レンヌの町を、少しでも見学しようと思っただけ。

★ TGVとバスは別々に購入すべし。
  レンヌからのバスは、往復とも、必ず乗れる。
  バスの乗車時に、年齢を聞かれ、25歳以下、60歳以上は20%割引だ。
  TGVとバスを連動して購入すると、バス便の変更は不可となる。
  鉄道駅で連動切符を買ったが、、割引されていなかった。






バスの待ち時間に、徒歩で陸地側に戻った、、



道路の両側には、、レストラン、ホテル
土産物屋、スーパー、、、何も不自由は無さそう。

旅行計画では、1泊して
朝夕の太陽の作り出す
光の演出を見ようかとも思った。

結局、スーツケースの移動を嫌って
天候の良い日に日帰りとした。
ま、正解であった。

↓ Pontorson ポントルソンの町 ↓


レンヌから鉄道でポントルソン駅まで
そこからバスで、モン・サン・ミッシェルへ
というルートもある。

レンヌから直通バスが遙かにシンプルな計画だ。

ポントルソン駅




■ 行っても観光写真のままだろう、、それ以上の発見はなさそうだ。
  ところが、、ひつこく観光写真が目に付く煩わしさをなくす為に、、1度行って見ておく。
  天候、内容、結果、、共に、予想通り、目的どおりに無事終了。

  もう観光写真は気にならない、、無視できる。 煩わされずに効果的な企画がネレル。

  他人に聞かれると、、”他に行く所がなかったら、、行っておいでよ! 写真のとおりだよ! ” と言っている。
  (写真のとおり、、これも幸運なのだろう、、雨なら全てが無駄なのだから、、)

■ レンヌ19:05発、モンマルトル着21:10。  この日の為に、パリのホテルはモンマルトルに5泊した。




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