≪武奈ケ岳、八淵の滝≫ 登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記 武奈ヶ岳
感動の共有、のぶながTOPページへ ■ コース=ガリバー青少年旅行村 → 八淵の滝 → 八雲ケ原 →
     → 八雲ヒュッテ → イブルギのコバ → 武奈ヶ岳 → 西南稜 →
     → ワサビ峠 → 中峠 → 金糞峠 → 青ガレ → 大山口 → イン谷口

02年11月16日  天候=晴、曇、一時小雨、山頂上空は厚い雲

■ 所要時間=ガリバ-バス停発9:01 → 魚止滝分岐9:22 → 魚止滝9:35 → 障子の滝上、本道合流10:00
        → スキー場11:58 → 八雲ヒュッテ12:05、12:15 → 武奈ヶ岳1:23、1:45 →
        → ワサビ峠2:14 → 中峠2:42 → 金糞峠3:25 → 大山口4:20 → イン谷口4:35

    登り計 4時間12分、 下り計 2時間50分                    総合計 7時間2分
    (空戸の滝を探すのに30分近くウロウロと時間を費やしてしまった)

≪標高差 724m、下り964m≫ 奥穂高の標高差=2073m、悪沢岳=2041mである。
主な標高≪武奈ヶ岳1214.4m≫≪ガリバー旅行村490m≫


■ 朝6:17にJR芦屋発、JR近江高島8:27着。
 11月末まで土日運行のガリバー行き江若バス8:35発で、ガリバー着9:00。 下車客4人のみ。
 (江若バスは運行が単純ではないので、江若交通のホームページで直前に確認)

■ <八淵の滝>とは、魚止の滝、障子の滝、空戸の滝(唐戸の滝)、大摺鉢、小摺鉢、屏風の滝、貴船の滝、七遍返しの滝 の総称である。 個々に捉えると、名前を付ける程でもないものも多いのだが、まとめて名爆100選に含まれているようだ。 売り込み方の企画の巧さであろうか。 モーニング娘と同じ手口。

車窓から蓬莱山が見えだした頃から、紅黄葉の美しさと相まって比良山系の穏やかな山姿に、強烈に親しみを覚えてきた。
写真では度々見ていたが、ありふれた低山のファミリーコースとしての印象しか受けなかったのだが、、、
現場に接すると、それだけではない、東側の琵琶湖の景色と共に、驚きに近い親しさの情が湧いてくる。
少しHighな気分 になってくる。

↓JR車窓からの堂満岳〜釈迦岳

↓JR高島駅前、ガリバー関連像群
美しい山並みを見ながら25分
 ↓ガリバー村バス停、
↓5分程で色んな施設が、駐車場も
↓予想に反して静寂、 実に気持ちが良い。 麓での紅葉は最適な時期
八淵の滝コースに入るまでは、山の精気、妖気を全身で浴びながら、来て良かったと、改めて思う。
↓滝コース辺りから、老人の男女写真マニアグループが数人、三脚で、、
魚止の滝、障子の滝は、本道から外れ、経験者コースとなっている。
分岐標識、滝名表示は全てあるので、標識を確認すれば迷う事は無さそうだ。

 ↑写真マニアのグループは全員、こういう風景には無関心で
 反対方向の、枝と近景の組合せを狙っている。
↓本道から離れ細い下り
↓小さな落差が多いので、これが魚止?と不安ながら登る。 8つの滝には全て標識があった。 これは無名↓
滝は、淵と表示されたり、唐戸の滝を空戸の滝としたり、大杉谷のように確たる滝群ではない。
↓ 奥に見えるのが、障子の滝、手前は無名
    先行の夫婦が手前の大岩で動かない、、、
 ↓≪魚止の滝≫(1)
↓≪障子の滝≫(2)、2段の滝

危険とは予想していなかったのだが、帰宅後ガイドブックを読むと、「危険」とあった。 何でも危険と書くから、危険の文字に反応しなかったようだ。
↓ 障子の滝、上段の滝、
 渡河するのが危険、、、先行の夫婦が戸惑っていたのが理解できた。
 長い鎖場なのだが、地面に張り付いた鎖なので、少し不愉快な鎖場であった。
↓障子の滝の上の滝滝
名前は無い(まさか空戸の滝?)
↓危険な鎖場の最後が、長〜い一直線の鎖。 この上で本道と合流
本道に出ると先の夫婦が休憩していた。 やはり、危険さに戸惑った様子であった。
本道を通り大摺鉢までがハイキングコースのようで、何ら危険はない。
次は唐戸の滝なのだが、大摺鉢まで行ったのだが、空戸の滝の表示は見つけたが、その方向に確認できず、少し戻って、危険を冒して踏み跡らしき所を下って見たが、やはり確認できない。

この後、デジカメの設定が突然変わり、電源を入れる度にフラッシュが上がる。 持参3度目なので要領がわからず、元に戻すのにイライラ、イライラ、、、結局諦めて、、時間を相当費やしてしまった。
(山頂でやっと元に戻せた。)
メニューが多いと、使わないメニューに入り込むと現場では理解に困る。 何故事前セットが変わったのか原因不明。
↓≪空戸の滝≫標識だけ
↓矢印の方向の淵
↓大摺鉢全景、少し大きな空間で、ハイカー数人
広谷小屋への分岐でもある。

貴船の滝へは真っ直ぐに進む。
↓<淵><八>の文字
↓≪大摺鉢≫(4)

貴船の滝までは、全く危険の無い山道

のんびり、のんびり、



↓≪小摺鉢≫(5)

大摺鉢の直ぐ上が小摺鉢

前後に登山者は全く見えない。
         →
屏風の滝は面白そうなのだが、正面からキレイに撮れる場所が判らなかった。
↓≪屏風の滝≫(6)
↓貴船の滝直前から再び鎖が
道幅が超狭い、シッカリ鎖を!
↓≪貴船の滝≫(7) 落差25m、そんなにあるとは思えない
↓貴船の滝への下り、渡河にも鎖が、、足場が小さく慎重に、、
↓渡河後長い梯子を上り
また巨大な鎖場が、、、

↓左の鎖場の上から見た貴船の滝
貴船の滝が八淵の滝では主役のようだが、流れ落ちる方向が悪い。
渡河中に正面から見えれば、もっと堂々さが目立つのに、、、、
↓この貴船の滝からは、穏やかな登りが続くが、小雨が降り出し傘を片手に登る。
↓のんびり歩行途中の滝

落葉が多いが道は鮮明
↓≪七遍返しの滝≫(8)

丸太橋を渡る
↓七遍返しの滝を渡り、後は梯子、鎖とあるが、静寂の中、山の精気を満喫、ただただ無心の歩行、

広谷の合流辺りで開けて右に、しかし落葉で踏み跡不鮮明で、不安ながらテープを頼りに進む。
↓不安を消した標識  でも途中
まぼろしの滝には気付かなかった
↓急な登りを20分でスキー場に
左が比良ロッジ方向
↓正面がコヤマノ岳、右に武奈ヶ岳
下りた所が八雲ヒュッテ
八雲ヒュッテ前で昼食10分
休憩すると、やはり冷えてくる。
ヒュッテには数人の客のみ。
この後に訪れる人ゴミは、ここでは予期できなかった。
↓イブルギのコバ分岐
下山グループと遭遇し出す。
↓イヤー!マイッタ〜

下山者がドンドン増えてくる。
コケて口から血を出して泣く子、
オッサン、オバサン、アンちゃんに親子連れ
皆 防寒服、、Tシャツ姿のオッサンは私独りだけ
↓武奈ケ岳山頂へ
登る組、下る組、はしゃぐ組、、
日常の延長の山頂。
アルプスは勿論、大峰山系でも、山頂は非日常、、登りでの自らの体力と精神力との闘いの結果からか、登山者は山頂では少しは違った自分になっている気がするのだが、、

武奈ケ岳
↓山頂から≪北の展望≫
  ←
8倍望遠で<伊吹山>を狙うが
それらしき山姿が、、、、
        →
晴天時に撮られた光学10倍の
KENさんの伊吹山の画像を拝借

 KENさんの『近畿の山』へ

武奈ケ岳
↓山頂から≪東の展望≫

武奈ケ岳
↓山頂から≪南の展望≫

武奈ケ岳
↓山頂から≪西の展望≫

↑京都北山の著名な山があるのだが、私には全く判らない。
↓西南稜の壮大な光景

武奈ケ岳の画像といえば、西南稜が出てくるのだが、写真を見て「ありふれた草原か」としかイメージが湧かなかったので、「比良なんて行っても山の感動はないだろう」 と思い込んでいたのだけれど、、ここに立つと、爽快感は只モノではない。 小さな画像では現し難い<壮大さ、爽快感>があった。 ご覧のように日常を持って登る人間共が小さくて点点点である。
東の琵琶湖を取り込んだ展望、遥か南に蓬莱山、西に京都北山、、、そして足下に西南稜、と この大空間は素晴らしい。

↑左のUP
↓登るグループを拡大

登る人が多く、こちらを下る人は極端に少ない。
↓西南稜途中から山頂方面を振り返る
↓ワサビ峠真近から振り返る
↓中峠から堂満岳が初めて顔出し
↓ワサビ峠、左に下る
↓中峠まで、沢まで下って登る
↓中峠から道満岳
↓中峠から金糞峠まで、ヨキトウゲ谷を下る。
 結構風情がある。
↓沢を右左と下るのだが、落葉で不鮮明な場所も、、、
取り残された紅葉、人間にもこんなのが居る

↓丸太2本の橋
緑 新鮮な春に来れば楽しい下りだろう
↓金糞峠、、カナクソ、、、山名にもあったが、、、
金だから良い名なのか、糞で、、、悪いのか??

↓京都の女3人組。
ワサビ峠から、社員食堂でのおしゃべりかと思うぐらいの話題を喋りどおし
金糞峠から、堂満岳に登る予定もしていたのだが、、、
又、比良にはやって来そうなので、次回の楽しみにして、今回は真っ直ぐ下る事にした。

この下りは、青ガレまでが、足場の悪いガレ場が続く。 青ガレが過ぎると、平坦で紅葉の残りを楽しみながら、山の中を存分に満喫できた。
↓金糞峠から琵琶湖の対岸(沖島)の光景が新鮮
↓ガレ場の下り、、、もっとひどくなる
↓最後のガレ、青ガレ下部
↓シットリと気分良く下る
↓ダケ道方面の紅葉
↓振り返れば、素晴らしい紅葉が!!4時なので暗い
 ↓公園。  もう直ぐにイン谷口バス停
  ↓ イン谷口の売店

イン谷口に着いて、バス時刻まで30分あったので、ゆっくり缶ココアを飲み、バス停横で、立ちシ*ンをし終わった所に、大型自動車の音が、、4:40に臨時バスがあった。 バスがもう1分早く来ていればカッコワリイ姿を、、、、
最近は、前立腺肥大の兆候なのか、、キレが悪いのだ。

JR比良で数分で京都行きが、、
大阪梅田で、生ビール、、、本日も無事終了。
また明日がある。 いつまでも健康のみならず、出歩ける体力、気力を養わなければ!!

■ ≪私の山登り観≫
高い山に登れば地球が見えてくる
何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。
ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか?
単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。

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