薮内佐斗司 の 彫刻

彫刻家、薮内佐斗司(やぶうち さとし)は、今や毎月どこかで展示会が開かれている人気ものである。
公共スペースのブロンズ像の野外展示、私企業の建物の目玉装飾、美術商の旨味のある複製商品として、今や誰でもどこかで一度は興味をひかれたに違いない。

1953年 大阪生まれ。
1978年 東京芸術大学彫刻科卒業。
1980年 同大学大学院終了。
1982〜87年 同大学保存修復技術研究室助手を勤める。
1987年 東京台東区稲荷町に作業場を構える。
1991年 東京世田谷区経堂に 『ぶっしゅ』 工房を開き5〜6人で共同作業を始める。

保存修復技術研究室にて、古彫刻の修復に携わった6年間、彫刻技術の最高とされる藤原、鎌倉時代の偶像の材料と技術を徹底的に研究出来た結果、
 1)≪
ひのきの寄せ木を彫刻し
 2)≪
を塗り
 3)≪
顔料を膠で溶いて着色する   という古代の技法を用いている。


<16羅漢像3体>  彼の魅力は、基本的に仏像にある。 超越した存在であった過去の仏像とは違い、明らかに生命を持ったかのように彫り出され、現世の我々に近い存在となっている。 今にも教義が始まりそうなリアリティがあるではないか!

薮内佐斗司の作品は、工房作品である。 『個人の力は、工房のパワーと完成度にとうてい太刀打ちできない』と言い、部品毎に取り外した寄木を複数のスタッフが同時に製作している。 純粋の個人作品ではないので、現代に合った量産が可能なのだ。


四天王のうち
← 増長天
持国天 →

それぞれ高さ38cm

薮内佐斗司を一般に人気者にしているのは、やはり童子物であろう。

彼自身の説明によると、仏教の≪色心≫≪色≫は『生命が宿る肉体』
≪心≫は『精神、霊魂』であり、≪童子≫は≪心≫の象徴を意味している。
これに対し、≪生命の鎧≫の作品で≪色≫である肉体を象徴している。






← 稚児太子



こんがら童子 →

殆どキャラクター物に近い、薮内の童子物が、その価値を維持しているのは、貫かれた≪教訓≫≪教え≫≪モラル≫≪縁起≫等の解説であろうか。 醒めた眼により抽出され、構築・演出されたユーモアには隠れた解説が、その作品の物質存在以上の付加価値で、消費者を引き込んで行く。 というより、ユーモアでゆるくなった消費者の心の中に、精神的な価値あるものとして入り込んでいる。

水神童子

こぼすな様

麒麟童子

火の車童子は
負けない


幸運の
憑きがあっても磨かねば、
ひかりもしないで
運の尽き

        つきを磨く童子

吉備童子一番

うつせみ童子

大当たり童子

一粒万倍勝虫童子

守銭童子
『ころんでもええやんか、おきあがればすむことや。 おきあがり童子』
『おっと、うつむきゃ涙がこぼれる。 いつでも楽観。 上向き童子』
『今は知らないあなたとあなた、ぼくが繋いであげようか。 縁結び童子』
『こんなちいさなわたしだけれど、いつもがんばるあなたの背から、そっと追い風おくりましょ』

乙女ごころをくすぐる解説文、ついあなたも欲しくなる彼の作品。
縁起物、置いていると良いことありそうに思わせる彼の作品。
買ってみようかな!  買ってみようかな!
買えますよ、≪いろんな種類のある開運日めくり≫毎月使えます。 ¥2000円〜
≪絵葉書セット15枚≫ ¥1000円。  ≪画廊での個展の作品集≫ ¥1000円〜
いつもおそばに、可愛いユーモア童子。

本物が欲しくなったらどうしよう! 買えばいい、、
銅版画 ≪守銭童子≫  源定数150枚    →  ¥75000円   H33.3×W27.8cm
      ≪追い風童子≫ 源定数150枚    →  ¥75000円    うぇ! 高すぎない? 紙だよ
      ≪五月童子≫   源定数100枚    → ¥100000円

ブロンズ ≪守銭童子≫  限定数9  H44cm   → ¥3,200,000円
      ≪こぼすな様≫ 限定数88 H25cm    →  ¥600,000円  うぁうぁうあ〜!
檜の木彫り ≪花咲か童子≫  H37.5cm    →  ¥3,800,000円
        ≪うつせみ童子≫ H40cm      →  ¥4,500,000円  うぁッうぁッうあ〜ッ!
一度画廊の個展に行って、記帳したら、早速に【薮内佐斗司】名で絵葉書15枚SET¥1000が、礼状と共に送られてきた。 ファン作りのノウハウを知っている。 現代の成功するアーティストの生きた教科書であろう。
才能だけでは成功しない、技術だけでも成功しない。

消費者の心をつかみ、洗脳し、お金を気持ち良く出させる術を習得しなければ、、、そして関係する業者をも儲けさせることを忘れずに!

うっかり好きになってしまうと、恐いですぞ〜! 高くつきますぞ〜!
私は、買えないけれど、好きなアーティストの1人であります。

薮内佐斗司ホームページ → http://uwamuki.com 
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