感動の共有、のぶながTOPページへTOPへ
写真豊富な のぶながワールド

≪ 錦江里 (開平楼閣群) ≫

開平楼閣群 (1) 錦江里

錦江里・自力村・馬降龍・南楼・立園・赤坎古鎮


広州起点に中国一人旅、鉄道移動に挑戦 (4)
2012/04/03 〜 2012/04/10




開平の楼閣群:
明代から、水害・盗賊・馬賊の対策の為に造られていたのが、
19世紀末頃から、、海外で活躍する華僑達の送金、帰郷が増えて、、多くの楼閣が建設されていった。
現存する高層楼閣は、1833棟、、、
華僑洋館と呼ぶに相応しく、ローマ風窓やイスラム風ドームetc西洋建築の要素が取り込まれて、
周囲の農村風景との対比で、得意な光景となっている。

見張り台の望楼、、資産家の居楼、集合楼etc と様々な用途が見られるが、
馬賊との戦いの為、下層階は強固な壁に、、鉄窓扉、銃眼、、上層階は、豪華なドーム造りと個性的。











広州からバスで日帰り:
天河バスターミナル 9:00 出発で、開平義祠バスターミナル着 10:55.
1時間55分、片道 60元 = 900円

広州駅前の省バスターミナル発着のバスもある。




開平義祠バスターミナル  10:55着





開平義祠バスターミナル、、田舎町と言えどもバスターミナルは広い。





開平義祠バスターミナルから、市内路線バスが多く発着しているが、
複数の楼閣群を巡ろうとすれば、、バスでは、体力と時間が必要。
開平に数日間宿泊するならバスでも良いであろう。
日帰りの私は、、三輪タクシーのチャータを予定していた。




バスターミナル前





予想通りに、、バイクタクシーと三輪タクシーが待機している。





一番前の三輪タクシーの運ちゃんと交渉。
事前に紙に書いていた
錦江里・馬降龍・赤坎古鎮・立園・自力村
の 5ヶ所 で幾ら?   「 300元! 」
 「 100元? 」 「それなら往復するだけだ!」
と、、結局 「 200元 = 3000円 」 で妥協。

周囲で聞いていたバイクの運転手達の満足げな笑顔からして
妥協しすぎたと思われるのだが、、
11:05 〜 17:25 の 6時間20分の拘束時間で、
知らなかった 南楼 まで案内してくれたので、十分に満足。
最後には、20元の チップを渡した。

穏やかな運転手で、周囲のバイク運転手達の様子も
田舎のノンビリムード、、、えげつない中国人とは程遠い。




↓  GPS軌跡、、、開平楼閣は、潭江(たんこう)流域に広く点在する。  ↓
公開されているのは、錦江里・馬降龍・赤坎古鎮・立園・自力村・南楼
路線バスを乗り継ぐなんて無理である。

潭江は、、香港からのフェリー便がある程に大きい川である。




観光に開放されている
錦江里・馬降龍・赤坎古鎮・立園・自力村・南楼
は、、通し券で 180元 = 2700円
個別だと、赤坎古鎮は無料、南楼は10元で
他は各50元、80元なので、合計240元となる。

通し券は、どの村でも販売されていた。

老人割引はないと思ったのだが、
帰国後、写真整理していたら、料金表の下に
日本語で、65〜69半額、70以上無料との記述。
残念無念!!




開平楼閣群のある一帯は、、田舎風景だが、中心道路はとても広い、、何処とも 田んぼ、畑、、店舗、養殖池の繰り返しである。





錦江里は、南に位置する。





潭江(たんこう)の上流は、、↓ ダムがあるからであろう、、↑ 水は停滞し水草で覆い尽くされている。







広い道路から、錦江里村に右折する。   道は極端に細くなる。






広い道路から北に右折すると、

田舎道、、、バスがやっと通れそう、、

でも、、、錦江里村に入る道は、、小型車のみ。



現状では、観光バスは無理かもしれない。


お陰で、、観光客が少なく、ゆったりと

村の雰囲気だ味わえる。

















↓  錦江里村への道  ↑






錦江里村






村の建物は、、、整然と建てられている。    馬賊の襲撃に対しての防御の為であろう。  細い通路を封鎖すれば、村は砦となる。





観光客は、、数組だけ、、村人も老人がノンビリと、、、  実に良い雰囲気である。








川沿いの土手からの、錦江里村の全景


画面クリックで大画像へ





高層楼閣は、、3棟だけ。




升峰楼、、、、錦江楼、、、瑞石楼







升峰楼、、、、真ん中の単調な三角屋根の錦江楼、、、豪華な 瑞石楼





村の中の通路は、、碁盤目のように縦横に、、細い。





全て石畳





左右の(東西の)通路





村内から見える 『 瑞石楼 』



情緒に溢れた光景、、、これが宮廷とか権力者に関連するのではなく、、単なる農村の個人の産物なのだから、、存在価値は大きい。

















『 升峰楼 』

3楼の内最後の1928年に建造。
高さ17.36m  7階

ここだけは、開放されており

屋上まで上れる。

料金は、通し券に含まれている。



1階〜3階は、、要塞の如く強固な守り。

4〜6階は、、展望良し。




錦江楼、瑞石楼、は開放されていない。




1階〜3階





4階からの展望





地上を見下ろす、、、                銃眼なのであろう。 ↓





5階には、、神棚、仏壇?





5階からの展望





最上階へ





6階からの展望   ( 7階? )





向こうが 瑞石楼   手前が 錦江楼





瑞石楼の上層階の佇まいは、、、建築主の自慢と満足の有様が想像できる。

錦江楼は、、、防御一辺倒の楼閣だ。





遙か遠方にも、、楼閣が見える。





望遠で撮ると、、、イスラムの建物を思わせる楼閣だ。  楽しき光景である。  堅安楼





錦江里の村全景、、、整然と強固に構成された村の有様が、、魅力的、、観光客がいないに等しい少なさが、、良き雰囲気を醸し出す。







升峰楼、錦江楼


前の通路は狭い。



錦江楼前から見た 升峰楼





錦江楼 は防御機能のみの楼閣だ。  非公開。  3楼では、最初に建てられた5階だて。




瑞石楼 へ向かう。







『 瑞石楼 』

1925年に建てられた 25mの高さ。


香港の金融業 黄壁秀が親族の為建設。



管理人がおれば、20元〜30元で
内部見学ができるらしい。
屋上まで可能。

窓の形が、、階毎に違う。



残念ながら扉には施錠されていたが、、中の扉は開放されている。






村の中をユックリと帰路につくが、、村民の気配は全く感じられない。





各戸の入り口には、、、其々装飾させれいる。





華麗な窓装飾に、、2階の庭のアーチ、、、モダンさが至る所に見られるが、、
西洋の外観だけを取り入れたのだろう、、、
西洋の美術、音楽等の精神性を文化としては取り入れる事は出来なかったのだろう。






今回 周った開平楼閣群の中では、、最も魅力を感じた錦江里村を後にし、、、次に向かう。








広州起点に中国一人旅 目次へ       感動の共有、のぶながTOPページへTOPへ