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≪ サース・バフー寺院:ナーグダー ≫

SAS BAHU Temples, Nagda
嫁姑寺院 ヒンドゥー教 10世紀
Sas  = 義母
Bahu = 義娘

ウダイプルから北24km

4度目のインド旅行 and 初めてのインド一人歩き (13)

2013-03-04 〜 2013-03-23

  


サース バフー寺院 の繊細な彫刻




ウダイプルのホテルに到着して直ぐに、、小型タクシーの手配。
ナーグダー  →  クンバルガル → ラーナクプル・アーディナータ寺院 を 周り、2000ルピー。
結果的に走行距離は 211km
所要時間は 9時間35分  (7:00出発、16:40帰還)

タクシーのチャーター料は想定よりは高くついたが、、バスを乗り継いでは、3箇所を効率良くは周れない。
日本円にして3600円に過ぎないので、、他と比較検討する事無く即決した。
これより遠方のチットールガルが 85ルピー X 2 で往復出来たのだが、、今回はケチる場合ではない。



↓   GPS軌跡  ↓

タクシーは想定していたコースとは、全く違う道を通ったが、
サース バフー寺院を少し通り過ごした以外は、迷う事無く走行した。


U= ウダイプル
標高: 589m

N= ナーグダー NAGDA
標高: 671m

K= クンバルガル KUMBHALGARH
標高: 1095m

A= アーディナータ寺院 ADINATHA
標高: 465m


r = Bhanpura村
標高: 980m

i = ISWAL
標高: 725m

k = KHAKHRI
標高: 843m




ナーグダーの サース バフー寺院だけを予定していたのだが、、
運ちゃんが、、エクリンジの寺院をも案内してくれた。

E = EKLINGJI
○ = SAS & BAHU TEMPLE


ウダイプルから北に、アジメールへ向かう幹線道路 8号線を、、標高差200m を登っていく。

標高 782n の峠




↓  エクリンジの街道風景         ヒンドゥー寺院  ↓




SHRI EKLINGJI PRABHU   8世紀頃?



7:45  時間外なのか、、信者以外はダメなのか、、、ガードマンに制止されて中には入れなかった。
門から 写真だけを撮らしてもらった。





古い歴史的な石造りと、、以後の建物とが混在している現役の寺院である。


古い部分は、、歴史あるヒンドゥー寺院に期待される緻密は彫刻群が現存している。







エクリンジから少し戻り、小さな湖 ( バーゲラー湖? ) を迂回する、、湖の奥に サース バフー寺院 が見える。






サース バフー寺院の敷地は、鉄製の門があったが、
施錠されておらず入場はできたが、、直ぐに人が現れて
解説をしようと申し出があったのだが、、断わった。

管理人なのだろうか、、寺院前で私を監視しているようだった。

訪問者は、、私一人だけである。

湖に面している寺院の背後から入る事になる。




湖を背にして、、朝陽の当たる サース バフー寺院 (左が サース義母・姑寺院、 トラナの建つ右が バフー義娘・嫁寺院 )


10世紀のヒンドゥー寺院

サース バフー寺院 (姑嫁寺院) という名称は各地にあるので、、固有名詞ではなくて、、寺院のスタイルの一つなのであろう。



左のサース寺院は、マンダパ+聖堂で、周辺に10基程の小祠堂跡が取り囲み、聖堂塔部(シカラ)は崩壊して存在しない。
右のバフー寺院は、マンダパ+聖堂で、聖堂塔部は現存している。  両寺院の前にはシカラの現存する中祠堂がある。





トラナ と 湖  崩壊した祠に、、黒いリンガだけが建っている。





↓ 3連トラナの建つ バフー義娘・嫁寺院 ↓

↑    寺院本体の装飾の華麗さに反し、、柱のシンプルさに違和感を感じる。   ↑
建てられた時期が違うのだろうか???




バフー義娘・嫁寺院 から 探索する。

↓ 左に見えるのは中祠堂





マンダパ(前室)の奥に聖堂が見える。





↓  マンダパ(前室)の天井  ↓






聖堂内部の本尊は無い。





マンダパ(前室)から外の湖方向を見る。

↑  内部の彫刻は、、柱、壁ともに無い。  ↑




  バフー寺院のマンダパ(前室)は、3方向に開放されている。   サース寺院は、前方一方向のみ開放。





シカラは現存しているが、、完璧とは言い難い。  聖堂の外部壁面には彫刻は無く、平坦な柱状のみだ。





シカラの前面部の装飾の剥落は著しい。  レンガ積みの構造が良く判る。





マンダパ外部の壁面は、全面が彫刻で飾られている。





ヒンドゥー寺院特有の合体ポーズも、、顔の多くが削り取られている。








上段、中段、下段、、、レイアウトは統一されている。  神像はやや大きい。











この面は、、顔だけでなく、、全身が削り取られて痛々しい。





バフー寺院寺院の裏の小祠堂のシカラ部分は崩壊して存在しない。





背面、、、カジュラーホでは、、全てに彫像が彫られていたのを思い出す。





背後を、、サース寺院方向を撮る。  サース寺院周囲の小祠堂は土台しか残っていない。





小祠堂には、本尊は見当たらない。





どの小祠堂も、装飾の形式は同じようだ。





 サース バフー寺院の間から、、湖方面を見る。  シカラを持つ中祠堂が中央に、、





立派なシカラを持つ中祠堂、、、、向きから考えると、サース寺院に帰属するのだろう、、、








サース寺院  の正面、、、、、明らかに装飾の華麗さは、こちらの方が素晴らしい。





大笑いしたくなる程の、、素晴らしさだ。

↑  素晴らしさに圧倒されるのだが、、、神聖に謳歌される性技を見逃さない。




永年の風雨に良くぞここまで完璧に残存しているものだ。






             











出入り口は、一箇所なので、、内部は暗い。



奥に聖室が見える。


バフー寺院とは全く違う。




聖堂 + 前室 + 小前前室 と分ければ、、小前前室の天井の華麗さは、、至福の一時である。





聖堂 + 前室   前室部分には、開放部分が無いので暗い。





インド彫刻、、万々歳である。





前室の天井、、、、、朝陽の当たる健康的な小前前室の天井とはイメージが異なってしまう。
面割は相当違っている。





格子の窓だが、、明るいとは言えない。





彫刻の詳細を、、一つ一つ記憶・認識しようとする意欲は、、微塵も起らない存在感である。































唖然として外に出る。


外部の装飾は、、バフー寺院と類似している。




朝陽の当たる心地良さ、、、












格子状の明り採りも、、小さ過ぎるのが良く判る。





他人の行為を目にしながら、、両手で顔を覆う、、カジュラーホで同じ情景がある。 定番の場面なのだろう。





聖堂部分の外壁は、、シンプルだ。



他の部分の緻密な構成に比べて、、
何故なんだ、、このシンプルさは!

おそらく、10年単位で建造されたのだろうが、
背後の彫刻に掛かる時には、、
時代が変化した、、権力構造が変わった。

いろんな理由があったのであろう。












































旅行前の情報は、、極めて少なかったので、、
数点の全体像の写真しか知らなかった。

その分、、あまりの素晴らしさに、、満足度はこの上ない。


三脚使用で自分撮りをしようとしたら、、

管理人らしき人から クレーム、、

仕方なく地面にカメラを置いて撮る羽目に、、








大満足の後、、クンバルガル砦に向かう。

北へ向かうかと思いきや、、タンクシーは、西への田舎道を透る。

バスは、、TOURIST と表示されてはいるが、、ボロボロバスだ、、観光客を乗せているのだろうか?





途中に、、何箇所か集落を通過した。  黄色いバスはスクールバスである。

トラックで仕事場に行く女性達




特徴ある山、、幹線76号線からも見えていた。




幹線76号線に出て、、Iswal で、運ちゃんが朝食を、、、私は、、ジンジャーティーを、、


幹線76号線を横切り、、北へ田舎道を走り、、クンバルガルへ向かう。





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