≪ ピサーニ荘(ブレンタ運河)のティエポロの大天井画 ≫

ティエポロを訪ねて(2)
ジャンバッティスタ・ティエポロ、Giambattista Tiepolo (1696-1770)
2004年GWイタリア、フランス旅行報告(3)
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■ ヴェネツィアとパドヴァを結ぶ運河 ( Brenta ) ブレンタ川に沿って
ヴェネツィア貴族の別荘が建ち並び、ティエポロを初めとする芸術家の作品に溢れている。
豪華船で1日かけてヴィラを巡るクルーズも盛んなのだが、、丸1日も費やすのはモッタイナイ、他に訪れる場所は山ほどある、と 欲張り日程を組んで、バスでお目当ての<VIlla Pisani>ヴィッラ・ピサーニのみを目標とした。
現地の状況しだいでは、ヴィッラ・ヴィッドマン、ヴィッラ・フォスカリに寄る予定であった。


ヴェネツィアのローマ広場から
パドヴァ行きのバスで、STRAで降りる。
ローマ広場には3〜40の停留所がある。
はたして、パドヴァ行きは何処?


案内所で停留所、時間を訊くと
「C4に行けば全て判る」との効率的な指示


Mestreの表示があるが、鉄道駅ではないので、メストレからの利用は不可
バス停の時刻表を見て驚いた。
実に本数が多い。
実際乗ってみると、2両連結の車両もほぼ満員となるドル箱の生活路線だった。

鉄道でも行ける都市間のバスで別荘地を走るのだから、本数は少ないと予想していたので、、これでは気軽に行ける身近な存在である。

 Villa Foscari に行く場合は、"PADOVA Via Malcontenta"(H印) に乗る。


メストレ地区
いよいよ運河
オリアゴ地区

↓ 運河に架かる橋は可動式
高架を抜けるとMIRA地区
直ぐに Villa Widmann
ミラに入るとヴィッラが、、
Villa Coner
Mira では渋滞も
Dolo 地区

ドーロには大きなバス車庫が

ここまで約40分
↓ 青い屋根の教会が、Dolo Centro 。 ここまで45分
↓ 賑やかな Dolo Centro から
10分で Stra に
バスの右手に突然、
この館が、、、、、、

間違いなく VIlla Pisani である。

これを見て次の停留所で降りる。

数あるヴィッラの中で
このヴィッラ・ピサーニが
飛びぬけて巨大!!

STRA停留所の周辺、、バールもある。

バス停から数分戻れば、公園があり、ヴィッラ・ピサーニの敷地になる。
敷地に入っても正面玄関までは相当歩く。 巨大なのだ。

↓ ヴィッラ・ピサーニ前のブレンタ川 ↓
順調に正面玄関に着いたまでは良かったのだが、、、、、、
ひょっとしたら、、と少し覚悟していた事態が発生。
今日は月曜日。 月曜日は他の訪問地でも休館日が多いので、この日に PISANI 訪問となったのだが
ガイドブックには、休館日は冬季の月曜日となっていたからである。 今は4月下旬、、、
ひょっとしたら、、が大当たり。 紳士が出てきて 「今日は休み、明日おいで!」 と、、、
少しは予想していたので落胆は全く無く、即座に予定変更、、、明朝早くボローニアに出発予定を、午後に延ばそう。
今日はヴェネツィアのドゥカーレ、S.M.d.サルーテ、、他を巡ろう、、と、バス停に引き返す。

翌日は、早朝にホテルをチェックアウトし、「昼には帰る」と荷物を残し、再び、ヴィッラ・ピサーニを目指す。
8時半には着き、9時の開館を待つ
小学生、高校生がグループで
正面玄関の彫像、、
ピサーニ家は、1735年にヴィッラを建設し始める。
その時、アルページ・ピサーニはヴェネツィア総督。

その財力の凄さが推し量られる広大なヴィッラである。

↑ 本邸から見た庭とその向こうに別邸 ↑

邸内はカメラ禁止なので、画像は画集から取る。
見学コースは、日本流の2階の殆んど、、、
見るべき部屋数の多さに比して、、抜きん出た作品は、ティエポロの大天井画のみ、、、

ティエポロ作  『ピサーニ家の栄光』 1760〜1762年
2350 x 1350 cm
天井も普通の2倍ある BallRoom
23.5 x 13.5 mの巨大さ
↓ 部分拡大画像、、ピサーニ家の人々
↓ 中央部の聖母

ティエポロらしく異国的な人物像も

とにもかくにも、、ブレンタ川のヴィッラを訪れたという実績に満足して、、、

辺境地かもしれぬと不安だったのが、気楽に訪問できると判ったのだ。
他のヴィッラ巡りは、今後のノンビリと来れる機会があれば、その折にと
余韻を残しつつ ティエポロ探訪の 1ケ所が終わった。


<<Villa Foscari 行きの情報>>
2005年9月24日(土)に訪問されたS.千恵子さん御提供(ほぼ原文)

バスターミナルC4で行き先が "PADOVA Via Malcontenta" のバスがありました。
運賃は 1ユーロ 、バス停の名前は "Via Malcontenta" Hotel Palladio の前です。
南に200m歩くとブレンダ川で Villa Fosucari が見えます。
回転する橋を渡り観光船乗り場の前が門。
人も少なくゆっくり見学できました。 shopの右にトイレ 奥の木の戸を開けたら階段下を利用した小さな狭い風呂場が・・   船が着くとどっと見学者が増えました。

Villa Widmannはバス停の前。
バスの切符はStra方向の信号の所で買います(Straまで 1.7ユーロ)。
Bar ( 客はオジサン オニーサン ) に入って昼食、
ビール1.5ユーロ、プロセッコ0.5ユーロ、フリッター1ケ0.5ユーロ 安かった・・・・・

** 船でブレンタ運河を巡るツアー利用を検討中に、当ページを訪問され、バスで巡る事になり、その結果報告をいただいた次第。


■ <2004年GWイタリア、パリ近郊都市21日間旅行 目次>

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