≪北岳≫ 登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記
感動の共有、のぶながTOPページへ ■ コース=広河原 → 白根御池小屋 → 草すべり → 小太郎尾根 → 肩の小屋(泊)
        → 北岳山頂 → 八本歯のコル → 大樺沢二俣 → 広河原

02年 8月 3日〜4日  天候=晴れ、山頂はガス

■ 所要時間=1日目、広河原駐車場発 5:15 → 白根御池-大樺沢分岐5:49 → 急登・7:48・水平道
          → 白根御池小屋8:28 → 草すべり → 右俣合流11:28 → 小太郎山分岐11:28
          → 肩の小屋12:54  計 7時間29分

       2日目、肩の小屋4:50 → 北岳山頂5:37、6:35 → 吊尾根分岐6:57 → 八本歯のコル7:50
          → 大樺沢二俣9:18 → 広河原駐車場11:25       計 5時間32分
                                                2日分合計 13時間2分

≪標高差 1663m≫ 標高差は以外と少ない。 奥穂高の標高差=2073m、悪沢岳=2041mである。
主な標高≪北岳3192m≫≪八本歯のコル2900m≫≪大樺沢二俣2236m≫


■ 前日、車で広河原駐車場に。 西宮から中央道白根経由で6時間、片道477km。
■ 1997年7月の<北岳・間ノ岳・農鳥岳〜大門沢下り>に次いで2回目の北岳。
  前回は、北岳山頂だけがガスで眺望が得られなかったので、北岳山頂からの眺望を求めて再挑戦である。
  97’7の時は、仙丈、塩見、富士山と超快感展望であった。


■ 早朝、広河原から見上げた北岳山頂は、雲ひとつ無い快晴!
2度目の余裕もあり、ユックリとマイペース。
前回の登りは、大樺沢〜八本歯のコル、北岳山荘を選んだので、今回は知らない道、白根御池・草すべり、肩の小屋のルートをとった。

■ 北岳はやはりお花を楽しむ山。
富士山に次ぐ第2の標高という山容の魅力も、北アルプスの穂高・剣等の3000m級の山々に比べると、穏やかさが目立つが、

 標高2236mの白根御池から始まる草すべりの背の高いお花畑、
 2900mの八本歯のコルより上の、可憐なお花畑、、、と、お花の豊富さには圧倒されてしまう。

花の写真は、1つをUPで撮れば引き立つのだけれど、図鑑のようになってしまうので、群 として生息の雰囲気も撮りたいのだけれど、、、大画面表示にしないと、見栄えがしない。 写真は思い出の為にと割り切って、画像を見て、山のお花畑を思い出そう!!!


北岳で出会った花

疲労コンパイでも、、汗ぬぐいながら
花と遊ぶ、「草すべり」で、、、「八本歯で」、、、

名前は知らなくとも構わない、、、

街中で見れない花は皆珍しい

広河原山荘からは列をなして登り始めたのだが、分岐で白根御池方面に行くのは私独りとなった。
分岐からは、2時間の樹林帯の急登である。 この間に登りの2グループに逢っただけ。
急登が終わり、水平道となって、沢、崩壊地と40分で、白根御池小屋に着く。

小屋から、白根お池、キャンプ地を横に見て、またもや急登 「草すべり」 3時間なのだ。
これだけ、急登が続いても、精神的には全く動じない、、、、シンドイのが当たり前、、毎週登らないとこうは行かない!
 ↓ 草すべり、3時間の登り

 ↑点に見える人を見ても怖気るなかれ
  草すべり3時間の登りといっても
  最初が炎天下のお花畑1時間強
  次ぎが樹林帯1時間
  そしてトラバース気味の山道 と変化がある
↓ 草すべり途中から、白根御池を見下ろす

 ↑ ヤナギラン、背の高さが目立つ
鳳凰3山、地蔵岳、観音岳、薬師岳 ↓ 快晴である
↓雲が出てきたが北岳山頂も晴れ
↓バットレス沢の雪渓
←←
この辺りから、、、ヤヤヤッ!
雲が、、、、
ナント、山頂は黒雲で覆われてくる

昼前の11時、 山ではいつもの事
夕方は夕焼けだ、
朝は快晴なんだ、、、と、、不安なし


小太郎尾根のピークより
北岳山頂方向を見る。

全く見えない。

  →→
周囲は全くガスの中
大きく速く流れるガスの中
かすかに仙丈、小太郎山が
でも、はっきり見えたのは1度だけ

 ←
ここから、
ピークを幾つも超えて
肩の小屋へ

3000mの山らしくなってきた。

 ↑瞬間見えた仙丈岳
 ↓瞬間、小太郎山と甲斐駒ケ岳
←←
肩の小屋は全くガスの中
定員180人に今日は350人宿泊
シーズン中は平日でも200人は下らないそうである。
下山時の情報では、
北岳山荘は200人(定員150人)だったそうだ。
■ 肩の小屋は、従業員 皆 礼儀をわきまえている。 食事の味は悪くない。
小屋は汚い大部屋、、敷き布団が無く毛布だけ。  ザック置くスペース無く、私は鴨居にぶら下げた。

大部屋なのでスゴイいびきが、あちこちで、、、こんなの初めて。 狭すぎて寝るしかなく、会話も全くなし。
眠れたのか、覚めていたのか判別がつかない一夜が続く、、、
ネチネチとした気持ち悪い身体、背中が痛い、遠慮で自由に動かせない姿勢、
こんな時、時々思う。 「なんでこんな姿勢で寝なくちゃならぬ!そろそろ、山も止めようか、、」

ヤッ!! 朝方、屋根に当たる雨の音、、、
 ★ 雨の音は直ぐに止んだ。
朝食は取らずに、山頂に出発。   ガスの中、何も見えない、視界は50m位。
先が見えないけれど、ピークを幾つも超えて、山頂まで50分弱
  ↓ 北岳山頂だ
 ↓南北に長い北岳山頂 (北から)
↓ 北岳山頂(南から)
ガスは直ぐ晴れると、疑わなかった

1時間も何も見えない山頂を
ウロウロ、ウロウロ、

肩の小屋から、北岳山荘から、
続々と人、人、人

甲斐駒が、、仙丈が、、、
はるか南に塩見岳が、、、あ〜
こんなハズではなかったのに
前回同様、北岳山頂のみガスの中
 ↓八本歯のコルへの分岐
休憩する人影が
 ↓ここからは、写真にこだわると
先に進めない豊富なお花畑
 ↓弟切草、高嶺撫子
 ↓深山万年草
 ↓色丹草
 ↓ 北岳山荘への分岐下から、八本歯のコルを見る
↓雲の切れ間からの 間ノ岳。 前回は快晴だった!
 ↓ 北岳の典型的な風景と言えば、バットレスと、この八本歯のコルの長大な梯子ではなかろうか
←八本歯のコルからの大樺沢
梯子の連続だ。 急がねば、登って来る人とかち合ってしまう。

 バットレス沢の雪渓上部  →
 ↓相変わらず張り付いているクライマー
 左の大岩に3人まで確認できた。   山頂はガスの中。

 ↑八本歯のコルを見上げる
 ↓大樺沢二俣
八本歯からの下りは、見通しが良いので、楽なように思えてしまうのだが、、意外に時間が掛ってしまう。
登って来る人の多い事多い事、広河原山荘に着いても未だ登る人がいる。
駐車場前の屋台で、トマト(¥200)をかじる。 ウメッ〜!
97-07の北岳〜間ノ岳・農鳥岳山行記仙丈、塩見、富士山と超快感展望

■ 夜叉神峠を下り、横道にそれて村営南アルプスロッジの温泉で一汗流す。
¥550なんだが、、、良くない。 ロッカーのカギにゴムが付いてないので、手首につけられず、ずっと手持ちで入浴。 窓の外は草ぼうぼう。 脱衣場のドアが閉まらず廊下から丸見え。 扇風機が天井についているので風のあたりが悪く、汗が流れ出る。 洗面台が一つで、他人がドライヤー使えば、タオルを冷やして絞れない。 、、、、隣りのレストラン以外休憩所がない、、、、、等など、、湯上りサッパリとはいかなかった。 先週の駒ヶ根のこまくさの湯が¥500で超快適だったので、評価は厳しくなる。  他に立ち寄り湯があれば良いのだが、、、

■ 夜間の高速は疲れるが、昼間の中央道は気持ちが良い。 眠気もなく快調、、、、
ただ、瑞浪あたりから突然のもの凄い豪雨、長々と渋滞となる。 八日市から瀬田までが、事故渋滞、、、、
年中、渋滞してるのだ。 2度目の<車でアルプス>も無事帰宅。 明日はタイヤの総入れ替えだ!

■ ≪私の山登り観≫
高い山に登れば地球が見えてくる 何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。
ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか? 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。

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