≪比叡山、延暦寺≫ 登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記
感動の共有、のぶながTOPページへ ■ コース= (滋賀)JR比叡山坂本 → 本坂入口 → 文殊楼 → 根本中堂 → 食事
          → 大講堂 → 阿弥陀堂 → 大比叡山頂 → 山頂遊園地 →
          → ロープウェイ → 八瀬比叡山口 (京都)

2004年 3月14日  天候=晴れ、

■ 所要時間= 比叡山登山と言うよりウォーキング気分でノンビリと歩いたので掲載せず。

≪標高差 758m≫ 標高差は意外とある。 奥穂高の標高差=2073m、悪沢岳=2041mである。
主な標高≪大比叡848.3m≫  

■ 西宮の自宅を 8時発、梅田からJRに乗り換えて、坂本着 10時。

登山靴も履かず、スニーカーでノンビリダラダラと登ったので、ホームページに掲載する程ではないのだが、
次への刺激にでもなれば、、と作成した。  <延暦寺の気>がメインのページだ。

JR駅から本坂まではまっすぐ

さすがに延暦寺の門前町、里坊、
様々な建物で賑やか、、
暖かい日曜日なのに
登山客、参詣客ともに疎ら
鳥居を越えると日吉馬場

鳥居なので延暦寺の領域ではなく
当然、日吉大社の領域
<日吉馬場>の真ん中は車道

日吉大社は、
全国に数千ある<山王さん>の総本宮
↓ 日吉馬場の両端は趣のある歩道とせせらぎ
自然に気持ちが穏やかになってくる。
↓ 日吉馬場の左右には多くの里坊が、、
平安なる雰囲気に、ノンビリムードが増幅する。

↑日吉大社前の鳥居、、本宮内は入場有料

↑<六角地蔵堂>子育て地蔵、早尾地蔵尊
<六角地蔵堂>からいよいよ登りである。
早尾神社と比叡高校の間の大階段を登って行き、本坂に出る。

登山道としての標識は全く無いので、不安ながら真直ぐに登る。

↑ 南膳坊横の52段の石段(*)
垢坂(あかさか)

車道から石段を上り、琵琶湖を振返る。
← 石段を登り切ると、左手に山道が、、、登山らしくなる。
女人禁制の浄刹結界となっていた所

(里坊は女人禁制の圏外にある、、フム フムッ )
織田信長に対抗するだけの僧兵を養っていた事実を思えば、
何が必要か想像してみるのも一興である。
(*)人が悟りをひらくには52の段階がある、、そうな


浄刹結界を過ぎ、垢離坂(くりさか)、花摘堂への分岐、を通過、展望なし、、

登山道に入って程なく、家族連れが下ってきたので、
この道が本坂か?と聞いてみたら、
「真直ぐ登れば、根本中堂に着く」との事。
下る人とは、この後、単独行に出会っただけ。
この良き天候なのに、登山者は少ない。

展望なく、標識なく、
現在地の確認が出来ない不安があったが、
迷うような道ではない。
ただ、スニーカーでは歩きにくい。
ゆっくりユックリと登る。
後から登ってきた女性2人に追い抜かれたのだが、休憩中をパチリッ!
「ピンボケでなければホームページに掲載する」 と暗に了解を求めたら、
URLを聞かれたので、大きく掲載、、見ッてね!

道がセメントに変わったら、程なく延暦寺、、

延暦寺
最澄 (伝行大師) 開宗の天台宗の霊山
織田信長と対立し 叡山焼き討ち の印象の強い山

↓ <文殊楼>

↑ 52段かどうか未確認
← <文殊楼> 内部 →

意外にも登楼無料

京都市内の山門なら、
文化財保護の為と称して
千円弱を盗られる。
それ以前に、
特定期間しか公開しない。

↑ 文殊楼から見た根本中堂
この位置は、根本中堂の屋根と同じ高さだそうだ。

↑ <根本中堂>正面
 

履物を脱いで上がる。
車で上がってくる参拝者も疎ら。
 
<根本中堂>が延暦寺の総本堂

堂内撮影禁止なので画像はないが、
中に入ると別世界、堂々たる建造物とともに
中庭のタタズマイにも小賢しさがなく、
他の寺院で感じるモノとは別物である。

これは只者ではない!

<聖>なるものではなく
<哲学的><強固なる信念>のような
<人間の研ぎ澄まされた強靭な精神>
そのような<気>が漂っている。
体験した記憶のない稀有なる場所であった。

ここも無料だが、
「ご自由にお参り下さい」
と、より親密度を感じさせる。

↑ 万拝堂から見た<根本中堂>

↑万拝堂
万拝堂の地下で
おそばで腹ごしらえ。

味は、立ち食いそば並みであるが、オバサン達明るく応対。
隣の土産物屋も気持ちの良い応対。
道を尋ねたタクシーの運転手も、親切、、、と、気持ちが良くなるばかり。

右を登って大講堂へ

↑↓ 大講堂 ↑↓
この鐘は、一突き有料であった。
大講堂内部 → 

戒壇院

戒壇院
← 戒壇院の鐘。 少し 小さいが無料。

<東塔><西塔><横川>と3地区に分かれている延暦寺なのだが、今日周っているのは<東塔>地域である。
↓ <東塔>と<阿弥陀堂> ↓

  52段の階段、何度登っても悟りは同じ、、
しかし、<悟りには、52段階がある>という考えは記憶に残ったので52にコダワッタ意義はあった。
↓ <東塔>と<阿弥陀堂> ↓

↑ 左手方向が比叡山山頂
阿弥陀堂 内部

ここでも、積極的に
<ご自由に堂内にご参拝下さい>
<ご自由にお入り下さい>
<法要中ですがご自由におまいり下さい>
と、実に積極的に、意識している。
各地の観光寺院の金集め最優先の姿勢とは違う。
↑ ここで、まじめにお経を聞いていたのだが、、、
3人のお坊さんのお経が、これまた、アリガタイ。
木魚、鐘、等 4種の鳴り物を交えたお経が、、、
名は知らないが聞きなれたお経なのだが、
こんなにアリガタク 聞き惚れた事はない。
3 経 も聞いてしまった。

← 東塔と阿弥陀堂の間を抜けて山頂へ向かう。
織田信長を手こずらせた僧兵、延暦寺、、このイメージしかなかったので、
閉鎖的、狂信的、精神よりも暴力的、、現代は、ドライブウェイで行ける観光寺院、、延暦寺
と思っていたので、、、とにかく驚いた。
こんなに、人間の意志、存在感を感じた宗教施設は、日本では初めてだ。
鈍感と思っている我がヨメまでも 「ここは何か違う 」 と、神妙になっているのだから、、、

もう少し、この団体を探索してみたくなった。
もちろん教義などのタテマエではなく、彼等の宗教的実践度に興味が湧いた。

≪比叡山 山頂≫

東塔を抜けると雲母坂(きららざか)
近畿の山のガイド本の簡単な地図しかなく、道案内もなし、、
山頂はどこか判らないので、上に行けばよいと
東塔を抜けて雲母坂を下らず、左手の細い山道を登る。

この道で良いのか?
とりあえず、上への道があれば、、
やっと登山道らしい


途中、北に開け
蓬莱山が見えた。


蓬莱山山頂、打身山拡大
懐かしいッ
テレビ中継塔の向こうが山頂
チョッと小高く山頂、三角点
京都側の遊園地が
↓ 駐車場へ下る
↓ 駐車場から山頂を見る
比叡山は、もともと山頂を目指す登山の山ではないようだ。

山頂のバスの時刻表を見ていると、3月20日を境に便が多くなる。


↑ 駐車場から見た北方向。 真ん中が水井山794.1m、右手奥が微かに蓬莱山1174.3m
水井山の向こうが大原、寂光院、三千院である。
鞍馬山は画面外の左手。
↓ 大津の街(駐車場から)
バスの便は少なく、
京都側に下りるのは、八瀬ではなく、修学院への道しかないとの事で、ロープウェイで下りる事にした。
↓ ケーブルカー駅から見た宝ヶ池方面
最初はロープウェイ、
途中でケーブルカー乗り換え
合計840円

もうこの時点で
頭の中は
梅田で生ビール、、、
全く汗はかかなかったけれど。

ケーブルカー八瀬遊園駅

ヒナビタ橋を渡り

叡山電鉄 八瀬遊園駅
 ← いつもの如く、梅田ミュンヘンで生ビール、、
鳥の唐揚げ、フランクフルトソーセージ、豆腐と鰹のサラダ、フライドポテト、ミックスピザと、、消費カロリーより取得カロリーが遥かにオーバー

★ 延暦寺なるものに大いに刺激されたので、、後日、それなら高野山はどうかな? と
   比較の為行ってみようと、インターネットで下調べしてみたら、、、、、、、、、

   数十も宿坊があり、写真撮影厳禁、写真を使用する場合は、申請をし、許可が出れば指定の金額を納め、、、
   と、、、ゼニ銭ゼニと俗世の悪しき部分が目立つ普通の仏教従事者のイメージが強烈、、
   行く気は全くなくなってしまった。 最澄さんと空海さん、、弟子の末裔の実践度は大違い。

   延暦寺も、今回だけの体験ではあったが、、、もっと深く関われば、、良くなるか悪くなるか、、楽しみだ。

★ 今回は、突然、我がヨメが 「どこかに行こか!」 と言い出した。
   お互いに別々に好きな事をしてきてウン十年。  別々だから喧嘩もなし。
   突然言われて気持ちが悪いし、GWに私独りでイタリア大縦断するホテルの手配が未だなので
   日曜は、インターネットでホテル探しに費やす予定だったのだが、、、、、、
   まッ ポイントを稼いでおくかと、、行き先選び。
   構えて行くには物足りないが、気楽に行けそうな比叡山、、、と、出発も自然に目が覚めてからと、
   ノーンビリムードで始まったのだが、 結果は、延暦寺に新たな刺激を受けて、今後何かが変わりそうだ。
   春先の良き一日であった。


■ ≪私の山登り観≫
高い山に登れば地球が見えてくる 何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。
ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか? 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。

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