写真豊富な、のぶなが山行記
98年 7月25日〜26日 天候=1日早朝晴れ、以後ガス、2日早朝雨、以後ガス
コース=北沢峠 → 北沢長衛小屋 → 仙水小屋 → 仙水峠 → 駒津峰 →
→ 六方石 → 直登コース → 甲斐駒ケ岳 → 白砂山腹トラバース →
→ 駒津峰 → 双児山 → 北沢長衛荘 泊
北沢長衛荘 → 藪沢新道 → 馬の背 → 仙丈岳 → 小仙丈岳 → 北沢峠
所要時間=1日目、北沢峠発 7:15 → 仙水峠8:19 → 駒津峰9:57 → 駒ケ岳山頂11:05 →
→ 駒津峰12:15 → 双児山1:09 → 北沢長衛荘2:33
登り計 3時間50分、 下り計 3時間10分 甲斐駒ケ岳 合計 7時間
2日目、北沢峠発 5:20 → 馬の背ヒュッテ7:32 → 藪沢カール避難小屋8:25 →
→ 仙丈岳8:54 → 小仙丈岳9:50 → 大滝の頭10:30 → 北沢峠バス停11:31
登り計 3時間34分、 下り計 2時間22分 仙丈岳 合計 5時間56分
2日分合計 12時間56分
≪仙丈岳標高差 997m≫≪甲斐駒ケ岳標高差 931m≫
標高差は意外と少ない。 奥穂高の標高差=2073m、悪沢岳=2041mである。
主な標高≪仙丈岳3033m≫≪甲斐駒ケ岳2967m≫≪小仙丈岳2864m≫≪駒津峰2752m≫
前日、新大阪18:33発ひかりで静岡乗換え富士着21:24。 身延線最終で甲府着23:50
甲府駅陸橋で野宿、朝4:00のバスで広河原着6:05、村営バス6:50発、北沢峠着7:15
前夜の内に甲府駅に着いて野宿というスケジュールでないと、朝一番のバスに乗れない。
南アルプスは、関西からだと日程がきつくなる。 朝に着く直通夜行列車がないから仕方が無い。
広河原で張り紙を見てビックリ、「 北沢峠では予約のない人は山小屋に泊まれません 」
山小屋は来た者拒まず、が常識だと思っていた。 山上の小屋ではないから、こんな事が言えるのか!!
これでは、甲斐駒、仙丈を2日で制覇するのは無理になってくる。 ガイドブックの山小屋欄にも特記がない。
こんな重要な事項は、特記すべきだと思うのだが!! ガイドブックの副題は「山小屋のオヤジがガイドする」 無責任!!
北沢峠でバスを降りて早速、北沢長衛荘へ確認に、今なら、素泊まりならOK。 良かった〜!
甲斐駒ケ岳の登りは、朝9時頃まで快晴。 仙水峠からは急登である。 左奥が駒ケ岳山頂、右手前が摩利支天。 |
仙水峠からは急登からの眺め、左手遥か向うが塩見岳。右が仙丈岳。 このまま快晴で、爽快なる360度の光景が見れると思っていたのだが、この後、駒ケ岳山頂はガスが立ち込めてきた。 |
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駒津峰直下から、下山路となる双児山をみるが、既に雲に覆われている。 駒津峰山頂もガスで駒ケ岳山頂も何も見えない。 伊那方向の谷等は雲無く良く見える。 |
甲斐駒ケ岳山頂。 六方石から直登コースを登ってきたのだがガスは晴れずに写真は少ない。 八ヶ岳、地蔵岳を含む鳳凰三山等の眺望を期待したのだが、摩利支天さえ見えない。 |
下りは、コースを替え摩利支天への分岐に下りガスの中を白砂山腹をトラバース。 きつくはないが崩れやすい小石の道である。 眺望がきけば、当然 摩利支天にも登っている |
双児山までの下りは、予想通り快調であったが、双児山、不動岩からのジグザグの急降下が樹林帯であり、手間取ってしまった。 後続の団体のリーダーも、相当ベテランらしいのだが
「 後どの位? 」 と 弱気の質問。 「俺も初めてだ!知るか〜!」 ところがこのオッサン長衛荘では、独りで脚力自慢の独演会。 あんな初心者の質問するとはな〜? 敷布団1枚に2人のスペースだから混んでいるとは言えない。 「予約なしは泊めない」と脅しをかける必要はないではないか! |
夜から雨が降り出し、翌朝も藪沢カールの避難小屋まで雨雨雨。 小屋にリュックを置いて、仙丈岳には、空荷で藪沢新道経由で登った。 昨夜、小屋で話をした塩見岳に行く30代半ばの単独行が、小仙丈岳から登ってきたが、山頂では私のほうが早かった。 空荷は速い。 |
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藪沢の滝。 最初樹林帯の急登は雨の中、ゴアテックスと言えども蒸し暑い。 |
仙丈岳はお花の宝庫。 |
大きな滝。沢も幅広くなり、雨もあまり気にはならなくなる。 登りも下りも、沢か岩場が良い |
沢に出ると明るくなり、左右のお花を楽しみながら、やや快適 |
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馬の背ヒュッテを超え、高山らしくなってくる。 藪沢カールの避難小屋。 もう少しで山頂だ |
仙丈山頂直下の岩場は、お花の天国。 山はこれでなくちゃあね。 |
もう10分とかからない山頂。 完全に晴れているのだが、、、 |
仙丈岳山頂で、小仙丈岳の方向。 それより遠くは雲で見えないのだ〜。 |
これから下る小仙丈岳。 雲雲 甲斐駒ケ岳、北岳、何も見えな〜い |
下りの途中から、仙丈岳山頂を振り返る。 先程以上に雲 |
←馬の背。 右下の赤いのがヒュッテ 小仙丈岳、大滝の頭の前後の急坂は、登りに選ぶときついかも知れない。 下りで良かった!と思いながら下った。 空荷のせいか、樹林帯に入っても軽快な足取りで、追い抜いて行く。 |
眺望に恵まれない山行であった。 昨朝、7:50分頃に仙水小屋の横を通った時、小屋の敷地にロープが張って入れなくなっており、地面は綺麗に掃除されていた。 繊細な神経の主を思わせるが、ロープとは!!!チョット気になる。 |
帰りは、広河原まで村営バス、甲府までは、桃の木温泉まで行く御婦人2人と相乗りタクシーだったのだが、1人2000円で交渉成立。 桃の木から甲府までは私1人。 超有名な宗教の信者と称する運転手、メーター倒さずよく喋る。 甲府市街に入る川に差し掛かり 「 しばらく頭を下げろ 」 と言う。 ここには見張りがいる、空車に客が見えるとマズイ! ま、いいや、長いバス待ちの時間が節約できた。 甲府の観光案内所で 「こましなイタリアレストランないか?」 と聞けば、駅ビルのスパゲッティ屋を紹介、大人の行くレストランを知らないのか! JR特急ふじかわ10号で静岡まで直通。 こんな特急名は初耳であった。 いつものように静岡で途中下車して、しばし散策。 家には9時前に帰る。のぶながTOPへ 掲示板に参加して、感動の共有と増幅を! ≪我が登山歴へ≫
土日の休みだけで、関西から甲斐駒ケ岳、仙丈岳と制覇。
≪私の山登り観≫
『高い山に登れば地球が見えてくる』 ≪何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。 ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか?≫ 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。