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≪北イタリア、フランス、ベルギーの旅 (9) ≫

アミアン、ノートルダム大聖堂  Amiens
フランスのゴシック様式最大の大聖堂
2006/05








フランスの大聖堂を訪れると、、
美味しそうなケーキ屋さんに出会う。

2004/04 に初めて訪れたランスで然り、
このアミアンでも、、早々に、キレイなウィンドウが目に留まった。
次のブールジェでも然りだ。

パリ等の大都会では、少々小奇麗な店でも目立つ事はないが、、、
地方の都市を訪れると、、、繁華街と思しき所でも、観光客相手ではなく、地元対象のお店と思われるので、
全体に落ち着いた雰囲気がある。  小奇麗な店などに出会うと、心が和み親しみが増す。
そのような情況で、日常的な買物が出来ると、良き思い出となり、その土地自体にも愛着が湧く。
国の違いが、、単なる地方が違うだけだという事が判る。
日本人だ、外国人だ、、と区別するのに違和感を覚える。

スポーツの世界大会でも、、日本だけを応援する事はなくなっている。
対戦相手の方に親しみを覚える事も多々ある。

たかがケーキ屋1件発見ではなく、、我が住まいと同じく、、近所の概念が広くなり、、地球は何処でも皆同じ。
地域にコダワル事がなくなって久しい。

↓ パリ北駅から1時間10分でアミアン駅 ↓





ペレ塔下からアミアン駅を振り返る。
大聖堂までは歩いて行く。
今にも降り出しそうな空である。

↓ ペレ塔 ↓

地図にペレ塔と記されている、、
観光的な塔なのかと思っていたら
現代の単なるビル。
集合住宅か事務所ビルか、、



Rue de Noyon
10時50分 : 雨の為か、人はまばら、、
真直ぐに進んで、Rue des Trois Cailloux へ




何かイベントの準備中
Rue de Noyonが終わり
Rue des Trois Caillouxが前方に

Rue R.de Luzarches の向こうに大聖堂

ここで曲って大聖堂には向わず、
もう少し Rue des Trois Cailloux を進む

Rue des Trois Cailloux

間違いなくアミアン銀座
木曜日の昼前、しかも小雨
人通りは少ない、、、

Rue des Trois Caillouxの左手に見つけたケーキ屋





ケーキ屋には帰りに寄ろうと決めて
大聖堂方向に折れる。





ノートルダム大聖堂の西正面






フランスのゴシック最大の大聖堂、、
これ以前に見ているのは、
ランス大聖堂、シャルトル大聖堂だったので
印象は、それらとの比較になる。

最初の印象は、前の広場がランスに比べ狭い。
最大なのだから、全てがランスより大きいと思っていた。
しかし、、正面の印象は、、壮大である、荘厳である。

高さ 112.7m
奥行き 145m
29.3m
面積 7,700u
身廊天上高 42.3m
建設時期 1220〜1288年

何をもって最大というのだろうか、、
観光客にとっては、正面の横幅、高さの印象が強烈である。
意外にも、正面の横幅、高さの数字は何処にも見当たらない。

宗教心も無く、建築家でもない私には
芸術的感性と、存在感(正面の大きさ)が関心事。



扉口上部のアーチ、、
細かく、、多い、、圧倒的に多い。
ベルニーニ等の彫刻に憧れる者にとっては、
一つ一つの造形に目がいってしまう。

繊細とは程遠い、、
キリスト物語の単なる具現の集合。

ゴシックは細かく見てはならない、、
大きな部分を、全体を一瞬に見るモノ
だと、思うのだが、、細部の仕上げが気になってしまう。




↑ 王のギャラリーとバラの窓 ↑

↓ よく見ると、、人物像はやはり雑である。 ↓

ゴシック建築の見方は、、???
細部を順番に見ていると、、一つの壁面だけで疲れてくる。
写真に撮るのも止めてしまう。

建物全体の印象だけで、、
結局、、そうなってしまっている。
イタリアルネッサンス以後のように
ドンドン深みに入り込む事はない。


↓ アミアン大聖堂の背後からの写真 (パンフレットより) ↓




内部では、、厳粛なミサ中

観光客を制限はしていないので
中央部でミサ、、側廊に観光客



ステンドグラスの数々
いずれの教会でも華やか!
ここでも特に圧倒されるまで行かない。




ステンドグラスにはそれぞれ物語がある



ステンドグラスの物語を読明かそうとしなくなって久しい



ミサ

教会も本来の目的に使われてこそ
その魅力を発揮する。
その為に創られたのだから、、、
* モンサンミッシェルを訪れた時、
逆の意味で、虚しさを感じた。 *

朗々たる響き、、
オルガンの響き、、少年コーラスの清清しさ
信者さん達の、、呼応、、

キリスト教徒でなくても、、居心地の良い瞬間である。

日本の仏教界の、木魚、鐘を伴った読教よりは、
遙かに効果的な宗教行事だ。
教徒参加なのが好ましい。

日常的なこの行事が、、キリスト教普及の原点。
過去の宗教裁判、異端裁判、、宗教戦争、、
恐怖・邪悪の一面を覆い隠している。

現場の良心も、組織の上層に行くと、、
組織の内外の利害が優先する。 良心は抹殺される。


***大聖堂比較***


アミアン大聖堂


フランスのゴシック大聖堂といっても様々、、

横並びで比較すると、、違いが明白。

ランス大聖堂






外からの印象は、ランスの方が遙かに大きいのだが
中に入ってみると、、アミアンが広い印象だ。


シャルトル大聖堂 2004/04

地味、小さいという印象だった。

ブールジェ大聖堂 2006/05

前の広場が、超狭い。
広場ではなく端なる道。
正面全体を撮れないのだ。

入口が多い。

アミアン大聖堂は、、好印象である。
ミサ中の厳粛さが強烈な印象である。

オルガンは、、教会で聴くもの。
聞く度にそう実感する。




* * * ピルカディ博物館 * * *

ガイド写真に良さそうな彫刻部屋が写っていたので
是非訪れて見たかった。



撮影禁止、所蔵品カタログなし、
お昼の閉館まで10分程しかなかったが
大急ぎで館内探索。



中に数点だけ、、興味のある作品があったが、、
絵葉書なし、、なので既に記憶がない。


彫刻は、、奇麗な作品が、、

機会があれば、もう一度ゆっくり来ても良い博物館だ。



■ ■ ◇ ケーキ ◇ ■ ■

帰路、楽しみにしていたケーキ屋に、、

欲しいケーキを指定すると、
磁器カードを手渡され、レジに持っていって精算。
清算中に、、パッキングしてくれた。

店内での飲食はできなかったので、、
駅まで持参し、13時過ぎのパリ行き列車を待つ間に
昼食代わりに完食したのだが、、、


超美味、、、
↓ 真ん中のはシュークリーム風で ↓
2段構成、、コーヒークリーム
ズッシリと質感があるのに繊細なめらか、、
香り味とも、と超満足、、不満全くなし。

左の苺、ラズベリーも同様に丁寧な仕上げ

「 フランスに来れば、、意識してケーキを食べよう 」 と
そう思わせる程に、創る人の心構えに感心した。




繊細カツ上品なものを好まない我が嫁は、、
パン屋で、ありふれたサンドを買い昼食に、、
ケーキは食べたくないと、、、
それではと、、3個とも、時間をかけて私が堪能。
2個は駅構内で、、残りは、間をおいてパリへの車内で。



■ ◇ ■ パリ オペラ座ガルニエ宮 ■ ◇ ■

今夜は、オペラ座ガルニエ宮で、バレエ鑑賞。
ホテルで入浴、着替えて、
心新たにガルニエ宮へ、、、
インターネットで最高席をゲット済みだ。

スカラ座で、スヴェトラーナ・ザハロワの魅力を体感した我が嫁は、、
ここは、、ヘタクソだ、、と生意気ではあるが
正解を物申す。




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