≪ 伯母谷覗き(大峰)大普賢岳展望 ≫ 登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記 断崖絶壁から大普賢岳を眺望する

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■ コース=上谷久久能智神社 → 柏木分岐 → 天竺平 → 伯母谷覗き → 阿弥陀が森 →
        → 伯母谷覗き → 柏木分岐 → 久久能智神社

  2005年11月13日  天候=晴れ、遠方は霞む

■ 所要時間=上谷・久久能智神社発 7:50 → 柏木分岐8:30 →  天竺平9:00 → 水場11:08 →
          → 伯母谷覗き11:33 - 12:20 → 阿弥陀が森12:47 - 12:50 → 伯母谷覗き1:15 → 
          → 柏木分岐3:04 → 久久能智神社3:30着

       登り計=40+3h3+27  計 4時間10分   下り計=25+1h49+26  計 2時間10分
                                                    総合計 6時間50分

≪標高差 1110m≫ 標高差は意外とある。 奥穂高の標高差=2073m、悪沢岳=2041mである。
主な標高 ≪伯母谷覗き1460m≫≪阿弥陀ヶ森1680m≫≪久久能智神社570m≫


■ マイカー登山: 西宮5:00発、43号線+309号線経由、上谷着7:38  往路2時間40分、片道112km

■ 紅葉には遅すぎるのは明らかだが、断崖絶壁から南の大普賢岳の快適眺望を期待して、晴れ予報に出発。



上多古の橋を渡れば、直ぐに 「上谷」 への標識があり、、西(右)へ折れ、上多古川を上る。
数分で、またもや 「上谷」 への標識があり、南(左)の細いが舗装された道を上がり、
5分で上谷村落に着く。

村落入口に久久能智神社があり、1〜2台分の駐車スペースがある。



登山道の標識は全くない。  神社前の東に向かう道(車通行可)を山に向かう。
1分程で、正面に墓地が見え、右(山側)へ、、、直ぐに↑の薪置場、、手書きで大峰参道の表示。





直ぐに、杉植林の薄暗いジグザグ急登が始まる。

標高差200m程の急登なので、マイペースで登り、40分。

最初はゆっくりに限る。




← 振返ると、、
空は明るく、期待が膨らむ。

遠くに見える山は、、
勝負塚山の北の天狗岩、
熊山だろうか?

          →
薄暗い杉植林の中、、
目に付いたのは、これだけ



天気が良い日曜日なので、他にも登山者がいるだろうと思っていたが、、駐車する車はなく、この日は全く人に逢わなかった。




↓ 少し汗をかいたが、尾根に出る。 ↓
小さな祠にお地蔵さん
左が上谷へ、右が柏木への分岐点

昔は、、大峰への参道だったのだ、、、


尾根を緩やかに登る。
予想通りに、ここからは全てが緩やか、、
直ぐに 82丁の石柱。
目標の伯母谷覗きは38丁手前の39丁あたりだ。

2丁毎に石柱がある。
裏は下りの丁数なので、登るに連れて増える。
82丁の裏は34丁で、合計は116丁。
真ん中の、裏も表も58丁の石柱を撮ろうと
思いついたのだが、、つい見落としてしまった。




ビッシリと杉埴林なので、、展望はない。

← 辛うじて見えた阿弥陀ヶ森。

台高方面の眺望はないものかと、、
注意していたが、、ダメであった。


鳥の声もなし、、紅葉なし、、
熊鈴の音色が少し寂しく響くのみ。



↓ 分岐から30分で天竺平 ↓
やや広いと言うだけだ。
壊れたベンチに倒れた標識。
標識を真直ぐに立て直す。



↓ 岩場 ↓
少し変化がでるが、、地味な登りが続く。
周りに鮮やかの色物がないので、、
心が弾まない、、、展望でもあれば良いのだが



1168.5mピークの手前で
尾根道から、西の山腹に道筋が代わる。
やや明るさが増し、低木の黄葉で色気が出てきた。



天竺平から40分弱で、、
尾根下の明るい道、、杉植林の上に出る。
小鳥の声も聞こえてくる。




所々で北の展望が開ける。
しかし、、眼を見張る展望とは言い難い。

← 天狗岩、熊山だろうか?

右の遠方が、、白屋岳辺りなのだが、、


陽のあたる南斜面の緑は鮮やか、、
僅かに紅葉の残り、、、

道は終始緩やかで、歩行は快適。


↓ 前方に、、本日の目的地が見える。 ↓


↓ 尾根に出るが、、台高方面は
樹間から垣間見えるだけだ。
どの山なのか見当がつかない。





予想外に、、全く地味な山歩きである。

紅葉が終わった山の地味さが、、身に染みる。

← 辛うじて見つけた、、小さな小さな5弁の花。


先週の百里ヶ岳の清清しさと全く違い
11月中旬、標高1000mを越えると
冬の厳しさに備えて生気を潜める自然が、寂しすぎる。



北の展望、、、ヌマ平、ミズノ平




← 白屋岳方向なのだが、
やはり確定できない。


春や初秋ならば、、この辺りの登山道も
精気あり、、あるいは彩り鮮やか、、と
心弾むものになるのだろうが、、

今日は、、誰にも会わない単独行、、、

↓ 天竺平から約1時間で最初の大岩 ↓
これから数箇所の大岩、岩峰下がある。



↓ Z状に折り返して明るい尾根歩きになる。 ↓
樹間の展望しかないが、心地良い陽の光



苔むした石敷きの道



尾根から外れて山腹を行く



北の眺望


朽ちた木橋

伯母谷覗きまでは、30分の場所
↓  水場  ↓

岩場は中間地点まで登り、右に登山道、、
直ぐに、キャンプ適地に出る。

水場の上部には、、水が滴り落ちている。
これが、、今日初めての動きのある景色なのだ。



キャンプ適地は広い、、、
沢に沿って登るが、、落葉で踏み跡不鮮明
僅かなテープを頼りに10分程登り、、左方向に曲がる。




そして、、遂にそれらしい雰囲気に到達!!

道の突き当たりに木橋、、その向こうは、、空!!
↓  いよいよ見えるぞ!!  ↓
大普賢岳の大パノラマが!!







↓  大普賢岳の大パノラマ  ↓           180度以上の画角



左端が、、大台ケ原、、 中央に和佐又山〜大普賢岳、、、右端が阿弥陀が森

( 魚眼レンズで撮影画像2枚をパノラマ合成、、180度以上の画角である )


晴れではあるが、、霞んでいる、逆光で大普賢の北斜面は陽影、、
新緑の鮮やかさなし、紅葉なし、、と、、ン ン ン 満足とは行かないのだ。


しかし、、期待通りの絶景ポイントである。
時期を代えて、、もう一度来なければならない!! 絶対に!







↑  人の姿がないと断崖絶壁の迫力が判らない  ↑



*****************

← 「山の小箱」
み−とさんの写真

山行記掲載の2日後に
み−とさんのお目にとまり
Mail を戴いた。

「迫力を思い出しました」 と
鮮やかな画像を添付していただきました。

断崖絶壁vs魅力的なしぐさ
と抜群のショットなので
ご許可を戴いて掲載です。

2003/10/18みーとさん山行記へ

空のスカッと澄んだ青
木々の緑・紅葉、絶壁の白
そしてピンクの可愛らしさ、、
迫力が良く判ります!!

ありがとうございます。

*****************



↓  阿弥陀が森 方向 ↓




↓ 和佐又小屋を望遠で ↓






50分弱休憩し、、

さあどうしよう、、阿弥陀が森までのコースタイムが判らないので、、

途中まででも行って見ようと、、、、歩き出せば 快適な登り道。

片道25分で女人結界門に到着してしまった。




今までと違い、、雄大さからくる快適歩行



大峰の標高を十分に楽しむ



大日山



大普賢岳山頂






快適25分で阿弥陀が森の女人結界門に到着。

ここは体験済みの場所。
和佐又〜大普賢〜山上ヶ岳と通過した道だ。


心地良い雰囲気を楽しんで、直ぐに下山。



********** 杉苔の緑が鮮やか **********

今日は鮮やかな色には出会わなかったので

この緑を見た時には、嬉しさで一杯。

他の植物が、寒さに備え鳴りを潜めているのに

鮮やかに緑のジュウタン、、

子孫繁栄の為の胞子の準備万端。

前向きの自然に触れると晴れやかになる。


↓ 伯母谷覗きの全貌 ↓

登りには気が付かなかったのだが、、、彼方に台高の山々、、
素晴しい光景だ。




↓  伯母谷覗きの望遠画像  ↓



下りは、、軽い、快調、、、、楽な登りだ、、下りはモット楽

4時間かかった登りも、、、2時間40分で登山口まで、、、


↓ 上谷の村落 ↓



↓ 垣間見えた台高の山、、何山? ↓





 ← 久久能智神社

帰る準備を終えて、神社にご挨拶。

神も仏も信じないけれど、、礼儀の範囲内でご挨拶。

  「 ありがとうございました 」


上多古川の紅葉



上市〜下市口〜水越トンネル〜松原、、と渋滞に巻き込まれながら
最後は阪神高速利用で、、西宮自宅到着7時20分。

良い季節に、、もう一度行ってみよう!! 伯母谷覗き!



■ ≪私の山登り観≫ ■
高い山に登れば地球が見えてくる
  何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。
ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか?
 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。



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