ローマに行った観光客で、ベルニーニの名を知っている人は全くいなかった。 ヴァチカン、サンピエトロ広場の巨大な柱廊、サンピエトロ聖堂の巨大な天蓋、そして聖ペテロの司教座。 これらを見ない観光客はいない。 全て説明を聞かされている。 CMでよく見るサンタンジェロ橋の聖人巨像、ナボーナ広場の2つの噴水、スペイン広場の噴水、トリトーネの噴水。 みんな見たはずだ。 名前の説明を聞かされたはずだ。 でも彼の名を観光客は誰も知らない。
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ 彫刻家にして建築家、ローマの演出家 !!!
でも私は記憶に留めた。 そしてイタリア通いが始まった。
最も魅力を感じるのは、右の彫刻<聖女テレサの法悦>だ、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会にある。 天井に天使が舞う可愛い教会だ。 観光客など勿論会った事はない。 聖女ルドヴィカ・アルベルトーニは、下町のサン・フランチェスコ・ア・リーパ聖堂にある。 小さな教会だ。
ボルゲーゼ美術館には、アポロとダフネ、プルートとプロセルピナだ。 全て大理石とは思えない柔らかさ・なまめかしさがある。
彼の紹介本は少ないがある。 一度読まれる事をお薦めする。 ミケランジェロよりもはるかに素晴らしい。← <オーバー> (^-^ゞ
時の法王が、「ベルニーニはローマの為に」ではなしに、「ローマはベルニーニの為にある 」と言わしめた男だ。 ベルニーニはローマより上なのだ。 このような人を観光客は誰も知らない。 ローマはバッグの安い町でしかない、彼らには!
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