ペーザロでのロッシーニの熱気

のぶながワールド <1996年のお話>
 ロッシーニの生まれ故郷 Pesaro での夏のロッシーニ・フェスティバルは、一日だけで通過するのはもったいない。Teatro Rossini + Palefestival(体育館ミタイ) + ロッシーニ音楽院講堂 の3演目を3日かけてじっくり観るのはFAN冥利に尽きる。

 小さな町だか、夏は海水浴でホテルは常に満員。 春先からホテルの手配は欠かせない。
町の見物は半日で十分だ。私は、朝早く鉄道で遠くへ出、夕方に戻り劇場へを繰り返した。
初日は市内観光、昼からリミニへ、夜 Pedrottiホール。
2日目は早朝からPARMA、BOLOGNA、夜 Palefestival。
3日目はバスで、ラファエロの故郷城砦都市 ウルビーノ へ、ゆっくり見学して夜はロッシーニ劇場へ。

 オペラ演奏会場は熱気がある。単なる観光客はいないからだろう。 多少なりともロッシーニファンの集まりだ。熱気があって当然。 WIENでもどこでもMajorな劇場は、音楽に縁の無い観光客が結構雰囲気を壊している。 ドレスデンの SemperOper で室内楽を聴いた時、1楽章毎に拍手、演奏者が顔をしかめているのに、楽章毎に拍手が自信を持って多くなる。 演奏会に来たことの無い人が多いのだろう。勿論、日本の観光目当ての老夫婦も懸命に樂章毎に拍手をしていた。 その点、ペーザロは安心してロッシーニの世界に浸れる。 ぜひ宿泊して3演目をじっくりと!


 事務局では、一度直接予約すると、その後毎年パンフレットを送ってくれる。
ホームページは http://www.rossinioperafestival.it
 

ロッシーニオペラの殆んど収集済みの作品リスト


★ このペーザロ訪問の時は、トラブルが、、、
アリタリア航空で成田から朝出発予定だったのだが、搭乗口で待ちぼうけ。
何の説明も無く 、夜まで待たされて、結局ホテルに案内されて、翌朝出発となった。

ローマ1泊して、翌日鉄道でペーザロに行く予定だったのが、、、、
空港着後直ちにアンコーナ行きの最終飛行機を予約、
深夜にアンコーナ着、タクシーで鉄道アンコーナ駅に
夜行列車で、真っ暗なペーザロ着。 あいにくの雨の中、道を間違いながら、ホテルへ。

予約していた初日のロッシーニ劇場は、パー、、、、
しかしながら、ここまで来てテアトロ ロッシーニを見ずして帰れない。
幸いに 窓口で、3日目のロッシーニ劇場のチィケットが購入できたので、
ヴェローナの初日のカルメンをあきらめる。 日本で手配した高額な券が2枚もパーとなった。

ペーザロのホテル延泊は、かろうじて粗末な部屋が確保でき、ヴェローナの初日ホテルをキャンセル。
アンコーナへの飛行機代、メーターを倒さない1台しかいない深夜のタクシー代、泡と消えた2枚の高額チケット、と、、格安航空券なら、もう一度ヨーロッパ往復できるお金が無駄に、、、、、、今でもアリタリア航空は好きではないのである。

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