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≪ シー・サッチャナーライ遺跡(スコータイ遺跡) ≫

Sri Satchanalai Historical Park
スコタイの北 50km
スコータイ時代は2番目の規模

3度目のタイ 14日間一人旅(1)
2009/12/06 〜 2009/12/19






13世紀までは、アンコール王朝の支配下にあったが、
アンコール王朝のジャヤヴァルマン七世の亡き後、勢力の弱まったクメール勢力を追い出し、スコターイ王朝を起こす。
1378年にアユタヤ朝の属国になるまで、140年間繁栄したスコタイ王朝の遺跡。

3代目ラームカムヘン王(1279-1300)は、クメール文字を改良し、テラワーダ仏教を取り入れ、
中国から陶芸技術を学び、スワンカローク焼を起こす等、スコータイ王朝の黄金期である。

仏教はセイロンから積極的に取り入れ、建築的には、従来からのクメール様式にスリランカ様式が加わり、
独特のスコータイ様式を残している。


スコータイ、シー・サッチャナーライ、カムペーン・ペッ が遺跡として規模が大きい。



今回は、チェンマイに宿泊し、車と日本語ガイドをチャーターして、スコータイ、シー・サッチャナーライを日帰りした。
チャータ代が 6500B ( 約1万8千円 ) と高額になったが、飛行機で当地に1泊するよりも効率的と判断した。



↓ 朝6:30 チェンマイのホテルを出発 ↓
道路は全て舗装整備され、、さすがにカンボジアとは違う。




3時間、9:30に シー・サッチャナーライの新市街を通過




シー・サッチャナーライの遺跡群は、ヨム川が大きく湾曲し向きを変える広範囲な地域にある。

北が新市街方面
↓ 西に城壁に囲まれた遺跡公園、、湾曲した所にワット・プラ・シー・ラタナー・マハータート寺院 ↓





チャリエン地区のワット・プラ・シー・ラタナー・マハータート寺院前のヨム川に架る吊橋




ワット・プラ・シー・ラタナー・マハータート寺院 (チャリアン寺院)前の広場
広い駐車スペースと建ち並ぶ土産物屋、、、外国人観光客は私1人、、?







■  ワット・プラ・シー・ラタナー・マハータート寺院  ■
Wat Phra Sri Rattana Mahathat


北と南を川に挟まれている。





近郊の小学生の校外学習か ? バスでやってきた。


クメール式のプラーン ( 高塔 )  周辺の仏塔は、釣鐘型でスリランカ様式


当初はあった木製の屋根は無く、、レンガ造りの柱だけが残る。




クメール式のプラーンは復元されているけれど、
表面の彫刻までは復元されていないので、、
アンコール遺跡を知る者にとってはやや寂しい。


スコータイ仏、、
タイの仏様は、、最初はシンプル過ぎると感じていたのだが、
見慣れるにしたがって、、その素朴さが、、親しみを覚えさせる。


穏やかな表情、、、辛気臭い精神論を排除したように、、温かさを感じる。





スコータイ独特の 『 遊行仏 』  しなやかな歩く釈迦の姿




横から見る




プラーンに登って正面を見下ろす。




プラーン裏の仏塔

殆んどがレンガと漆喰である。



仏塔裏の 祭殿群  屋根は残っていない。




お釈迦様が大小前後して鎮座している。


日本の仏教では、、、観世音菩薩、、大日如来、、薬師如来、etc、、と
仏像は、人間の欲の種類に応じて都合よく造られているが、、
タイの仏教寺院では、、お釈迦様だけ、、
涅槃仏、、座仏、立仏、遊行仏、、、
( 他は、、布袋さんなどを偶に見る。 )





城壁内の遺跡に移動、、

事前に衛星写真を見ていて、、見通しの良い遺跡公園だと思っていたが、、
現実は、、同じ寺院内には植樹はないが、、隣の寺院は樹林に遮られて見えないのである。




↑ 西からワット・チャーン・ローム、 ワット・チェディ・チェット・デーオ  ↓
ワット・スアン・ケオ・ウタヤン・ヤイ、 ワット・ナーン・パヤー





ゲートを通過して、城壁内に入る。
道の両側は並木道、、、
観光客は少ない。




■  ワット・チャーン・ローム  ■
Wat Chang Lom



遺跡には、、青空が良く似合う。

この清清しさが、、癖になるのである。

基壇の周囲には、38頭の象、、その上の段には、、仏像、、

スリランカ様式の釣鐘型仏塔












38頭の像は、、漆喰が剥がれ落ちている。




仏様達、、、



アユタヤの仏像破壊は、、ビルマ軍によるものだが、、
スコタイの仏像の破壊は、、盗難によるだそうである。





仏像の造りは、、砂岩に漆喰




 
← 象の造りは、、レンガと漆喰
    胴体中は空洞になっている。  ↓



タイの遺跡は、、レンガが多いので、、崩壊が著しい。
圧倒的に石造りのアンコール遺跡の魅力が増すのである。



ワット・チャーン・ロームから 東のワット・チェディ・チェット・デーオ方向を見る。
樹林で見通しは無い。








■  ワット・チェディ・チェット・デーオ  ■
Wat Chedi Chet Thaeo


裏から見る、、逆光である。








東の正面から見る。



本堂の残存する柱と 奥にチェディ(仏塔)

蓮の蕾の形のチェディはスコータイ様式と呼ばれる。





蓮の蕾のチェディは、 南国の青空に すっきりと映える。




チェデイが7列なのでチェディ・チェットなのだが、、
チェディらしき物は7列以上見られるのだが、、







それぞれ形・様式が違うようである。
33の仏塔がある。



一番後ろ(西端)の塔




中央、両脇には仏像が配置、、、

背後には、、ナーガ上の釈迦
あまりにも完全な姿で残っている。





■  ワット・スアン・ケオ・ウタヤン・ヤイ  ■
Wat Suan Kaeo Utthayan Yai

やや規模が小さい。




■  ワット・ナーン・パヤー  ■
Wat Nang Phaya






小さな学生達が見学に来ていた。  → 







小学生、、中学生、、年齢に幅がある。









東の正面から見る。


スリランカ様式の釣鐘型仏塔
↑ 左(南)の屋根で覆われているのが、、繊細なレリーフが残る壁。




↑ 大空に突き刺すように立ち残る列柱と 仏塔の先端 ↑
気持ちが良いのである。

この様な気分が身体に染み付いているので、、
少々の観光名所なら、驚きも感動も無い。



↓ 屋根に守られた窓 ↓

内側には 何も無いが ↑
↓ 外側には、、繊細なレリーフ ↓


繊細といっても、、、
アンコール遺跡が評価の基準となっている私には、、
物足りないのである。
ここでは、これで良しとするしかない。







城壁の西の端は小高い丘になっている。

寺院が左右に二つ存在する。

ここから城壁内を展望する予定であったが、、
現地に来てみると、、樹林で展望なんてないのである。



それでも、、登って見たいので、、

ガイドの説明によると、北のワット・カオ・パノム・プレーンは
鳥が多くて、鳥インフルエンザの危険があり薦めない。

南のワット・スワン・キリーなら案内するとの事。

↓ Wat Suwan Khili  への南からの登り道 ↓


■  ワット・スワン・キリー  ■


釣鐘型の仏塔である。  南側から



鳥はいなくて、、猫が寄って来る。  寄っては来るのだが、、この表情は、、、、




北側から




↓ 塔の上は、、、遊行仏のレリーフが見られる。 ↓

他には装飾らしいものはなにも見られない。



北のワット・カオ・パノム・プレーンへ向う道 ↓ 現地の人達がやって来る。



木の間から辛うじて、、下のワット・チャーン・ロームの仏塔の先端が見える。




城壁の見学を終えて、、、北のサンカローク焼の窯跡見学に向う。

北の城壁の門


城壁の外、直ぐに珍しい屋根のレンガの建物 →


北に数キロ進む。





← サンカローク焼の窯跡は博物館になっている。






サンカローク焼博物館の前には焼き物の土産物屋が並ぶ




更に博物館の北に向うと、、樹林の中に多くの窯跡が点在している。

相当に大規模な焼き物の里であったのが良く判る。



12:10 シー・サッチャナーライの見学予定は終了し、レストランでバイキング昼食
9:45 〜 12:10 見学の正味時間は 2時間25分である。




のどかなヨム川を、、後にして
12:45 スコータイに向う。







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