Edita Gruberova in Wiener Staatsoper

 エディタ・グルベローバの共演は、いつものニール・シコフだ。 演目はLucia Di Lammermoor
席は、左桟敷5番の最前列、手摺にもたれて観るのは最高、オーケストラBOXも全て見える。 これは日本で予約していて取れた、現地では空席なしだった。娘と2人分で6万円、仕方ないか!

 なんと言っても Wiener Staatsoper オーケストラの魅力は、他を知れば知るほど、その魅力を増す。各部品部品がしっかりと主張し、全体のバランスで圧倒する。 でも、舞台装置や演出等は、毎日やっている惰性によるのか緊張感がない。 脇役・合唱員が日本のようにただ指示されたとおり立っているいるだけという感じだ。

 そういえば、ホールでの案内の横柄さを初め、全体に官僚的で客を見下しているようでもあり、サービス精神に欠けているのは間違いはない。イタリアならどこでも感じる観光客に対する親切さは、街中でも感じられなかった。 ウィーン、ウィーンフィルのブランドにあぐらをかいているのだろうか? 我々も盲目的にブランドにひれ伏さずに、毅然と観察し批評・賞賛すべきだろう。
 でもやはり、オーケストラの魅力は最高だ! グルベローバのあのやわらかい高音、完璧に乱れなく転がる心地よさ。もう少しやせていただければと思うのは私だけだろうか?

娘(当時高校2年)も、ロンドンでショルティを聴いたときは、時差ぼけか後半寝ていたし、ブラームスザールでのモザイクカルテットも寝ていたのが、この時ばかりは、帰国後暫くグルベローバ、グルベローバ と友達にふれまわっていたようだ。