≪表銀座、燕岳・大天井岳・東天井岳・横通岳・常念岳・蝶ヶ岳≫登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記
98年10月 3日〜4日  天候=快晴
感動の共有、のぶながTOPページへ コース=中房温泉 → 合戦小屋 → 燕山荘 → 燕岳 → 大天井岳 → 東天井岳 →
    → 横通岳 → 常念小屋 泊 → 常念岳 → 蝶ヶ岳 → 三股

所要時間=1日目、中房温泉発 5:35 → 合戦小屋8:13 → 燕山荘9:15 → 燕岳9:45 →
         → 喜作道分岐12:42 → 大天井岳1:30 → 東天井岳2:26 → 横通岳 → 常念小屋4:05
                                            計 9時間40分
       2日目、常念小屋発 3:55 → 常念岳5:10 → 蝶槍8:28 → 蝶ヶ岳ヒュッテ9:10 →
          → 三股12:43                        計 7時間41分
                                                2日分合計 17時間21分

≪標高差 1530m≫ 標高差は意外とある。 薬師岳の標高差=1570m、悪沢岳=2041mである。

主な標高≪燕岳2762.9m≫≪大天井岳2922.1m≫≪東天井岳2814m≪横通岳2767m≫
      
≪常念岳2857m≫≪蝶ヶ岳2664.3m≫


前日、大阪21:09発のちくま 、松本発4:32アルプスで穂高まで。
穂高から4人相乗りタクシーで中房温泉まで¥2000。
JR穂高でのタクシー台数は少ない。
時期にもよるのだろうが、素早く相乗り客を見つけなければ、タクシーがなくなる。

紅葉を期待しての山行であったが、紅葉全くなし、燕山荘でさえ人まばら、大天井岳まで見かけた人は数人だけ、大天井荘にいたっては登山客なし。 ただ常念岳までは数グループと出会う。 常念岳〜蝶岳はグループ多数、大賑わい。
この辺りは地元の日帰りグループも多いせいか、女性も他の高山に比べると美形が目立った。

脚の調子により、大天井荘に泊まっても可、出きれば、常念小屋までがんばる予定だったが、なんなく常念小屋泊まりとなった。
合戦尾根の登りであった単独行氏は、私が今日、常念小屋まで行くと言うのに驚いた様子で、彼の大天井荘泊の予定を私に合わせる決心をしたらしい。 翌日の下りまで、私の前後を意識しながら単独行。 余程気に入られた様子であった。

蝶ケ岳で予約したタクシー、1人で払うのを覚悟して下りていたら、彼が後から追いついて来て、最後まで話しながら下山。 松本までタクシー相乗りとなり、¥8000円が1/2の¥4000円になり、大助かり。 このタクシーの中で和歌山カレー事件の犯人逮捕のニュースを知る。


中房温泉からの登りは3時間40分
遠くに槍ケ岳の頭が覗く

槍ケ岳が、蛙岩の左に次第に姿を現す。 左奥が大天井岳。

燕山荘裏からの槍ケ岳全貌。 登りは時間の割に、きつくは感じない。

燕岳山頂。 山荘から20分

燕岳山頂から、燕山荘、蛙岩、その奥に、大天井、横通岳、常念岳の頭
今日中、歩き続ける行程である。 充実感を感じる光景である。
Up Downは少なく、入門者向けと言われる所以だろう。

a)蛙岩、b)縦走路、c)大天井岳、d)東天井岳、e)前穂高、f)西岳、
g)奥穂

裏銀座のパノラマ。 端から端まで、これも1日の行程である。
a)双六、b)三俣蓮華、c)鷲羽岳、d)水晶岳、e)野口五郎、f)三ツ岳

縦走路より振り返る。 蛙岩、燕岳が見える。 平坦な道である。 人に会わない

単調な縦走であるが、大天井の登りで、少しペースが落ちてしまった。

大天井岳山頂からの槍ケ岳の姿
下が、槍へ向かう喜作新道、
大天井荘から大天井岳山頂までは、足場の悪い大石場を歩く。 荷物をおいて往復。
何故か、ゆっくりと休憩したくない。

人気の無い大天井荘、管理人10月10日には客が来るはずだ。 と開店休業状態に気が抜けている。
こちらもあまりの寂しさに恐くなる。 心が弾まない。

大天井岳山頂からの二ノ俣谷
右遠方が前穂高岳、川の突き当たりが二ノ俣の吊橋だ

大天井岳山頂からの高瀬ダム湖
右尾根が今きた縦走路。
 
ここには、例の単独行氏が先に着いていた。 彼の方が脚力は上。 親しげに話し掛けてくる。

さあ、後半がんばるぞ〜。
これから急登は無いはずだ。

大天井荘前から見た東天井岳

東天井山頂下の分岐より横通岳山頂、常念岳を見る
右手前が東天井尾根、下ってはならない。 この後、初めて集団と出会う

見てくれ以上に、きつく感じる下りである。
←今日最後の下り、常念小屋だ。
常念岳もこの方向だとイメージが違う。

こちらの面は優しい事には変りは無い。
向うの面は大違い、急な岩場であった。
常念小屋は、ほぼ定員で大賑わい。
食事は3交代で大忙し。

ここから蝶ケ岳までは、登山道も山頂もラッシュと言って良い。 老若男女が、「おらが山」の感覚でハシャイで行く。
まさに地元の山なのであろう。

朝食抜きで、常念岳山頂一番乗り
真っ暗の中、ニッシンごんぶと天ぷらうどんで朝食。 山頂での水水しい熱々うどんは美味い。

日ノ出の頃には、山頂はこの有様。
山頂の祠の周りは、岩場で足場は極端に悪い。
日ノ出はもう飽きた。

常念下りから見た、a)蝶ケ岳、
b)蝶槍  足場は悪い下りだ

まじかに迫った蝶槍、
この辺りは少し樹林帯

蝶槍山頂から、常念岳を振り返る
ここは、渋谷並みの賑やかさ

蝶槍山頂からの穂高の山々。 明神五峰から槍ケ岳までの大パノラマ。 真中に大キレット。 説明不要だ。
画面左には、御岳、乗鞍岳が見え、画面右には大天井、常念岳が見えるのだ。 一度は見なければならぬ光景であろう

左に微かに御嶽山、真中向うが乗鞍岳、手前が霞沢岳。  焼岳は隠れて見えない

手前が横尾からの蝶ケ岳ピーク。
遥か向うが蝶ケ岳ヒュッテ
 

a)常念岳、b)蝶槍、c)大天井岳
d)野口五郎岳
 
蝶ケ岳ヒュッテで昼食を取り、タクシー予約して、三股まで下山。 3時間の下りだが、登りよりこたえた。
登ってくる人の多い事多い事。 やっとの思いでついた駐車場、タクシーは既に待っていた。
松本までタクシー代8000円。 例の単独行氏と1/2で、4000円、13:36発信濃14号、早すぎて自由席はガラガラ

中房温泉から常念小屋まで、少しきつい計画であったが、簡単に実現、『無理はすべし。』である。 
ただし、無理ならば選べる第2案も準備しておくべし。



≪私の山登り観≫
高い山に登れば地球が見えてくる 何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。 ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか? 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。

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