FIGARO

 Mozart のオペラ(広い意味で)では、やっぱりフィガロだ。 魔笛が最高という人も多い、ドンジョバンニだと言う人さえいる。 魔笛は素晴らしい曲が溢れているという意味では大好きだ。 でも、幕があいて直ぐ、「助けて〜と出てきて気を失う」のが主人公で、可愛い絵姿を見せられて直ぐその気になって、偉そうな人に説教されると直ぐ洗脳されて、試練がくれば魔法の笛でかいくぐる。 信念なし、実力なし、どこが英雄だ!哲学的な屁理屈をつけて解釈するのは止めよう! やっぱりフィガロだ。 登場人物全てが個性があって自分をだす、それが絡んで混乱せず、それぞれ相手を際立たせる。 ボーマルシェの素晴らしさがMozartの才能を刺激し、次から次へと途切れなく名曲を流れ出させている。
 ドン・ジョバンニもたまに聴こうとするが、(理解しようとして)、序曲の後あたりからもうだめだ。濁っている。Mozart 特有の自然な展開(流れ)がない。人の心をもてあそぶ奴が主人公なんて、とんでもない。 やっぱりフィガロだ。

 よく観る手持ちのフィガロのLD
<Abado,wien,Mclaughln,Gallo><Bohm,Freni,Prey><Gardiner,Hagley,Terfel><Solti,Popp,Dam><Smith,Ommerle,Sylvan><CD多数>