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≪北イタリア、フランス、ベルギーの旅 (14) ≫

ブリュッセル : ベルギー王立美術館
チョコレートだけの街? やはりブリューゲルの絵画
Pieter Bruegel
2006/05





ブリューゲルの美術館と言えば、ウィーン美術史博物館を思い出す。
ブリューゲルの絵に圧倒されたと言うよりも
ウィーン美術史博物館の目玉作品である。


地元ベルギーには少ない、、との情報で、あまり期待はしていなかったが、
ブリュッセルのベルギー王立美術館には、大いに満足させられた。

予想外の充実した佳作群が、、その数の多さにも戸惑ってしまった。
ブリューゲルを中心に、少しでも記録しておかねば忘れてしまいそうだ。
( 所蔵作品案内を2冊買ったが、、掲載作品は限定されている。 )


■ ■ ■ ■ ☆ ■ ■ ■ ■ 

関連する画家ブリューゲルは4人いる。

Pieter Bruegel (1527-1569) T、父、大ブリューゲル、百姓のブリューゲル
Pieter Bruegel (1564-1638) U、息子、小ブリューゲル、地獄のブリューゲル
Jan Bruegel (1568-1625) T、次男、ビロードのブリューゲル
Jan Bruegel (1601-1678) U、次男の子供



Pieter Bruegel T 『 イカロスの墜落 』 73.5 x 112 cm  1558




Pieter Bruegel T 『 反逆天使の失墜 』 113 x 163 cm  1562




Pieter Bruegel T 『 東方三博士の礼拝 』 124 x 169 cm(115.5x163)  1556?




Pieter Bruegel T 『 スケーターと鳥の仕掛罠のある冬景色 』 37 x 55.5 cm  1565




↑ Pieter Bruegel T 『 ホーベケン教区の祭り 』   1559-1560?  ↑

↓ 模写ではないが類似の主題だ。 ↓
Pieter Bruegel U 『 ホーベケン教区の祭り 』





『 ベツレヘムの幼児虐殺 』




Pieter Bruegel T 『 ベツレヘムの戸籍調査 (十分の一税) 』  115.5 x 163.5cm  1566

↓ 息子の模写 ↓
Pieter Bruegel U 『 ベツレヘムの戸籍調査 』






Pieter Bruegel Uの模写 『 謝肉祭と四旬節の喧嘩 』  121.3 x 171.5cm  1566


Pieter Bruegel Tのオリジナル作品 ( 118x164.5cm 1559 ) は、ウィーン美術史博物館にある。
この模写は、ナカナカ違いが見つけられない程正確である。  色彩は違うが、、、


↓ Pieter Bruegel Tのオリジナルの拡大 ↓



↓ Pieter Bruegel Uの模写の拡大 ↓






Pieter Bruegel U 『 農民の結婚祝いの踊り 』  38.5 x 51.5cm  1607




Pieter Bruegel Uの模写 『 ベツレヘムの幼児虐殺 』  120.5 x 167cm  1566
父のオリジナル ( 111x160 ) は、ウィーン美術史博物館所蔵


以上がブリューゲルの部屋に展示されていた作品。






相当離れて、、別のコレクションにブリューゲルがあった。


Pieter Bruegel T 『 聖マーチン 』




Pieter Bruegel U 『 De Terugkeer Van De Bedevaart 』




Jan Bruegel U 『 De Calvaireberg 』




Pieter Bruegel T 『 良き羊飼い 』  40 x 54.5cm  1565?

自分を犠牲にして羊を守る、、

ブリューゲルの絵に解説すると、、きりがない。
幾らでも発見できることわざと教訓、、そして、、、
それがブリューゲルの魅力でもあるが、、



以上で、大ブリューゲルの作品は見逃さなかったと思うのだが、
PIETERではない JAN 等は他にあったような気もする。

旅行前に何があるか確認できずに行ったもので、、
とりあえず見たものを撮って、、所蔵品目録で整理しよう、と思ったのだが
所蔵品目録が、、簡単すぎた、、、





ブリューゲル以外も充実していた。
クリヴェッリ、クラナック、マサイス(Jan Massys)、ルーベンス、Wappers Gustaf 等など


Frans Francken U(1581-1642) 『 バベルの塔 』 
Joos De Momper U(1564-1635)

↑ これはナカナカ良い。  天まで登る人間の塔 ↑

「 バベルの塔 」 絵画集へ


Jacob Isaacsz. Van Swanenburg (1571-1638)




ヒエロニムス・ボッシュ 『 聖アントニウスの誘惑 』 レプリカ 131.5x53+133.5x119.5+131.5x53







フランソワージョセフ・ナヴェ
Francois-Joseph Navez (1787-1869)
『 砂漠のエガールとイズメル 』
221 x 171cm  1820






Melchior De La Mars (1585-1622)
『 マグダラのマリア 』






近代部門は別館なので、、場所がややこしい

ダリ








ダヴィッド、スーラー、ピカソ、ゴーギャン、、



Fernand Khnopff ( 1858-1921 )
クノップフ 『 愛撫 』

意外と平凡な印象、、、展示の仕方が無造作すぎるのだ。



↓ どうでもよいが、、気になった絵 ↓

『 両替商とその妻 』
クエンティン・マセイス(1465-1530)
ブリュッセルで見たのだが、、

ルーブルの絵→
と比較すると、、そっくりだ。

わずかに、左下のガラス瓶に相違を発見した。


これはルーブルにあったはず、、

70x 67 cm  1514


気になる作品はまだまだあるが、、、


ベルギー王立美術館、、、
さすがに一国を代表する美術館である。
ブリュッセル訪問は無駄ではなかった。




■  ■  ■

ベルギーなる国に、何の目的で行くのか?
事前には、美術館にはあまり期待していなかったし、、オペラ公演もなかった。
 (結果的に美術館に大満足したのだが、、、)

1度行っておけば、その後は気にならなくなるから、、と希薄な動機での出立であった。
みやげにチョコレートでも買って置けば、、、というのも取って付けた様な理由。


パリ北駅から高速鉄道で、僅か1時間半でブリュッセル南駅に着く。
日帰りも十分可能であるが、1泊する事で、街のイメージ深くなる。

重たい荷物を、パリ北駅に預けて、ブリュッセル1泊旅行に出発。





観光客用のグラン・プラス
東洋系観光グループが目立つが
賑わい無く寂しい感じだ。



高級ショッピング街のルイーズ広場

観光客は見当たらず、、
地元の労働者、学生が電車を待つ。
朝なのだ。

グラン・プラスのワンカット



ルイーズ広場のワンカット



モネ劇場


オペラ公演でもあれば、、バレエでも良い。
その日に合わせて訪れたのに、、、、、

旅行中には全く公演がない、、一国の首都なのに寂しい。
劇場の外観も良くないが、、、
内部さえ良けれ良いのだが、、
バレエ以外はあまり期待できないだろう。


ひと通りの観光名所は回ったが、、予想通り驚くべきものなし。

来たくはなかったが、、我が嫁が見たいというので、、小便小僧 ↓


たまたま、服の贈呈式があり、、TVカメラも設置され、簡単な儀式
序幕と共に、、凄い勢いのションベンが、、、



↓ CORNE PORT ROYAL の陳列 ↓


チョコレートなのだが、、、

町中がチョコレートを売っている。

高そうな店から、スーパーマーケット、キオスクまで。
まるで、京都の八橋せんべいのようだ。

高級ブランドと思しきものも何処でも売っている。
手作りなんてもんじゃあないだろう。
工場で大量生産しないと、これだけの量は確保できない。


ご用達だとか、最古だとか、、能書き広告は多い。
MARY、COTE D’OR、GALLER
WITTAMER、CORNE TOISON D’OR (CORNE PORT ROYAL)
GODIVA、NEUHAUS、LEONIDAS、MARCOLINI、JAMART
、、、

ひと通り街を回り、、
種類が多く、、接客の気持の良い店で、
試し買いしホテルで試食。

問題がなかったので、、翌日その店で、贈答用に購入。
我が嫁は、、義理チョコ用にスーパーで購入。


私は、少し時間があったので、
比較用に、各ブランド店で板チョコを追加購入。
結局、、騒ぐほどのモノではない。
チョコはチョコの範囲を出ない。

ケーキのように、、提供する側の感性、品格が表れ
共に食すれば、小さな幸せが醸し出せる。
なんて可能性は、、小さい。





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