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 有馬馬の鈴草 

アリマウマノスズクサ
別名:ホソバウマノスズクサ

きらりの視線(20)写真集




『 アリマウマノスズクサ  』

管楽器サキソフォンのような形状の花が個性的であり、、葉も然り。
                                                   09-05-21 撮影




                                    09-05-19 撮影




↓ この独特の葉の形状は、、どのような目的、必要性でこうなったのであろうか? ↓
誇示するかのように細長く突き出す 3裂のセンター部 & 基部の両サイドの、、これも恣意的な切れ込みのある丸味。


登山を始めて、練習の為に六甲山を歩き始めた当初から、この独特の葉の形状は記憶に残っていた。

何処ででも遭遇している印象なのだが、、いざ意識して見つけようとすると、なかなか遭遇しない。

あるべき山域は限られている、、そして生息している所では群生している。


和名のアリマウマノスズクサは、、
ウマノスズクサの一種で、有馬で最初に発見されたので、アリマが付いているらしい。

他のウマノスズクサ類の葉の形状は平凡であるが、、
↑のような独特の葉の形状はアリマウマノスズクサの特徴なので、、
(細葉馬の鈴草とも呼ばれるが、、他にもやや細いウマノスズクサがあるのであまり使われない呼び名)

極端な長さと切れこみのある丸みを有する アリマウマノスズクサ だけが、、特に魅力的なのである。

馬の鈴がどのような形を意味するのか判らないのだが、、、
花のサキソフォン状の独特の形状とは、、結びつかない。
分類学的名に捉われずに、、体にあわせた個性ある名称が欲しいものである。






小バエを臭いで誘い、筒状に幽閉し受精するそうである。
食虫植物ではない。






花や葉は、、、個体により大きく相違する。


『  個体A  』
                                       09-05-21 撮影













『  個体B  』
                                 09-05-19 撮影

がく の色と開き方が 個体A とは相違する。






↓ 筒部の底に 取り込まれた小バエのシルエット  ↓




『  個体C  』
                            09-05-19 撮影

これは、自宅の植木鉢で咲かせているもの。

花は、、2年前の蔓から昨年生えた蔓の分岐点から出ているものが多く、
次に、、昨年の蔓の分岐点からも出ている。












『 個体D 』
                          09-05-21 撮影


花の付く確率は、、非常に悪いようだ。

数mの高さに伸びた大きな個体でも、、花の無いものが多く、、
花があっても、、1株に4花が最も多かった。
大まかに見て、、1割程度しか、花は見つけられなかった。
50cm程度以下のものには全く花は見つからない。















葉の形状にも、、バリエーションが多い。
↓  →

根元に近いモノが、中央の槍状の成長が短いようである。




自宅の鉢栽培のものだが、、これが一番個性的な形をしている。
蔦の上はトンガリ、、根元は丸みを帯びている。




生育環境は、、、こぼれ陽のある樹林帯、、、、陽は当らないが明るい樹林帯、、、
湿っぽい土壌である。





 ← 樹に巻きついて上に伸びるもの
 ↓ 群生地では、地面一面に10cm程度の若い株が密生している。



 
09-04-05 に自宅で出芽を確認

蔓の先端も勢い良く成長しだす。
 ← 09-04-28 に最初の 花芽 を確認。

鈴なりに咲いている写真、、実も鈴なりの写真を見かけるが
私の知る数箇所の生息域では、、
群生しているにもかかわらず、花付きの確率は極端に低い。


                             09-05-15 撮影




花芽が出来てから2週間、、まだ蕾は固い。
蕾が開くには、3週間を要した。




← 09-05-15 ジャコウアゲハ

 ↓ 08-07-01 ジャコウアゲハ の幼虫


葉の形状は、、特徴が薄い固体である。


08-07-02 結実




昨年は、、これ一つしか見つけられなかったが、、
直ぐに、、、採られたのか、、虫害なのか、、消滅していた。



姿形が超個性的な アリマウマノスズクサ であるが
花芽の確率の稀少さ、、結実の稀少さも、、独特である。

気になる奴である。



↓ 2012-08-15 追加  自宅の庭のアリマウマノスズクサを、鉢から地植えに代えて、3年目  ↓
どんどんと
地面を這って株数は増え、4月になると
木に絡ませた枝には、数十の花が咲く。
12-06-08 我が家では、初めての結実。


結実の確立は非常に悪く、六甲山中でも
一個を発見しただけであったが、
我が家では、苗から4年目にして
初めてに結実である。

他に、もう一つ結実したが、少しだけ
大きくなったが、黒く変色して枯れてしまった。
12-06-26

心配で、毎朝無事を確認。

7月中は、ほとんど変化なかったので
写真も撮らずに安心していて、
8月に入って、数日間忘れていて、
突如、緑の房がなくなっているのに気づき

12-08-13

近くで探すと、、なんと
色変わりして、種を弾き飛ばした後であった。
地面を探したが、種は発見できず。



結局、我が家での結実は、1個のみで、
種の採取には失敗。




山歩きで花に出会うのは、、その時期にその場に行かねばならない。
その為に、、同じ時期の画像をメモっておく。

                                  09-05-02 撮影




                                  09-05-15 撮影

蕾のあったササユリは2株だけである。
殆んどの株は、、やっと土から頭を出してきた、、と言う程度。



                                  09-05-21 撮影




                                  09-05-21 撮影




                                 09-05-21 撮影






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