アイーダ Aida

 Aida を ヴェローナのアリーナで観た時、前から13列目ど真ん中、クッション付の座席だ。隣席の日本の御婦人 歌手に合せて歌いだす、まるでカラオケだ。凱旋の場が終わった頃、「勝ちて帰れはもう終わったんですか?」と聞いてきた。「<勝ちて帰れ>だから行く前に歌ちゃったの」とお答えする。 一緒に歌いだすから相当のつうだと思っていたのだが。 演奏中アチコチでフラシュは光るはなどなど、まさに観光名物。 演奏の方は普通どうりまじめに歌っている。 聞く側に問題があるだけだ。 それにしても登場人物の多いこと多いこと、一度は見ておく音楽イベントだろう。 前の座席の若き女性に写真を撮ってもらう、きっかけに少し話が弾む、直ぐにSalzburg の方に行くそうな。 そこに帰ってきた旦那であろう、当方をにらみつけ「誰だ誰だ」と嫁に聞く。 ま、「色々あらーな」。 翌日は「ナブッコ」眠たかった。 カルメンも予定に入っていたのだが、アリタリア航空が成田で1日遅れたので、高いチケットがパー!ご忠告、ヴェローナは予約しなくても良いだろう。  音楽祭はどこでも大儲け。

 Aida を自宅で観る(聴く)時、3幕と4幕1場だ。 ナイル河畔でのアイーダ父子の迫力あるやりとり、ラダメスとアイーダのからみ。 それにアムネリスのこみ上げてくる憤りのあの絶叫だ。 これらが良ければ良い演奏となる。 たまに ローマ歌劇場を指揮したショルティの凱旋の場を、大音響で聞いてスカーッとする時もある。 たいていは、Levine 指揮Dolora Zajik のAmuneris かオランジェ音楽祭の Grace Bumbry だ。 Grace Bumbry といえば、カラヤン+ウィーンフィルのカルメンもお気に入り。挿入されたアルルの女が特にお気に入り。 カラヤンも若い時はイキな事をする。