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≪ 銀竜草 (ギンリョウソウ) 長期観察 写真 ≫登山中に、気にかけていると、たまに見つける事ができるが登山中では、通過するだけなので、その生態は把握できない。 我が家の近くに群生地があるので、芽吹きから休眠までを毎日、観察・撮影した。 |
まぶしく清楚な銀竜草 個体番号―01
個体番号―01 個体番号―02 個体番号―03 個体番号―04 | ||||||||
☆ 銀竜草とは、シャクジョウソウ科の 多年草 ベニタケ属菌類と共生し、間接的に有機物を吸収している。 地下茎 と果実(液果)の中の 種 で増える。 |
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☆ 我が家近くの群生地は、、 確認できる範囲で、 株数で 70株以上 花の本数で500本以上はある 一大群生地である。 アルプス登山の途中だと、2〜3株、、 大峰山系でも、5〜6株、、に遭遇する程度である。 私の体験では、この群生地よりも多いのは、 斜面一面に生息する 芦生の森 しか知らない。
銀竜草の大群落があっても極自然で日常的なのである。 |
■ ■ 顔出し ■ ■ 08-04-25 数多くある株が一斉に伸びだすわけではない。 早いものが伸びきっているのに、未だ落ち葉の下に埋もれているのもある。 | ||||||||
08-04-25 |
08-04-25 |
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08-04-25 地表に顔を出した時には、既に、、花は確りと付けている。 花の状態はそのままで、花茎だけが伸びていく。 花びらは、開かずに閉じたまま。 08-04-30 花茎には鱗片状の葉が取り巻くように付いている。 |
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■ ■ 花茎の成長と開花 ■ ■ 個体番号―05 08-04-30 花茎が伸びるに連れて次第に、、蕾が開いてくる、、花茎の最上部の花びらが大きく開く。
個体番号―03 08-04-29 透き通るように色素がない。 キノコのように弾力がありそうだが、、 全く硬いのである。 水水しいが、新鮮な大根よりも硬い。
一株の全部の花の芯が、、ピンク色になっている株があった。 個体番号―07 08-05-08 通常は白っぽいのだが、、この株は明らかにピンクが透きとおって見える。 ↓ 後日、熟して落下した花を見てみると、花茎の中心だけがピンク色である。(右) ↓ 08-05-15 (左)は、落花前の状態では気が付かなかったが、、濃紺である。 この色の花は数多くあるので、熟すと濃紺が普通なのかもしれない。 |
08-05-07 08-05-03 |
■ ■ 受粉 ■ ■ あまり虫が訪花する光景は見なかったが、、 数少ない写真である。 08-05-03 おしべはめしべの周りに密着しているので 自然に授粉する場合も多いと想像できるのだが、、 異なる花でないと受精しないのなら、虫の仲介は必要だろう。 雌べの先端の青い部分は、粘着質である。 左の株では、、毛虫が花びらをかじっていた、、 しかし翌日には、、その死体が間に横たわっていた。 この時期、サツキ、テッセンなどの花は 毛虫の食害が著しいのに この銀竜草の花の殆んどが無事なのは 虫にとって毒なのかも知れない。 固く、サクッと噛み切れそうな食感なので 案外、人間にとっては珍味かも知れないが、、、 |
■ ■ 受精 ■ ■ 08-5-15 受精した後の雌べの変化は著しい。 |
受精し熟成するに連れて、雌べの高さが伸びてくる。 08-05-16 |
08-05-16 ムンムンと熟していく光景は生々しい。 08-05-23 受精細胞の次の生命への過程が生々しく伝わってくる。 |
08-05-16 雌べが徳利のように大きく膨らんでいき、 雄べをぐんぐんと引き離していく。 08-05-23 これは、横に太ると言うより、、ぐんぐんと長細く伸びていく。 |
08-05-30 雌べが大きくなり、、雄べを完全に切り離していく。 花びらも朽ちていく。 ↓ ついに、、熟した果実となり、中に無数の小さなタネをはらみ、、地に落ちていく。 ↓ 08-06-01 ■ ■ 休眠へ ■ ■ 個体番号―04 早くから細く伸びきっていた株なのだが、、枯れるのも早い。 地上に顔を出し初めて約1ヶ月半で地上部分は枯れ果てる。 |
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08-05-23 根元部分が細く萎縮して倒れる。 |
08-05-28 花茎部分は茶色く枯れ果てる。 |
08-05-30 花茎部分が枯れ果てて土に同化しても、、果実部分は確りと硬いままである。 果実部分は、液花となり、、種が流れ出すそうだが、この時点では確認できない。 完全に地上部分は消滅してしまった株も、、地中の部分は、確りと地下茎として大きくなっている。 来年は、この地下茎から数多くの花を咲かせる、、そして、、飛び散った種でも新しい株を作るのである。 4月後半から顔を出し始め、、6月初めに早いもので地上から姿を消すが、、 大半はまだまだ、、茶色く傷つきながら、、地表で種をまこうとしている。 |
銀竜草が、、その名の如く美しい姿でなくなる頃は、、、 他の領域で、、白糸草の開花を楽しむ。
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そして、、、白糸草の次に楽しみにするのは、、、、ササユリである。 20株見つけているが、、蕾のあるのは2株だけである。 楽しみな山歩きである。 08-06-01 (A) 08-06-01 (B) 所在場所については、、、、 それぞれが、、発見するのを楽しみにするお花なので、、、特記しない。 08-06-06 追加 ↓ (B) の株が、、、残念ながら首から折れていた。 ↓ 多分、虫にかじられたのだと思う。 08-06-06 (B) 白糸草も花だけが切り取られているのが多い。 虫害と思われる。 ササユリの蕾は一つになったと、口惜しい思いで、、 新しい株を探そうと、いつもよりゆっくりと、、歩く。 甲斐あって、、新しく5箇所で、10株発見!!! ↓ その内、1株は蕾を付けていた。 ↓ 既知の (A)株よりも、、大きな株である。 08-06-06 (C) 08-06-08 に新たに2箇所9株発見、、蕾み付きは2株。 毎日通っている場所なのに、、今まで気が付かなかった。 この時点で、11箇所で39株(蕾は付きは4株) これだけ見つかると、、なんだか珍しさが薄れてきた。
☆ ↓ ☆ おまけ ☆ ↓ ☆ 08-06-07 ↑ このきのこ、、翌日の06-08 には全てが大開だったが、08-06-12 には 蹴散らかされて、、もうこの場には無い!!!! 猪か 人か ? 自然界とは厳しい環境である。 順風満帆に遭遇すれば喜ぶべき事であろう。 08-06-07 もはや、、私の感性では、、人為的、人工的の極みとしか感じえない。 紫陽花よりはマシだが、、、 |
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