≪白山≫登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記
99年 7月10  天候=快晴、下界は雲、下山時中飯場辺りからガス、小雨

感動の共有、のぶながTOPページへ コース=別当出会い → 砂防新道 → 甚之助避難小屋 → 南竜道分岐 →
     → エコライン → 五葉坂 → 室堂 → 御前峰 → 池巡り → 
     → 水屋尻雪渓 → 室堂 → 黒ボコ岩 → 砂防新道 → 別当出会い

所要時間=1日目、別当出会発 5:53 → 甚之助避難小屋8:11 → 南竜道分岐8:45 → エコライン →
       → 五葉坂10:17 → 室堂10:35着、11:25出 → 御前峰12:10 → 池巡り →
       → 水屋尻雪渓 → 室堂1:35 → 黒ボコ岩2:06 → 甚之助避難小屋2:53 → 別当出会4:20 

         登り計 5時間27分、 池巡り 1時間、 下り計 2時間30分          合計 9時間

≪標高差 1400m≫ 標高差は意外と多い。 木曾御岳の標高差=736m、悪沢岳=2041mである。
主な標高≪御前峰2702m≫≪室堂2400m≫≪別当出会い1300m≫


前日、大阪23:26発のキタグニ で、金沢着4:02 
7/10なのでシーズン前、キタグニは大阪で1/2程度の乗車率。

金沢でバス待ちしていると、タクシーの運ちゃん、客皆無で、せっかく朝早く出てきたのにと、自棄気味に乗らないかと頻りに誘う。 交渉の末、1万円で折り合いつけ、夫婦連れを誘い1人\3,300で、ラッキー!、大幅に時間を獲得した。
この結果、別当出会いを5:53分出発となり、日帰り登山可能とあいなった。


当初計画では、室堂センター泊まりで予約済みであったが、1:35に室堂で宿泊するにはもったいない! 市ノ瀬の永井旅館に電話を入れると、12000円の部屋なら空いているとの返事。 早速室堂センターの予約を断わり、急ぎ下山。 温泉と生ビールが待っている。 ところが、、、、


別当出会い、まだ薄暗い
自家用組が数人だけ

不動滝
右上部の縦に白い部分

砂防新道を登る。 砂防というように山肌は崩れている。 観光新道といい風流さの無い命名だ。

西側の登山道、観光新道。
凹部から急降下

<銀竜草>。 意外にもジメジメしたところではなかった。
太陽光の当る登山道脇で、他の登山者が騒いでいたので気がついた

右上が別山、下真中に甚之助小屋
この高度は全て快晴なのだが、
下界は雲一面で、南の荒島岳は、頭だけ覗く

エコーライン途中から見た御前峰、
上の雪が室堂である。
ハクサンコザクラが群生し、展望良好の道だ、登りはこちらがお薦め

南竜ケ馬場の南竜荘。
遠くに霞む乗鞍、御岳、
穂高〜槍まで視認できた
エコーラインの上部は、木貼りの渡り廊下が続く。
正面は御前峰

人は少なく2〜3人しか見えなかった。 こちらは30分余計に掛かるからか?
黒ボコ岩よりこちらのコースが快適である

室堂の白山奥宮祈祷所。 登山手形等のお札、お守り類も販売。
後が御前峰山頂、45分の登り

御前峰山頂の白山奥宮、室堂は観光地並みの人ゴミ。 ここも広く山頂に立つ快感は少なかった。 山は尖った方が良いというのは実感

山頂から、室堂、遠くに別山。
見えるのはそこまでで、それより下は雲の下だ。
 

室堂センター、とにかく広い、俗っぽい。 一般の人が登ってくる信仰の山はとにかく俗っぽい。 大峰山、御岳、富士山、皆然り

富山湾方面も雲。
御宝庫下部より見る
遠方は北竜ヶ馬場

大汝峰、左下が油ケ池、
右下が紺屋ケ池、
翠ケ池は右上だが隠れて見えない

剣ケ峰。 この時点では、槍も穂高も雲に隠れてしまった。 この辺りではお花は見あたらない

油ケ池
紺屋ケ池では雪の上を歩く

翠ケ池、
少し深くなると神秘的な色になる

百姓池を下って、大汝峰を振り返る
時期がずれたのか、花の魅力なし

泊まり予定を、白山温泉に変更
室堂センターから五葉坂に下りて直ぐの深山黒百合群生

黒ボコ岩を見上げる。 観光新道を下る予定だったのだが、間違って砂防新道に!!

黒ボコ岩下の三ノ越への道、ずっとこの調子の下りだ。
 

別山2399.4m
下りは登りと同じ砂防新道。人の長い列が続いた。 団体、家族連れ、中学生の課外授業か? 人人人
下山途中、福井山岳会の単独行と話しながら下りたのだが、超速いペースで飛ばす。 「車で一之瀬の永井旅館まで乗せてやる」 の好意にすがる為、必死で後に続く。 ムキムキ筋肉マンは走るように降りる。
歩けば1:20の別当〜市ノ瀬を車でラ〜クラ〜ク。
期待の永井旅館(白山温泉)、気持ち良く温泉三昧、食卓に座り、「 生ビール 」 と言えば、    「 ありません !」 「 なにぃ〜!それでも旅館かッ」。 山菜に鮎塩焼き、魚甘露煮etcの貧しい料理で1万2千円、はらたつな〜もう。

白峰の白山仏堂。
バスが無い為、旅館の車で白峰のバス停まで送ってもらう。 9:02のバスで金沢着10:40。
あまりにも大衆的な、世俗的な山、まあるい山、2702m低い山、だった。
山頂は尖り、狭く、尾根は細く、両側はスト〜ンと落ち込んでいる、そして2800m以上の標高の山、それが良い。

白峰で、恐竜の化石関連の見学をしたかったのだが、何の案内も無く、歩くには遠そうだったので止め。

金沢に11時前に着いたものだから、久谷焼団地のある寺井へ1時間バスの旅。
バス停から団地まで往復80分の歩き。 ありふれた物しかない魅力のない九谷焼団地であった。  結局、いつもの金沢竪町の諸江屋で購入。


≪私の山登り観≫
高い山に登れば地球が見えてくる 何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。 ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか? 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。

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