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≪ パトリツィア・コパチンスカヤ Patricia Kopatchinska ≫

衝撃的な演奏をする裸足のヴァイオリニストの登場

2013年02月作成




パトリツィア・コパチンスカヤ  Patricia Kopatchinskaja
1977年、モルドヴァ生れ、 父は民族楽器ツィンバロンの名手、母はヴァイオリニスト。
神経科医と結婚、子供は娘一人。
使用ヴァイオリンは、1834年製プレッセンダ。 Giovanni Francesco Pressenda





この衝撃的なヴァイオリニスに遭遇したのは、、、2013年の2月である。
ただ、私が今まで知らなかっただけなのであるが、、、

既に来日はしており、西宮でも 2012年に演奏会済み、、、

内に燃え盛るパッションを、 演奏技術だけでなく、全身で体現させている。
聴く側も、、パッションが伝わり、、身体を刻み躍動している。








演奏会には裸足で登場する。


激しくパッションが高まってくると、時には、床を ドンドンと踏み鳴らし、、







鋭く冴えわたる緊張の音色は、、右腕の振りだけでは足りず
身体が前後左右に大きく移動し、、片足は床を離れる。

聴いているこちら側も、身体を刻んで同調している。
共に、、音楽の高まりに陶酔・沸騰状態だ。
素晴らしき遭遇なのだが、、彼女の演奏の魅力を、、、冷静には把握できていない。
音源自体がマダマダ少ない。   マイナーな naive レーベルからの発売である。
これからも 録音は限られるだろうし、、組み合わされる演奏家も限られる。



バルトーク等の近代・現代の作曲家を
積極的に演奏をしているようだが、、
これだけでも、、意欲的かつ個性なのだが、

ベートーベン、チャイコ等の古典の演奏では
聴き馴れた情念、、エネルギーが、
若かりし 10代,、20代の頃のように煮えたぎって来る。

そして、 JAZZ アレンジ演奏のスリリングさは絶品である。


映像や録音が増えるにつれ、、
評価が変わるかもしれないが、、、

とりあえず、、私の 今の驚きと期待を記録しておかねばならぬ。
煮えたぎる内面の情熱を、、ストレートに出し切る演奏を見ていると、、、この素晴らしさは、、演奏家と鑑賞者との関係だから、、、、
こんな女性と一緒に生活するのは大変だ〜!  と 要らぬおせっかいな心配をしていたら、、、、ご主人は、精神科の医者だそうである。
娘さんは7〜8才だそうなので、結婚生活も長く、、この関係も面白そうである。







驚きの弾みで書いた個人的なメモレベルの雑感に過ぎません。




クラシック音楽界や バレエの世界では、、、全く独創的な新人が出現する。
数百年の伝統の中、、世界を跨ぐ教育制度・教育人により、テクニックや感性が受け継がれているのであろうが
それらを超えた個性が、、様々な場所から、 続々と現れる。
『 人間の自主的な個性の素晴らしさ 』 の証拠であろう。

この素晴らしさに比較して、、、歌舞伎や伝統芸能のように、、
血統による跡目相続で、新しいモノを排除するだけではなく、 何代目と同じ名前名で継承して個性を消しさるシステム等
徹底的にタ駄目な世界に、、敬意や権威を持たせて、ありがたがる現状には、嫌悪感を覚える。

常識だ、、昔からこうだ、、、世間では、、、etc 不快な評価基準が無くなってしまうような世の中になって欲しいものだ。

西洋発祥の思考・思想の方が明らかに優れている。 と、、素晴らしい個性に遭遇する度に再認識する。



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