≪ エジプト、ピラミッド体感 ≫

2003年11月エジプト旅行報告(3)
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■ 最初に作られた<階段ピラミッド>から
  <屈折ピラミッド>
  <赤のピラミッド>(入場)
  最大の<ギザのクフ王ピラミッド>
  <カフラー王のピラミッド>+<大スフィンクス>
  <メンカウラー王のピラミッド>(入場) まで、造営された年代順に
  観光の写真と雑感です。
           (年代等の解説は、ふくろうの本「図説古代エジプト1,2」を参考にしました。)

長いエジプト歴史を少しでも体系的に把握する為に、下の簡易年表で時代を確認。
観光に関連した<<エジプト歴史表>> []の部分を観光。
BC3000 <観光>
ピラミッド
BC3000
BC2620
BC2520
エジプト全土統一
ジュセル王、階段ピラミッド造営
クフ王、ギザの大ピラミッド造営
BC2000 <観光>
カルナック神殿
王家の谷
ツタンカーメン
アブシンベル神殿
モーゼ出エジプト
BC1520

BC1350
BC1275
トトメス1世、カルナック神殿造営、王家の谷を開く
ツタンカーメン擁立
ラメセス2世、カデシュの戦い
BC1000 <観光>
コム・オンボ神殿
エスナ神殿
イシス神殿
アレキサンドリア
BC 332


BC 30
アレキサンダー大王征服


クレオパトラ7世 自殺
    0 <観光>
古代神殿、神像破壊
AC325

AC380
エジプトのキリスト教は異端とされ、以後 「コプト教」と呼ぶ。
ローマ皇帝テオドシウスがキリスト教公認し、それ以外は邪教と思われ、エジプトの神殿、神像が破壊、破棄された。
AC1000 <観光>
スエズ運河
アスワンハイダム
1869
1970
スエズ運河完通
アスワンハイダム完成



サッカーラにある階段ピラミッド 、史上最初のピラミッド、紀元前2620年頃 ジェセル王造営
高さ60m、140m×118m

★ 緑豊かで豊潤なデルタ地帯 ★
サッカーラ、メンフィス、ダフシュールは、ギザの南10〜20kmにあり、ナイル本流と平行に走る運河に沿って南下する。

バスの窓から見える風景は、緑豊かな耕作地で、<ナイルの恩恵>を実感させられる。
砂漠のイメージが強いエジプトなので、この豊かな緑地をシッカリと目に焼きつけ、エジプトのイメージを偏らることなく記憶するよう心がけた。


 ↑ マリオテーヤ運河
水辺は、汚い。


↑ 緑地帯は数キロの幅で
その向こうは砂漠。
露店で売られているのは、ニンジン、芋、トマトと山積みで種類は少ない。
街中でみる果物屋は、豊富な種類を綺麗に大量展示して華やかであったが、田舎の露店では自家栽培したものだけを売っているようだ。
   → キャベツ畑に見えた。 →
← 珍しく石積護岸。
 テント付き店舗。

  → 単線

★  (サッカーラ) 階段ピラミッド、ジュセル王が史上最初に作ったピラミッド★
運河沿いを南下し、西に数km折れた砂漠地帯にある。
途中に観光客向けの実演付きカーペット店が数軒見受けられる。
チケット売場からピラミッドまでも相当な距離で歩いていけそうにもない。
前までバスで連れて行ってくれるのが、パック旅行の最大のメリットだ。

■ ここは、ピラミッドに付属する葬祭殿の跡も残っており、
ピラミッドコンプレックス(複合建築)がよく理解できる。
 ↓ 柱廊の入り口
 ↓ セド祭殿          階段ピラミッド ↓
写真を撮らせてモデル代を要求するオジサン

柱廊内部

ピラミッド南の祭壇跡の広場
これ以前の王墓は、日乾レンガを積んだマスタバ墳であったが、宰相のイムヘテプの設計で、マスタバ墳を6段重ねて、ジュセル王の王墓を造った。
地下に王の遺体を納めたと思われる玄室がある。
ピラミッドは外部からの観察のみ。
↓ ピラミッド南の祭壇跡の広場と階段ピラミッド全景
高さ60m、140m×118mだが、
ギザの大ピラミッドのように写真で見飽きていないので、大きさの実感が刺激的であった。

↑ 北にギザの3大ピラミッドが見える。

↑ カイロ市街も遠望できる。
帰りはパック旅行の定番、実演カーペット店に寄り、見学とトイレ、、、、
高級品であるシルクの玄関マットが3万円なのだが、結構な数の人が購入していたのには驚いた。


★ (ダハシュール)赤のピラミッドと屈折ピラミッド、共にスネフル王の造営 ★
ダハシュールは、サッカーラより南に位置する。
クフ王の父であるスネフル王(スネフェル王)は、3〜4基のピラミッドを造ったが、理由は不明。
メイドウムの 異形ピラミッド、ダハシュールの 赤のピラミッド と 屈折ピラミッド。
<赤のピラミッド>
高さ104m、212m×221m
ギザの大ピラミッドは、高さ147m、230m×230mなので底辺の大きさはあまり変わらない。
(8:30)朝一番に訪れたので観光客もまばら。↑緩やかな傾斜なので迫力には欠けるが 安定した美しい姿
↓ 大きさとは相対的なものだから、比較する人物を入れればこうなる。 ↓
上の写真の左端の拡大画像 ↓
↓北面の中程に入口がある。

ピラミッド内部へは、腰を屈めて7〜80m下る。
2つの前室の奥の階段を上り玄室に至る。
壁画も何も無い殺風景な空間であるが、それも貴重な体験の一つである。

↑入口 ↑
左の布の上にカメラを置いてから入場する。
目立つカメラなので盗難の不安があったが
観光客が少なかったので、カメラを置いて入場。
この後、ギザでもメンカウラー王の玄室まで入場したのだが、、、、、
僅かな高低差なのに、腰を屈めたせいか、足の筋肉が3日程痛くて堪らない。バスの乗降がおぼつかない。
3日間は、「まだ足が痛い」というのがグループ内での挨拶代わりになってしまった。
↓ 赤のピラミッド内部入口から見た<北>方面 ↓
遥か遠方にカイロの街がうっすらと見え。
数々のピラミッドが、、、、紹介されないピラミッドも多いのだ。
エジプトには80数基のピラミッドが造営されたそうな、、、
手前は軍事施設のようである。
↓ 中央左手が<階段ピラミッド>、この写真で位置関係が良くわかる。
赤のピラミッド見学の後、バスで南側に廻りこみ、屈折ピラミッドとの中間点の撮影ポイントで下車。
赤のピラミッドの最初に掲載した写真はこの位置で撮ったもの。 
屈折ピラミッドの近くには行かずにここで我慢である。 ↓南方向の写真は逆光なのでこの有様↓
↓屈折ピラミッド
↓名前未確認の崩れかけたピラミッド


★ ギザの3大ピラミッド ★

スネフル王(赤・屈折ピラミッドを造営)の息子が、クフ王で大ピラミッドを造った。
カフラー王(クフ王の息子)
メンカウラー王(カフラー王の息子)と、
親子3代で造営したのが、ギザの3大ピラミッド

大きさを比較するだけで、クフ王の権力の強大さ、
急速に王の権力が縮小した結果のメンカウラー王の小さなピラミッドと、よく判る。

大ピラミッドは、高さ147m、230m×230m
TVドキュメンタリー等で何度も見ているので、既に固定したイメージが出来ている。 でも、規模の巨大さは現場で身体で感じると、違ったイメージになる可能性もある。 少しは期待していたのだが、、、
世界最大の観光ポイント、、悪い方の予想が当たって、あまりの俗っぽさに新たな感銘は受けなかった。

↑石積みは、↓のカフラー王のピラミッドに比べ遥かに精巧である。
規模だけではなく、緻密さでも、クフ王ピラミッドが抜きん出ている。
 ←↓ カフラー王の第2ピラミッド
 ←↓ メンカウラー王の第3ピラミッド

入場人数限定のクフ王ピラミッドと違って、こちらは並べば入場できる。  ここもまた、腰を屈めて、全く何もない部屋を確認するだけに終わった。
3基のピラミッドをバスで移動した、、、歩いて廻るのは大変であろう。
最後に、撮影ポイントの↓の場所に移動したのだが、、興のある風景とは思えない。
丁度、ラマダン中なので、スフィンクス開場が3時まで、、、只今2:30、、
5分程の下車でスフィンクスへ向かう。
↓ 左端の黒く見える構築物は、オペラ「アイーダ」を演じる為の野外施設だそうだ。

スフィンクス神殿はカフラー王のピラミッドとつながった施設。
並んだ河岸神殿から入場する。  → 超混雑で動かない →

神殿前の広場は絶好の撮影ポイントなのだが、、現場を通ると工事現場のようで、、おまけに観光客も典型的な観光態度になるので、古代遺跡の中で歴史を偲ぶ、、と言うような雰囲気とは無縁の場所でありました。


★ メンフィス ★

サッカーラとダハシュールの間にピラミッド時代に首都であったメンフィスの遺跡がある。
↓1000年近く首都であったのだが
殆んど廃墟となっており、
僅かな像がめぼしい観光の対象

↓珍しく顔が破壊されいないスフィンクス。
右にみやげ物屋が並んでいる。

↑ ピラミッド時代より遥か後世のラメセス2世巨像

↑ 彫像のレプリカを売るオジサン


★ 鳩料理 ★
この日の昼食は、鳩料理。
一羽をまるまま焼いた物で、鶏よりも味が濃くて美味しい物であった。
ただ、肉が少ないので少々面倒なものである。
客の車が着くと楽隊がニギニギしく
当然、帰る時はチップを要求




↓ ナンに似たパン<アエーシ>を焼く。
焼きたては、味があり非常に美味しい。
エジプトで食べた料理では、このアエーシが一番のお気に入り。
ただ、入口で焼いているのに、冷たいモノを出されてしまう店もあった。

↑この建物、郊外の様々な状況の場所で見受けられる。 イスラム教のドームの一種かと思っていたが、場所的に似合わない場合もあり、デジカメで撮って、エジプト人ガイドに聞いてみた。
笑いながら教えてくれた。
養殖用の鳩小屋なんだって!

■  バスで全てを廻るというパック旅行のメリットを享受し、多くのポイントを観光。
乗り合い小型バス、タクシーを利用していたら、時間の無駄を強いられていただろう。

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