感動の共有、のぶながTOPページへTOPへ
写真豊富な のぶながワールド

≪ 北イタリア、フランス、ベルギーの旅 (1) ≫

ティエポロを訪ねて、Villa Valmarana ai Nani (Vicenza)
ヴィラ・ヴァルマラーナ・アイ・ナーニ
2006/05


ヴィチェンツア郊外に、G.B.ティエポロの壁画で飾られた
ヴィラ・ヴァルマラーナ・アイ・ナーニがある。

2004年にヴィチェンツア訪問の際には、時間と事前情報不足で寄れなかったが、
その時に得た情報を元に、今回は執念の訪問。
ティエポロファンが迷うことなく訪問できるよう情報掲載する。



目指す Villa Valmarana ai Nani の本館
(左手がゲストハウス) 本館の後ろにも庭園がある。

本館から見たゲストハウス





本館のベランダから北東に見えるMonte Berico教会


↓ ヴィチェンツァ駅前から望遠で見たMonte Berico教会 ↓
位置関係が把握出来る。






ヴィチェンツァ駅から3Km弱なので
歩けない距離ではないが、、、
田舎道で現在位置の確認が難しいだろう。











バスは、8番 or 13番に乗る。
バス停は、鉄道駅を背にして右側に数十m歩くだけ。

ヴィラ・ヴァルマラーナ・アイ・ナーニよりロトンダが有名なので、
駅前や、バスの運転手に 『 ロトンダ?』 と聞けば良い。

停留所も教えてくれるし、運転手は下車駅で合図をしてくれる。
バス停名 Riviera Berica なんて乗っていても判らない。
乗車時間は、10分に満たない。

勿論、、鉄道駅のタバッキで切符を往復買っておく事。




バスの時刻表だが、、
8番が、日曜でも1時間に1本はある。




Riviera Berica バス停周辺


帰りは大変であった。

バス停に時刻表はあるが、、
始発駅の出発時間のようで、、
この停留所の時刻が判らなかったが、
1時間に1本は記載されていたので待つ。

50分待たされて、やっと着たバス。
日差しを遮るものが無く、、暑い!
売店等 気の利いたものは何もない。






乗車時間10分足らずで Riviera Berica 着。

運転手が教えてくれた。
そして、指差して 「 ロトンダ! 」
バス停からロトンダが見える。 近い!

バス道路から斜めに入る道、、標識もある。
迷う事はない。


バス停から300m程、、
見えるのがロトンダの入口。

ロトンダは帰りに寄る。

この位置で、右手に道がある。
小さな標識で、、目指す館、AI NANI である。






← 両側を塀で囲まれた何もない道を300mは歩く。
やがて、小さな広場の正面が AI NANI である。





3/15〜11/5 開館
10〜12時、15〜18時
月曜休み

早く着きすぎたので、門前で待つ。
開館に合わせて団体がやって来たが
それ以外の人通りはほとんどない。



我々がやって来た道は裏道であり、
この道が、、車も通れるメインの道の様である。

地図を見れば、鉄道駅に通じている。


やがて定刻に開館





いよいよ邸内へ、、、











建物は、、予想外に小さい。
ブレンタ川STRAのピサーニ邸が大宮殿であったので、、
ここのささやかさは意外である。
ピサーニ家がヴェネチィア総督だったのだから
比較するのが酷かもしれないが、

ティエポロの絵が
この程度の屋敷の為に描かれた事は
認識を新たにした。



公開されているのは、1階だけ。
館内は撮影禁止。





第1室: イフィゲネイアの犠牲の部屋 
第2室: アキレスとアガメムノンの部屋
第3室: アンジェリカとメドーロの部屋 
第4室: アイネイアスとディドの部屋  
第5室: リナルドとアルミーダの部屋 


第1室: イフィゲネイアの犠牲の部屋

トロイを攻めるアガメムノンが、
女神ディアナの怒りに触れ、艦隊が帆走できない為
「娘イフィゲネイアを生贄にせよ」 と神託を受ける。
イフィゲネイアは運命を受け入れる。



天井画












第2室: アキレスとアガメムノンの部屋

アガメムノンが戦利品として
アキレスの奴隷女ブリセイスを要求し、
アキレスが怒って剣を抜く、、、













第3室: アンジェリカとメドーロの部屋



中国の王女アンジェリカは、戦傷したムーア人兵士メドーロを助け、恋をする。 そして結婚する。
アンジェリカに恋したキリスト教騎士オルランドは、樹に刻まれたアンジェリカとメドーロの名前を見つけ、
オルランドは狂乱する。

















第4室: アイネイアスとディドの部屋

トロイの王子アイネイアスは、トロイ滅亡後、カルタゴに渡り、、、その後ローマ人の伝説の先祖となる。
カルタゴ女王ディドと結ばれたアイネイアスに、ヘルメスが現れて、旅を続けるよう、神の命令を伝える。





彼の息子と思って愛の天使を抱いたディドは
アイネイアスを愛してしまう。









第5室: リナルドとアルミーダの部屋

十字軍の勇士リナルドが
敵側の魔女アルミーダと恋に落ちる。
戦友に使命を思い出さされ、アルミーダから去る。







ゲストハウスにもティエポロの絵はある。

ただ、見慣れた歴史モノではなく
風俗的なもの、中国風、、と地味なものが多い。














 以上は全ての作品掲載ではなく、、私の手持ち画集に載っているものだけである。
 撮影禁止なので、、見たもの全てを憶えられるわけがない。

 ゲストハウスには、売店があり、、ティエポロ画集を2冊購入する。



来た道を帰り、、ロトンダへ


パッラーディオの余りにも有名な ラ・ロトンダ
< Villa Capra Valmarana "La Rotonda" >

ROTONDAとは、円形建物、ロータリーという意味だ。




建物の写真ばかり目に付いていたのだけれど
現場に立ってみるとよく判る。

周りのシンプルな庭園があってこそ
引き立つ 四角に丸屋根の単純な形。

せせこましい敷地なら、こうはならない。

建物とは、、
付属する敷地
門構え、
アプローチ、
庭、、
借景、、
様々な要素でその価値が決まる。

気持の良い屋敷である。


ロトンダから入口を振り返る、、長いアプローチだ。

敷地は小高く広い。



周辺はのどかで広大な田園風景


今日は、内部は公開されていない。


ロトンダの後、、ヴィチェンツァのローマ広場まで戻り
前回と同じセルフレストランで食事後、オリンピコ劇場等を見学。

私は、前回に一通り見学しているので、
初めての我が嫁に見せる為。



午後の本来の予定は、、
パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂のジョットのフレスコ画。
インターネットで予約済みだったのだが、
なんとした事か! 予約番号をヴェローナのホテルに忘れてきたのだ。

私は、見ているので気持が入っていなかったのだ。

夕方4時過ぎには、ヴェローナのホテルに帰る。


06/05 北イタリア、フランス、ベルギーの旅目次へ

感動の共有、のぶながTOPページへTOPへ