写真豊富な、のぶながワールド
■ 数あるラファエロのマドンナの現物を見る事を、
旅行の目的地選びの1つの理由にしているので、このシャンティイは、残された2美術館の1つであった。 (最後の1つはワシントン)
日本にいると、ラファエロ関連以外では、美術館としても紹介されているのを知らないので、
ちっぽけな個人美術館のレベルだろうと、位置づけていたのだが、、、
調べてみると、、ナント 映画 「宮廷料理人ヴァテール」 の舞台となったお城であった。
コンデ公がルイ14世を大饗宴でもてなした、政治の一舞台である。
この映画は、テレビ放映をDVD録画しているので、その時代をリアリティあるイメージで知識化している。
文字にして<王>だとか<絶対権力>だとかをイメージすると、威厳を伴うが、、
まともに作られた映像で見ると、権力体制も、中身は低俗な価値観で動いていると推測させられる。
そのお城の一部のコンデ博物館を現場検証したことになった。
■ パリ北駅を、9時7分発、Creil 行きで、Chantilly-Gouvieux 着9時33分。
土曜日なので列車が少ない。 トーマスクックには Chantilly の駅名は掲載されていないので、
Paris-Nord → Creil で調べていたのだが、現実とは違っていた。
駅に置いてある目的地別の小さな時刻表(Horaire)で確認していた方が良い。
シャンティイは小さな田舎駅 |
観光客と思しき者は、3名だけ。 雨の中、歩き出したのは私独り。 |
||
↓ 森の中を 2km歩く 車は途切れることなく通過する |
↓ あまりの車の多さに危険を感じ 森の中の歩道に移動、、こちらはヤヤ泥濘、、 |
||
森の横は、競馬場 ←↓ は城ではない。 馬小屋、馬の博物館だなんだそうである。 |
|||
↓ 上の画像の拡大 |
|||
← 40分程歩いてシャンティイ城が見えてきた。 ↓ |
|||
お城前には、雨の中10数人が、、 車で来る人が多いようだ。 ← 建物入口、、 ↓ 庭園 |
|||
館員の数も結構多い、、入口周辺だけで7〜8人もいる。 観光客も数十人は入っているだろうか、、 地下のショップでは、数人いる担当者がてんてこ舞いだ。 元々、一貴族の個人コレクションなのだから、ローマのボルゲーゼ美術館とよく似ている。 それなりに、センスの良い作品が集められている。 ただ、ボルゲーゼ程の迫力はないが、、 |
|||
↑ アングルがある |
↑ ピンク色が絵画展示部門 |
||
ラファエロの 『 ロレートの聖母子 』 の間 → |
|||
↑↓ 暗い部屋に小さなラファエロが2点 |
↑↓ |
||
↓ この小さなマドンナがとても良い ↓ 画面に占める聖母子の割合が大きいので、温かみが濃く伝わってくる。 31 x 23 cm と小さくても繊細に描かれている。 素晴らしい ↑ 『 オルレアンの聖母子 』 ラファエロ 1506 31 x 23 cm |
|||
← 『 3美神 』 ラファエロ 1504-1505 17 x 17 cm 画集掲載の大きさとほぼ同じだ。 こんな小品なのに掲載される機会は多い。 |
|||
↓ 『 ロレートの聖母子 』 ラファエロ 1511-1512 120 x 90 cm ↑ 上出来なのだが、 『 オルレアンの聖母子 』 の充実度と比較すれば、、 大きいだけに、背景の黒の単調さもあり、ヤヤ希薄さが感じられる。 (贅沢なことを言うもんだ、、) |
|||
|
|||
↑ 『 アモール 』 ワトー Jeon=Antoine Watteau 47 x 38 cm |
↑ 『 美しきシモネッタ・ヴェスプッチ 』 1480、コジモ Piero di Cosimo 57 x 42 cm |
||
↓ Jeon-Baptiste Greuze 『 Jeune fille 』 1761、45 x 37 cm |
|||
← 『 ジャンヌ・ダルク 』 Chapu 1873、119 x 100 cm コンデ博物館で見て絵葉書を買ったのだが、、 オルセーにも全く同じものが?? ↓ オルセーで撮った写真 |
|||
強風と雨の中、森の中を歩いて駅に戻る。 パリ行き列車には、相当時間があったので 駅前のバールで、簡単に食事。 客は皆、ロトのような博打が目当て、、 something to eat は無いかと尋ねて カマンベールチーズをはさんだパンとカフェオレ このカマンベールチーズが多い事、、 日本の6Pチーズ分はある。 胃への負担が大きく、気持ち悪くなる。 |
パリ北駅に着き、地下鉄でモンパルナス駅へ、、
モンパルナス駅から予定より早い列車に飛び乗り、シャルトルへ向かう。