≪西穂高岳・奥穂高岳・西穂独標・間ノ岳・天狗岳・コブ尾根ノ頭・ジャンダルム≫
登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記
99年 7月23日〜25日  天候=3日間山頂部はガス、下界は晴れ
感動の共有、のぶながTOPページへ コース=西穂高口 → 西穂高山荘 泊 → 西穂独標 → 西穂高岳 → 赤岩岳 →
      → 間ノ岳 → 間天のコル → 天狗岳 → 天狗岩 → 畳岩の頭 →
      → コブ尾根の頭 → ジャンダルム → ロバの耳 → 馬の背 → 奥穂高岳
      → 穂高岳山荘 泊 → 白出沢 → 白出小屋 → 新穂高温泉

所要時間=1日目、西穂高口発 夕4:15 → 西穂高山荘5:15             計 1時間

       2日目、西穂高山荘4:10 → 西穂独標5:30 → 西穂高岳6:55 → 間ノ岳8:30 →
          → 天狗岳10:18 → 天狗のコル11:00 → コブ尾根の頭1:04 → ジャンダルム1:34 →
          → 馬の背2:55 → 奥穂高岳3:04 → 穂高岳山荘3:51      計 11時間40分

       3日目、穂高岳山荘5:00 → 雪渓上部6:30 → 白出大滝下部7:40 → 重太郎橋8:00 →
          → 白出小屋8:45 → 穂高平避難小屋9:30 → 新穂高温泉10:20  計 5時間20分

                                                3日分合計 18時間

≪標高差 2073m≫ 悪沢岳の標高差=2041mである。
主な標高≪西穂高岳2909m≫≪西穂独標2701m≫≪間ノ岳2907m≫≪天狗岳2909m≫
      ≪奥穂高岳3190m≫≪ジャンダルム3163m≫


大阪7:57発の急行高山 で、高山着12:50。 バスで新穂高着15:08、最終ロープウェイ15:45発
新幹線で名古屋に出た方が早かったと反省。 (急行高山はもう廃止になったとか)

危険で有名な山行にやっと挑戦だ。 最後に残してきた。 山小屋に泊まる度に情報収集し、どの程度危険なのか聴きまくった結果、「 あんな恐ろしい所2度と行かない 」 と言ったのが1人だけで、後は、「 別に、普通だよ 」  という事だったので挑戦する事にした。

西穂高口から見上げた西穂の山々。 独標は見えるが後は雲の中。右端の西穂高山荘まで1時間の登り

西穂独標からの下り。向かいの登りにも小さく人がいる。 垂直に近い下りが思い出される。
後程出てくる間ノ岳以後の写真と足場の違いを比較してください。 大きな石がしっかりしている。

西穂独標山頂、
真っ暗の中出発して、ここまで1:20。
残念ながらガスである

西穂高岳山頂、ガスは晴れそうにない。 急な下りに怖気づいて、DANGEROUSと言いながら、引き返した外人単独行がいた

西穂高岳山頂からの下り。 こちらも急角度の下り。 ガスで遠方が見えないから高度感がない

これまた、左の下りの続きである。
しかし、しっかりした足場なので、全く快適な下りなのだ。

赤岩岳頂上でもガスの為、又ペンキがないので下る方向が判らなかった。 もうこの辺から浮石が多く、崩壊中の山という感じ。
お花はいろんな種類が見られた。
 
間ノ岳山頂から見た天狗岳

ガスの中、不気味な感じもする。

左の花の写真を撮っていると、ゴロゴロという音に続いてゴーッと沢全体が崩れ落ちる音と共に、ウワ〜ッと言う叫び声。 方向は判らない。

間ノ岳の下り。コルに3人の登山者が写っているのだが、点にしか見えない。
浮石のみの集積という感じで、足に重心をかける時は確かめながらゆっくりと、、

天狗岳山頂。 中年の女性が大半の10人位のグループと抜きつ抜かれつであった。
慎重であれば危険なんて無い。

天狗の頭から見た岳沢。 左端に岳沢ヒュッテ
右が上高地方面、晴れると高度感、でも意外と近く見える

天狗の頭から、前方を見る。 コブの頭、その向うにジャンダルムがあるはずなのだが、この登りが2時間もかかったのだ。

天狗岩の下り。
このグループにドジがいて、落石ばかり起こして甚だ迷惑なのだ。
間ノ岳の下りでは、このドジのお蔭で30分以上の大渋滞だった。

左端が天狗の頭、真中天狗岩、右端が天狗岳山頂。
稜線に点が見えるのが登山者達。
この下りは浮石落石で要注意
 

コブ尾根の登りより、遠く西穂、間ノ岳、天狗と重なって見える。 この時だけガスが晴れた。 間ノ岳の飛騨側でヘリコプターが20分程ホバーリング。 遭難者の救助か!

コブ尾根の頭、崩壊中の山そのものだ。 しっかり形を持った石など見当たらない。
 

コブ尾根の頭より振り返る。
独標、西穂に又 ガスがかかる。
緑が懐かしい。
 

ジャンダルムである。 これまた浮石の塊。不用意に足に重心をかけるとズル〜
右下の形のある岩が奥穂ルートだ。

ジャンダルム信州側の奥穂ルート
 
 
いよいよ最後の馬の背である。
下の白いペンキで大きさを推測してください。
正に馬の背中に乗るようにまたがって踏破。 ガスの為高度感が無く、恐怖心ゼロであった。
 

やっと、奥穂高岳山頂だ。 無事であった。 2度目の奥穂だが、晴れの経験なし

穂高岳山荘の常連だ。
11時間40分の縦走であった。
3:51着である

翌朝、白出沢を下る。 上部は大石の畳張り状態。 今日も山はガス
雪渓上部まで1:30もかかる

ガスの切れ目に真っ赤な登山者が写っているのだが、点にも見えない。 沢の大きさを推し量って欲しい
白出大滝。

大滝と言う程でもないように見えるのだが、距離もあり水量も時期によるから、判らない。高さは結構ある。

岩切道。 右は残雪。先程の赤い登山者だ。追いつかれたようだ。5:20の下りだ。先は長いのだ。

銀竜草。今年は登る度に発見3度見た。
珍しく無くなった。
新穂高温泉、バス停前に無料の温泉がある。 中に小さいコインロッカー、外には大小のコインロッカー。
バスの時刻に合わせて汗を流そう。

危険を含んだ登山コースであるが、女性も平然と完走、注意力さえあれば、スリルの味わえるコースである。
登山は結局、自己責任である。 経験を積んで、実力に合わせて楽しもう!

≪私の山登り観≫
高い山に登れば地球が見えてくる 何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。 ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか? 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。

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