≪ 『 ランスへの旅 』 行って来ました。 Reims大聖堂。 さすがに随一の格式 ≫

2004年GWイタリア、フランス旅行報告(17)
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■ ランス訪問のきっかけは、殆んどの日本人訪問者がそうであるように、、
ロッシーニのオペラ 『 ランスへの旅 』 が名作だからである。
1824年シャルル10世のランスでの戴冠式を見に行こうと、でも行けないという単純な内容のオペラ。

このオペラで ランス の名を記憶し、1400年代のジャンヌダルクが、シャルル7世を ランスで戴冠させる為、活躍する歴史の一場面が加わる。
5世紀末のフランク王国以来(クローヴィス496年)、フランス王は ランスで戴冠式を行わねばならない、これゆえ、ランスという町の重要さを知る。

■ 戴冠式の行われるノートルダム大聖堂の壮麗なゴシック建築を体感するのも楽しみの一つ。
名物のシャンパンを探求するのは全く予定にない。  こういうものに中途半端に首を突っ込むと、お金の方も天井知らずの出費になる。

1度訪問しておけば、今後 『 ランスへの旅 』を見る度に、劇中に入り込みリアリティが増し、一層楽しくなるはず。
ジャンヌダルクが、母から見捨てられたシャルルを、ランスで戴冠させて、正当性を主張する意義も解れば、彼女の映画もより理解できる。

当然、これらの歴史上のノートルダム大聖堂が、現存する大聖堂と同じではないけれど、、、

■ パリ東駅発8時15分、急行で、ランス着9時54分。 1時間40分とチョット遠い。
日曜日なので本数も少ない。 帰路の列車も限られている。

葡萄畑等、雄大な農村地帯。 曇天である。

近代的な強国なのに、農業国、、
日本の発展のバランスの不均衡はナニ?

↑ ランス駅
↓ ランス駅前、コルベール公園

シャンティイ、シャルトルと知る限り
駅前は広い駐車場となっている。
↓ コルベール公園からランス駅を見る
↓ 公園内のコルベール像
↓ 公園から左方向のプロムナード
「地球の歩き方」に従い、Rue de Talleyrand 通りを歩いて南下する。
日曜日なので人通りは無く、店も閉まっている。
派手ではないが、結構大きな都市である。
毛織物、シャンパン等の商工業が盛んな街というのはうなづける佇まいである。
Rue de Talleyrand ↑ と平行に南下する長い広場、Drouet d'Erlon ↓

↑ この広場は帰りに通ったのだが、両側にカフェ、レストラン等で賑わう広場である。 ↑
往路にこちらを通っても良かった。 必ず立ち寄る必要のある広場だろう。
↓ 1kmも歩かないうちに突然、左手正面に、ノートルダム大聖堂が見える。

一見して、シャルトル大聖堂より迫力はある。
「来て良かった」 と即座に思った。
広くて心地良い広場や導入路が揃ってこそ建物の偉大さが引き立てられる。
≪ Cathedrale Notre-Dame ≫
1211年〜13世紀末にほぼ完成、第一次大戦の空爆で大被害、戦後完全修復
と言うことは、ジャンヌダルクが見た聖堂と同じなんだ。



↑ 上部の彫刻群 ↑


← 広場左手のジャンヌダルク像
↓ 入口から広場を見る
内部は広く、意外に明るい
↓ ステンドグラスも華麗
入って暫くはオルガン演奏で、ミサ中。 良い雰囲気
↓ オルガン ↓
↓ 主祭壇の奥のステンドグラス。 シャガールの寄進

居心地の良いひと時を過ごす

↓ 北面、ジャンヌダルク像
全長 138.7m
↓ 北面、旗は Infomation
明るく笑顔が魅力的な女性で、気持ちの良い応対
シャンパンセラー巡りは止めにして、街散策
ショッピング街も閉まっている
Drouet d'Erlon 広場は、日曜のお昼前なので人は少ないが、お店がいっぱい。
↓Drouet d'Erlon 広場の南端から北の駅方向を見る
↓ Drouet d'Erlon 広場中央

お店の名は、WAIDA
2.15+2.90+3.15=8.20ユーロ
良い思い出ができた。
Drouet d'Erlon 広場の噴水の近くで、食事を考えたのだが、小奇麗なケーキ屋兼パン屋に、人の出入りが多かった。

↓ ウィンドーを覗いてみると、一つ一つの仕上げが良く、如何にも手作りで丁寧に作ったというのが伝わってくる。
パンも焼き上がりが存在感を主張している。

「店内で食べれるか?」 と聞いて、なんと↓ケーキを2個も頼んだ。 ほぼ満員のテーブルでコーヒと共に食べたのだが、見てくれどおりシッカリした味。

しかし、ケーキ2個だけでお腹を膨らますと、、チョット気持ちが悪い。
やはり食事はまともに食べなければ、、
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急行列車で見つけた携帯電話関連のステッカー

携帯電話のマナーはヨーロッパではどうなんだろう、と気になっていた。  というのは、急な仕事の用件が携帯電話で解決するのだから、他人に掛かってきた携帯電話を見ると、「良かったな」 と思う。
なのに、騒音の凄い車内なのに他人迷惑だと<車内で携帯電話絶対禁止>という日本を、思いやりの無い国だと判断していたのだ。
欧米ではどうだろう?



イタリアでは、バス、列車いずれでも、みんな自由に話していたし、迷惑そうな顔をする人も見なかった。
たまに入口付近に移動して話する人は見かけた。  ステッカーは全く目に入らなかった。
フランスでも、この線の急行列車での往復のみ、このステッカーを見た。 多分、遠慮しろという意味だと思う。
でも、誰も気にせずに、携帯放題である。
シャルトルの帰りに、横に座っていた若いフランス娘の携帯が鳴り、可憐な声で 「 アロー 」 と応答した時は ゾクゾクッと色気を感じてしまった。
驚いたのは、パリの地下鉄の車内で携帯通話をしているのを見た時、、地下でも通じるんだ〜!
ヒドイ騒音の車内で、お喋りは良くて、携帯は完全に悪いという状態は不愉快だ。

周りに気を使いながら話している人を見ると、気を使っているという態度に親しみを感じる。

■ 帰りのランスの駅で待っていると、
朝パリからついた時に見かけた日本人母娘が、後から駅に着いた。
そして、次の到着と出発の2つある掲示盤の内、パリからの到着の時刻を見て、ホームに着いた列車に向かって階段を駆け下りていった。 「違うよ」と教える間もない。
向こうのホームに駆け上がって、、、乗車口で尋ねている、、、間違いを教えてもらったようだ。
笑いながら帰ってきて、もうパリ行きが到着する時刻に、、
今度は、カップに注ぐコーヒー自販機にコインを入れだした。  どうするんだ〜
列車が着たら、、熱いコーヒーの入った紙コップ持って走るつもりかッ!!!

こんな調子でも、無事に2人旅ができるのだ、、と 幸せ母娘に感心。

■ ランスからパリ東駅に戻り、
ギュスターヴ・モロー美術館、オルセー美術館 を巡る。
夜は、ガルニエ宮で、室内楽を鑑賞。
室内楽が聴きたいのではなく、、ガルニエ宮で音楽体験が目的。

バスティーユで観劇なんて興味はない。
出し物に無関係に、ガルニエ宮である。
モーツァルト、ロッシーニ、ヘンデルであれば最上の喜び、、




今度来る時は、

ヘンデルのオペラ、バレエのスケジュールに
合わせて来てみたい。
それを最優先で、、、

この豪華さは癖になる。


■ <2004年GWイタリア、パリ近郊都市21日間旅行 目次>

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