サラ・ブライトマン大阪公演

世界で一番美しい歌がある LA LUNA コンサート 
2001年4月24日7時開演、フェスティバルホール

開演前から宇宙空間を想わせるライトが
柔らかく緩やかに変化して行く
当然開演時は殆ど満席
中央にステップ、左に弦、
右にキーボード、ベースギター
パーカッション、ドラムと並ぶ

幕が開けば、そこはスペースワールド、 期待の最初の衣装はブラックのレザー風、左が腰から開いている。 白味の殆ど肌色のタイツにつつまれて程よい肉付きの左の御脚がスラーッと!!!! 写真よりはるかに素顔を想わせる美人顔、引き締まったお腹の形をそのまま伝える衣装。  ダンス&シング。 いきなり ピクピクとお腰を左右に振りながらステップ! アーッ!なんてことをするんだ!
そのような売り方をして欲しくはなかった〜。  気品ある芸風のイメージとは無縁のしぐさ。 最初の曲での振り付けではない、、、、  せめて後半盛り上がってミュージカルナンバーに振付けるべきなのに。 

曲順は、<La Lune><Winter in July><Scarborough Fair><Who Wants to Live Forever>
<Hijo De La Luna><Figlio Perduto><La Luna><La Califfa><Pie Jesu><Nessun Dorma>

<Siren><Deliver Me><He Dosen't See Mee><A Whiter shade Of Pale><First Of May>
<Twisted Ever Way><Wishing You Were Somehow Here Again><Time to Say Goodbye>
<Moon River>

≪生サラ・ブライトマン≫

やはり美人でありました。
写真では濃い化粧の為、果たして素顔は美人なのか不安であったが、本番の化粧はバランスを欠く事はない。
モデルのように肉体美を売り物にする女性ではないが、充分に魅力ある身体を維持している。

エデンの映像より、体脂肪率は下がっている様子で、今回は肉体にも興味をおぼえてしまった。
≪演出≫
演出のメインは照明である。 大掛かりな仕掛けはなく、空中浮揚、軽いダンス、「寝てはならぬ」でのツーランドットらしい衣装(エデンの時は白だったが今回は赤)、漂うガス、最後の紙ふぶき、花火、爆発、と特記すべきものは無い。
バックダンサーは男女2名ずつで、目立つことはなかった。
良く言えばメインの音楽の補助に徹した演出。
明るい舞台で、音楽の演奏だけの方が、美しい音楽に浸りきれたかも知れない。

エデンの演出の方が変化に富んで面白い。
大阪 故なのか、安上がりな舞台と見てとれる。
期待どおりで期待以上ではない演奏会でした。
もしや<お疲れ?>と思える気も、かんぐり過ぎか!
≪歌≫
全曲破綻なく、CDで再現できるとおりの高度にコントロールされた歌唱である。 少しは期待したバリエーションのある歌唱はなく、オペラでは最高の魅力となる一度限りの高揚した名唱とは無縁のようで、期待どおりの高度に完成した既製品の商品としてのパフォーマンスである。
完成された歌唱は、CDにあった。 それなりの再生装置と、再生場所があれば、CDが良い。
CDでは、あまりのスリリングな歌、伴奏に身震い、目に涙ぐむ時も多いが、今回の大阪公演にはその緊張感は感じ取れなかった。
≪声≫
マイクで拾い、スピーカーからの音を聞く演奏会は初めてである。 オペラの如く肉声の艶・勢いとは違い、機械を仲介するのには問題が多すぎる。

我が家で聴くCDの再生と同じ事なのである。
スピーカーの品位がものを言う。 低音の締まり、押し出し、高音のなめらかさ、音の定位、安定感等、全てが我が家の方が優れている。
舞台で演奏しているのにスピーカーからの音を聞いているのだから臨場感が異質なのだ。

そしてマイク。 サラは頭につけて、常に口から10cm位前のマイクに歌っている。 この時は安定していた。 最後だ、身に付けたマイクを外し、固定のスタンドマイクに向かって歌い出した、顔が動く度に声が変る。 マイクが声を拾わない。 10cmの距離の差は大きい。 節毎に変る臨場感ではマトモに集中して聴けない。 マイクテストなるものをしたのだろうか??  トリのMoonRiverはハンドマイク、これも少し荒れた音を送信していた。

<A Question Of Honor>の盛り上がりも我が家での感動には及ばない。
アンコール
<Time to Say Goodbye>の後、派手な仕掛けがあり、にこやかな笑顔と共に舞台最前列に座り、<Moon River>。 静かに舞台中央を下がりながら、上半身振り向いて笑顔。 計算みえみえの演技の連続。
鳴り止まぬ拍手にも関わらず、幕は閉まったまま 「予定終了いたしました。」  オペラでは度重なるカーテンコールが余韻を高めるのに!!
伴奏
指揮は、キーボード。
キーボード2名、ベースギター2名
パーカッションとドラム2名
ヴァイオリンTOP    以上外人
以下日本人
弦楽約20名、バックコーラス約10名

外人組が、いわゆるスタッフで、日本人組が現地雇いの一時雇用と思える。 それぞれのお顔は、雇用形態にふさわしい表情。

見ていて面白いのが、パーカッションの女性、タイギそうな動きではあるが、実に的確な音作り。 エデンの映像でもおなじみの Gillian MacDonaghさん。知らん振りしてきっちり仕事する人に魅力を感じる。 それに引き換え後方で見えなかった小太鼓の品のない音。  ベースもしっかりと支えている。 弦の表情は希薄、もっと切々と弦の魅力を歌って欲しいものだ。 若くないオバサン奏者が多かった。 日頃は何をしているのだろう。

≪番外編≫ プログラム¥2000円ツアー公演限定版CD 「FLY」 2枚組¥3000円
「FLY」 2枚組の内容、1枚は、既発売の 「FLY」 から TIME TO SAY GOODBYE を抜いたもの。
もう一枚は、<Once In Lifetime><First OF May><How Can Heaven Love Me>
<Desert Rose><Do you Wanna Be Loved ?><Hurry Home><The Same Thing To You>
<Rain><He Moved Through The Fair><Starship Troopers><On the Nile>
<How Can Heaven Love Me><Once In Lifetime>
  の13曲  特にOn the Nileが素晴らしい

≪客層≫ 圧倒的にオバサン。 次に女性連れ、おじ様もちらほら。 子供は皆無。
大人びた雰囲気、オペラのように華やかさはないが上品な方。 ブロードウェイで観たミュージカルよりははるかに上質の雰囲気。

≪レストランで精神調整≫
近くのイタリアレストランで、腹ごしらえ。  45分で食事できるかと聞けば 「前菜とパスタだけなら」 と
<前菜盛合>ホタルイカ、筍、菜の花のスパッゲッティ
緑、赤茶、黄色と 春らしい彩りのスパゲッティでした。 味は塩味のみでチョット不満。
私が食べ終わった頃に、オバサン2人が 開演の7時までに間に合うか? と賑々しく登場。
「前菜とパスタだけなら」 と同じやりとり。 しかし、この2種を決めるのに5分以上経過。
オバサンというよりオバハン丸出しの状況判断能力。
時間の余裕を残した私はその間に、ドリチェとエスプレッソ。 しかし これだけで計¥4200円。 高くないかい?
何度来ても、どこか不満の残るお店であります。

レジにて、お気に入りだった(過去形)近所のレストラン≪カラヴァッジョ≫の寺島シェフの消息をさりげなく聞いてみると、今は『金沢のホテルで雇われシェフをしている』 との情報。 ホテル名は不明。

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