≪ (比良)坊村から白滝谷、JR志賀へ ≫ 登山報告

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■ コース=坊村 → 明王谷 → 三ノ滝 → 牛コバ → 白滝谷 → 
       → 夫婦滝 → 汁谷 → 木戸峠 → クロトノハゲ → JR志賀

2005年 7月10日  天候=曇り→ヤヤ晴れ ( 全員が雨中行軍を覚悟していた情況だったのに )

■ 所要時間=坊村 9:55 → 三ノ滝 10:22 - 10:32 → 牛コバ 10:49 → スベリ石 11:47 → 
       → 夫婦滝 12:45 → 滝見不動明王 12:53 - 1:25 → 汁谷 2:12 - 2:35 →
       → 木戸峠 2:42 → クロトノハゲ 3:02 → 天狗杉 3:30 → JR志賀 4:40

       登り計= 3時間50分、 下り計=1時間55分、 総合計 5時間45分

≪標高差 登り=650m、 下り=850m≫ 標高差は意外と多い。  悪沢岳=2041mである。
主な標高≪木戸峠950m≫≪坊村300m、JR志賀100m≫


■  参加者=高やんさん、PIKKUさん、mayumiさん&蓮さん、私の5人。

今回のコースは、涼しい谷歩きが目的なので、私の登山に期待する大展望は予定にはないのだが、、
単独行ばかりの私にとっては、他人様と一緒に登る事のが目的。
天気予報が悪くても、催行されるなら、行かねばならない。

■ JR芦屋から新快速7:31発、JR堅田8:33着、 8:45発のバスを待つが、相乗りタクシーで 9:10坊村着
   坊村集合予定は、9:45


7月初旬、梅雨の真最中、、
涼しいであろう白滝谷を登ろうという目論みは大正解



見るべきものは、豊富な水流の期待できる沢、、そして、三ノ滝、夫婦滝


牛コバを過ぎてからの登山道は、沢を度々渡り、
↓ 一部崩壊しそうで険しい場所もあり変化に富んでいる。 ↓









JR堅田駅の江若バス51系堅田朽木線を待つ登山客

車中から見る比良の山は、厚い雲の中
こんな情況でも登る物好きは少ないだろうとの予想に反し
この行列、、、、何のことはない、沢登りの人達。

タクシー相乗りの誘いにのり、交渉5000円で5人乗り
前の座席に女性と相席。
この時は知らなかったが、、ドタ参のPIKKUさん。

 葛川坊村を訪れるのは初めて。
 京都からは三千院、寂光院と大原を北上する鯖街道・若狭路、、、
 名前は聞いてはいたけれど、、全くイメージのない地域。   なかなかに趣のある風景に満足。


↓ 坊村のあけぼの橋、安曇川(京都・上流方面)


↓ 安曇川下流方面



↓ 登山口、トイレの対岸の風景 ↓

アジサイが目立つ


 ↓ 登山口、御殿山方向



沢を目指すグループは準備を済ませ
順次出発して行く。

PIKKUさんと私は、
出町柳からバスで来る本隊を待つ。

この時点では、PIKKUさんが、、
( ベテランである事は格好で判るが )
沢もクライミングまでもハマッテおられるとは
知る由もないが、、、、、

下山するまでには、囲炉裏の情報を
今日の水量の如く教えられた。 ( 誰に? )

定刻どおり本隊が着く。
全て初対面の未知の人

村民紹介の小さな画像を見てはいたが、、
顔写真なんて当てにならない。
逢って一言二言会話があるまでは、、恐ろしさ半分。



↑ 望遠で



私以外は、旧知の間柄のベテランばかり、、しかも皆女性である。
この時までは、名前だけで初心者かどうかも判らなかった。

ベテラン女性の健脚ぶりは、よく知っている。
マイペースで歩く爺さんにとっては、やや不安。







登山道は、広く緩やか
沢の音は聞こえるが、見えない。

先頭を歩く mayumi さんについて歩く。

会話に神経を取られ
空の雨模様や、周りの風景にも
注意が向いていなかった。

気が付けば、25分程で三ノ滝
会話が弾むと時間が経つのは速い。




ここからは三ノ滝は、音だけで見えない。
数分下る事になるが、
下ってみる価値はある。

三ノ滝 →
幅は狭いけれど
落ちる水量は凄い。




↓ 牛コバ手前で、沢の人達に逢う


↓ 登山口から55分で牛コバ
大橋、南比良峠との分岐点



牛コバを過ぎ白滝谷に入る



道も狭くなり、沢沿いの登山道、いよいよ本番






この時期、花は期待できない。
所々で、控えめな ヤマアジサイ を見かけるのみ。

しかし、今日は特別、
女性陣の笑顔が満開で、、

初対面なのをすっかりと忘れてしまった。





他の登山者には会わない。

沢の音、様々な鳥の声、、セミ、、











↑ ヤマアジサイ ↑




所々にロープや鎖、、、崩れそうなやせた道。

山は深い、、汗はかいているけれど涼しさを感じる。

風が実に気持ちが良い。



  ◇ 10分ほど休憩。
 みかんや揚げ饅をいただいたり、虫除けを貼っていただいたりと、ありがたい事この上なし。

  ◇ しかし、この休憩直後に、大きな丸太に足をかけて、完璧にスッテンコロリン。
 これが大きなショック。  今まで下りでは、ズルーッと足がスベリ、尻餅をついたことはあるが、
 濡れた丸太に足をかけるなんて不注意は、、というより何も意識しないで足を出していた。

 日常生活でも、なんでこんな失敗をするの? と 微妙なバランスが取れていない瞬間が出てきている。

 中高年の事故が他人事ではなくなってきたのか !
 またあるようだと、、考えを変える時期かもしれない。

 幸い転んだだけで、打撲等なんら異常なし。





↑ 小さな滝の風情は様々 → →
奥に小さく写っている沢登りの人達 →




↓ スベリ石、、沢を楽しむ大きなグループ


銀竜草 →
こんなに開いたギンリョウソウは初めて見た。
シャッタースピード 1/13 なので
手ブレ補正が効かないのか、
オートフォーカスが苦手なのか??



少し赤みを帯びている。




 この辺りから、急登が始まる。
 急登と言っても、ありふれた後半の単なる急登。  標高差200m位か?

 南アルプスの椹島から千枚、悪沢岳のアップダウンをこなし、中岳避難小屋まで標高差2000mを1日で登れたのだから
 これしきは、、、、、、、、、、ナンだけれど

 マイペースなら立ち止り、心臓を静めながらゆっくりペースなので、なんら問題がないのだけれど、
 健脚揃いの姫君の間に入ってペースを合わせようとすると、、どうしても胸が苦しくなる。
 上からは、もうそこで登りは終わりだ、がんばれ!  下からも、、、優しいお声!

 誠に申し訳ない状態でありました。
 それでも、終わってみれば 「 また参加させて下さい 」 と言っているのだから、、厚かましいものである。
   ( mayumiさん&蓮さん、高やんさん、PIKKUさん、ごめんなさいね )




急登が終わると、直ぐに 夫婦滝手前の滝見不動明王の祠

↓ 滝見不動明王の祠手前の橋 ↓




この流れが、夫婦滝につながっているようだ。







← 滝見不動明王の祠    

夫婦滝は、右へ少し下るので
そのまま滝へ


本日最大の目標
明るい陽の光が、、雨を心配していたのを忘れていた。

↓ 夫婦滝 ↓



写真写り以上に豪快

↓ 滝壺の流木と比較すれば、大きさは想像出来る。








滝見不動明王まで戻り、昼食タイム30分。

先ずは、mayumi さん歩荷 (ボッカ) の真っ赤なスイカを御相伴
水水しい果物は最高 !
皆さんおかずを並べて、元気元気!!


お世話になりっぱなしだ。






ここからは、私も数年使っていないWストックをセットする。


ここからの登りは緩やか





相変わらず、
沢、、涼風は気持ちが良い






↑ 木の上に鎮座するシダ ↑









↓ ウサギ岩







↓ クリンソウ etc 人工的な花畑



↓ 夫婦滝から45分で汁谷のキャンプ場




↓ 山頂がルートにないので、ここで SHOT  ↓



蓮さんに豆から入れていただいたホットコーヒーやケーキで
20分ほど休憩、、、、

腰掛ける所がないので地面に座りくつろぐ、、
単独行ではこんなくつろぎ方はしなかったので
足を真直ぐ伸ばして休んでいて、姿勢を変えた時

ンッ ! 右太ももが痙攣直前
すかさず 「 急に弛緩させると良くない 」 とのアドバイス。

足を折って正座の姿勢で暫くすると治まり、その後は異常なし。





休憩後、先ずは木戸峠へ

木戸峠からクロトノハゲへ少し下ると、展望が垣間見える。

こうなると私の世界だ。


↓ 比良岳、烏谷山、堂満岳、雲にかかった釈迦岳山頂 ↓
比良岳と烏谷山の間に武奈ヶ岳の頭が覘いている。




↓ 少し東に寄せる





↓ 琵琶湖湖畔の志賀町 ↓



↓ クロトノハゲ への道は快適 ↓



トリカブト(サクライウズ)は蕾もなく
コアジサイは花は散りガクのみ
イワカガミも花後で大きな葉っぱ
ヤマアジサイが咲いていただけ
時期が合えば綺麗だろう、、、


クロトノハゲ で、
帰宅を急がねばならない良家の姫君達
蓮さん、PIKKUさん、高やんさんが
ロープウェイの為、打見山へ登り返し
マイペースを通せる mayumi さんと私は、JR志賀へと下る。



蓮さん、PIKKUさん、高やんさん、ありがとうございました。
楽しい思いをさせてもらいました。
( ペースを乱して申し訳ございません )


↓ 少し下った所で、脇にチョット外れてお地蔵さんが、、 ↓
ここからも良き展望が、、、
釈迦岳からカラ岳が見える。



久しぶりのWストックなのだが快調に下る。

また、ズット、お互いにしゃべりどおしだったので、時間は気にならない。
今まででも、下りは、女性の単独行と話しながら下った事は度々ある。
しかし、こんなに、こんな事まで聞いてしまって良いの?
と、、初対面なのに、、、、こんなの初めて!


↓ クロトノハゲ から30分弱で天狗杉 ↓



TWO SHOT

↑ 老御夫婦に撮っていただいた。 ↑

地元の人の要望で登山ガイドする為に、下見に来られたらしい。

明らかに私より遙かに年上のご夫婦なのに、
JR志賀駅には、私達より15分遅れで到着されていた。

歳だ歳だと言い訳していてはいけない。 見習わねば!!


↓ 大きな琵琶湖の一部が見え出しても、駅までは遠い。 ↓
こちら側は風が全くない。 これはつらかった。



無事にJR志賀駅到着、16:40。
1時間55分の楽しい下りでありました。




と、言いたいところだが、、、これで終わらなかった。


 京都駅前で、生ビール !!。



 遅く帰り、汗臭い洗濯物をドッサリとザックから取り出し、脱衣場に積上げる。
 朝起きてみると、これら全てが既に干してある。




■ ≪私の山登り観≫ ■
高い山に登れば地球が見えてくる
  何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。
ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか?

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