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≪ カジュラーホ アプサラと神々 詳細 ≫

カジュラホ(3)KHAJURAHO

インド旅行、彫刻を中心に(3)
2008/12/23〜2009/01/02
カジュラーホ(1)西寺院群総覧へ
カジュラーホ(2)詳細ミトゥナ像へ
カジュラーホ(4)東寺院群、南の寺院群へ





カジュラホと言えば、希少価値のミトゥナ像に、大方の関心をとられてしまう。
印象に残る個性的な姿態のアプサラも記憶に残るが、、、
ありふれたポーズのアプサラは、、憶え切れなくなる。

神々の姿と共に、、彫刻としては魅力に尽きない、、、
西の寺院だけでも数千体の彫像があるのだから
記憶としては、、写真に頼らざるを得ない。


■ 神々は、(ヒンドゥー教) 
シヴァ神そして妃のパールヴァティー
ヴィシュヌ神と妃のラクシュミー
ブマフラー神
太陽神スーリヤ (自然信仰)

これらの神が、、独自の持物を持った単体で、、夫婦で、、あるいはアプサラを伴った姿で配置されている。

  持物 化身、特徴
シヴァ神 三叉戟、ほら貝、鼓、斧、剣、楯、髑髏杖 破壊、恩恵、踊るシヴァ、額に目
ヴィシュヌ神 ほら貝、蓮華、輪宝、棍棒、etc 野猪、人獅子、亀、、4本手
ブマフラー神 水壺、蓮華、弓、数珠、笏、etc 4本手、四面顔
太陽神スーリヤ 裸身
バリエーションが多いので、、素人には、これらの特徴だけでは断定し難い。




三叉戟?、竜蓋(三首のナーガ?)、水壺、足下に猪? (特徴が複合している)




三叉戟、三首の竜蓋、水壺




三叉戟、三首の竜蓋、水壺、足下に羊?


神の姿は、、全て両脚がレースで結ばれているので、人間とは区別されやすい。。

これらは、柱の凸の部分に単体で飾られ、脇の下がった場所にアプサラが配置。

↓ ほら貝、水壺、、左手の上の持ち物は不明 ↓



アプサラ達は、神の姿とは無関係に、、日常的なポーズをとっている。
振向いて背中のレースを整えている、、乳房を持ち上げている、
鏡で髪を整えている、、レースをいじっている ect


三叉戟、三首の竜蓋、数珠




髑髏の杖





三叉戟、ほら貝?とぐろを巻くナーガ?、水壺
足の裏を、、(描く、掻く、とげを抜く?)アプサラ




↓ 顎鬚の神、  ↓ 左足に性欲を表すサソリ、下着を着けていない、  ↓ 肉感的である



↓ 左足にサソリ (性欲を表すサソリの場合、下着を着けない裸身?) 右足にサソリ ↓



上の左手の持ち物は?経典?





アプサラの姿は特徴的だが、、それぞれ左側は神?アピサラ?(手は2本)
物を持っているが、、凸部の配置でないから、、アプサラだろう、、







これらのアプサラの姿の造型は、、当時既にマニュアル化されていたそうである。
当時の芸術技法書 『シルパ・プラカーシャ』(芸術の光)には
16種類のタイプが記載されている。
鏡を見る女性、覗き見する女性、花の香りを嗅ぐ女性
オウムと戯れる女性、踊る女性、太鼓をたたく女性
恥らう女性、怒る女性、子供を連れた女性 etc
鞠で遊ぶ女性 、、、

サソリを付けていると、、下着なし


頭、胸、腰のひねりは、三屈法の定番ポーズ

髪を結う後姿は色気を増す。  手紙を書いている。
稚児がバッグを提げている

腰の薄衣が繊細

 
長い髪を整えている


アプサラ達の造型は、、芸術的に頂点に達している。
この完成度の高さが、、インドの日常の印象とのギャップで
熱烈な憧れを燃えあがらせる。






清楚なアプサラ
三首の竜蓋と共に



これらは、、壁の最も凹部に配置

祈りの姿が反って色気を増す。



三叉戟、経典?、水壺、、両横のアプサラがほら貝?蓮の花?


↑ 足下に、牛? 稚児 ↓



三叉戟 と 蓮の花




↓足下に猿、、、    持物は不明 ↓




足下には、、猪?牛?  夫婦で坐像。




独りで坐像




独りで立像




左右のドラゴンは、性力の象徴、、、制御しようとしている。
凹部に圧倒的に多い彫刻である。




髑髏の杖

夫婦で中睦まじく


ヴィシュヌ神、、野猪に化身している。
シカラの頂上にある縦溝のアーマカラと
同じ杖を持っている。


牛に化身








人物像の素晴しさに気を取られて見逃しがちだが
文様装飾、その彫刻の繊細さも素晴しい。





現在のアプサラ達




女性のサリー(衣服)の色は、年齢に関わらず鮮やかである。
装飾好きである。  特筆は、、表情が明るい事である。




インド中何処にでもいるリスであるが、、、人間には馴れていない。




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