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≪ ミケーネ遺跡、コリントス運河(ペロポネソス半島) ≫Mikines, Korinthos (Peloponnese)ギリシア・エーゲ海クルーズ、夫婦で旅行(2) 2010/01/14〜2010/01/20 |
ギリシャ本土からコリントス運河を渡り、ペロポネソス半島に入り、、内陸部を走る。 ミケーネ遺跡は、海岸線からは遠く離れている。
橋の中央から、、、長さ 6,343m, 幅 23m, 高さ 80m 鉄道橋の向うに コリンティアコス湾 コリントス運河を渡り、ペロポネソス半島に入る。 しばらく、右手にコリントスの町を見ながら、鉄道と平行して走り、、 右手前方に アクロコリントス山が見えてくる。
山頂の要塞の拡大画像、、、ここからの展望は絶景であろう、、、 アクロコリントス山の南の山、、、山頂には、教会 or 遺跡らしいものが見えた。 |
コリントス運河を出発して、40分でミケーネ遺跡が見えてくる。 イリアス山 と ザラ山 に南北に挟まれた間にある。 ↑ アトレウスの宝庫から見る ↑ ↓ 駐車場から見る ↓ 城塞の存在が目立つ、、、戦闘の存在を印象付ける。 ミケーネ遺跡復元図 遺跡と言えば、、神殿の列柱が中心なのだが、、ここにはそれが無い。 ギリシャ神話盛期の時代よりはもっと古い時代なのかもしれない。 大規模なトロイ戦争の時代を考えると小さ過ぎる城壁なのである。 市民を含んだ都市国家とは程遠く、、単なる地方豪族の私的な砦レベルである。 1876年シュリーマンによって発掘されて、、神話が歴史的事実とされた遺跡である。 ここに問題がありそうである。 神話・伝承のミケーネしか知らない人間には、出てきた遺跡を、、 自分の知っている事にしか結びつけられない、、という 「無知の断定」 ではないだろうか? ( 日本では大きな遺跡は直ぐに卑弥呼と結び付けられる ) 獅子の門 Lion Gate ミケーネ遺跡の紹介と言えば、獅子の門ばかりなので、、期待はしていたが 意外にも小規模に思えた。 ライオンの頭が無いのであるが、、そもそも、、頭のあったスペースが無いのではないか! 象徴的な造作なのに、石材は立派な大理石ではない。 周囲の石材も、均一な物ではなく2次的に固まったようなもの。 ローマ時代の遺跡よりは遥か昔なので、、こんなものであろうか?
場内に入ると、、展望はすこぶる良い。 明るい日差しに、青く透き通る大空に白い雲 アルゴス平野の大展望、、、遺跡には石垣しか残っていないので、障害物は無く、、絶景の展望である。 画像クリックで壮大な大画像 円形墓地の上部から
明るい、、この爽快な明るさは ギリシャ・ペロポネソス半島そのものなのだろう、、 東の端、、、城壁の上に見える小山がアトレウスの宝庫 ↓ 貯水池と出陣の門 (裏門) 北門 北に位置するアイヨス・イリオス山 (ザラ山?) これらの観光的ギリシャの典型的な明るい光景を体験して、、 ギリシャにまつわる芸術を思い出すと、、、 殆んどが、、悲劇なのである。 それも、、強烈なる悲劇。
このような極端に悲惨な物語の舞台が、、この ミケーネ なのである。 あまりにも、のどかな、、明るい光景とは似合わない。 現実にはありえない悲劇だから、、 美食における苦味のように受け入れられたのかもしれない。 オレステスの出てくるオペラにおいても、、 ミケーネ遺跡の光景とは、、場違いである。 陰湿な英国の光景と違和感の無いシェークスピア悲劇の場合とは、全く異にする。 明るいミケーネ遺跡 VS ミケーネ王アガメムノンの悲劇にまつわる芸術の鑑賞 今後、、私の中では、、どのように展開していくのであろうか?
アトレウスの宝庫 ミケーネ遺跡から 500m の距離 宝庫となっているが、、墓のようである。 先程のミケーネ城塞とは違い、、石積みが緻密である。 時代が違うのであろうか? ↓ 内部の高さ13.4m 直径14.5m ↓ |
近くの村で、、食事。 レストランの名前は、、キング・メネラウス 海老の身はプリプリと味が濃く、小ぶりのイカはも新鮮、、、このフライは前菜である。 メインは、、舌平目に似た白身のソテー、、、食べるのに夢中で撮るのを忘れてしまった。 デザートのオレンジは、、、濃厚なオレンジの風味と甘さ、、ジューシーさは最高! 昼食の後は、、田園風景の中、、土産物屋へ、、、 近辺は、、果物、ワインの直売が多い。 ↓ 土産物屋は、、巨大な店舗 ↓ 彫刻のレプリカ、陶器、宝石・貴金属、衣料小物、、と多彩 待ってましたとばかり、、彫刻を一点購入。 明るく壮大なギリシャのイメージは、、、 何篇も造られている 映画 「トロイのヘレン」 のイメージが強いが ギリシャ神話の映画と共に、、ハリーハウゼンの特撮映画でも親しんできた。 もう一度、ギリシャものを見直して見ると、、より リアリティが出てきそうである。 「 アルゴ探検隊の大冒険 」 の一場面 事前に、、様々な知識、先入観を持って臨んだミケーネ遺跡であったが、、、 今回体験した 「 明るく爽快な遺跡 」 という印象が、固定されそうである。 |
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