写真豊富な、のぶながワールド 2003年ゴールデンウィーク旅行、獲得情報(1)
■ 宿泊地のドレスデンを、早朝に鉄道でライプチッヒに発ち、徒歩で市内散策、
午後にドレスデンに戻り、アルテ・マイスター絵画館で、ラファエロやティエポロと対面、
夕刻に<聖十字架教会>を訪れる。
■ 100年を隔てて、偉大な音楽作品を作曲した2人の天才、ハインリッヒ・シュッツ(1585〜1672)Heinrich Schutz と
ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685〜1750)Johann Sebastian Bach の所縁の教会を同じ日に訪れた事になる。
私は、この2人の天才には、魂レベルで心うたれ、人間が生きるに付随する様々な感情の根底にあるモノ
本質的なモノ、根源にあるモノ、、、ヴェルディのあまりにも人間的なものとは別の精神世界、、、
” このモノ ” の存在を、意識させ、そして固定させてくれた最も尊敬すべき偉人なのだ。
現在、まがりなりにも心静かに生きているのは、全くもってこの2巨匠の音楽と出会い、没頭したお陰である。
■ そして、その音楽の違いのように、両教会のあまりの違いに驚いてしまった。
違いというより、、、シュッツの<聖十字架教会>がその音楽そのままに、、あまりにも簡素だったのだ。
ヨーロッパの古い教会といえば、豪華絢爛、虚飾の限りを尽くしているのが当たり前なのだが、
何の飾りも無い質素な内部であった。
宗派の違いなのか、商売が下手なだけなのか、は判らないが、、、、
と言っても、現在の教会の姿は、当時のままではない。 共に建替え、改築の結果であり、
当時の音楽環境とは無縁のものであるはずだ。 それを知っていても、なお対比がおもしろい。
ドレスデン <聖十字架教会> ハインリッヒ・シュッツが首席楽長を務める |
ライプチッヒ <トーマス教会> ヨハン・セバスチャン・バッハが合唱長を務める |
<聖十字架教会> 主祭壇 |
<トーマス教会> 主祭壇 |
<聖十字架教会> 側面の壁、窓 |
<トーマス教会> 側面の壁、窓 |
<聖十字架教会> オルガンも実に小さい → トーマス教会のオルガンの立派さは 当然と言えば当然、 バッハなんだから、、、 |
<トーマス教会>のオルガン |
<聖十字架教会> 私とシュッツの出会いは、30歳位の時。 20代中頃にバッハのマタイ受難曲に感動を通り越したものを感じていた多感な人生の後である。 シュッツにのめり込むと、バッハの音楽が、なんと生臭く聞えたものか ! 1618年に始まり、ドイツ全土が疲弊した30年戦争の影響で、限られた演奏者の為に、最小限の音種で作曲しなければならなかった結果、シンプルな音で実に深淵な音楽を創り出している。 余分な装飾が無いのである。 |
|
ハインリッヒ・シュッツ(1585〜1672) |
<聖十字架教会>のシュッツのレリーフ これがお墓なのか未確認 |
ただ、私の言うシュッツは、 ヘルムート・リリングが指揮して、ハンス・ヨアヒム・ロッチェ等が歌っている 『シンフォニア・サクレ』 ヴィルヘルム・エーマンが指揮した 『クライネ・ガイストリッヘェ・コンチェルト』 ハンス・マルティン・シュナイト指揮の 『ダヴィデの詩篇歌集』 等の録音で 力強くメリハリのある演奏であって、誰の演奏であっても良いと言うものではない。 マウエルスベルガー等のホンワカ〜とした演奏からは感銘は受けなかった。 レコードの時代は、手に入る作品は全て収集していたが、CDの時代になってからは、レコードは売却し、限られたCDのみ所有している。 上の3種の録音で十分に満足している。 |
|
<聖十字架教会> ステンドグラスではないのだ |
<聖十字架教会> |
ライプチッヒ<トーマス教会>の正面(西向き) 通常はここからは入れない 9時なのに開かないので10時からかと時間を潰していたら、通りがかりのオバサンが、 「あっちだ、グルッと回れ」 と手を振って教えてくれた。 |
<トーマス教会> 南の入口のある広場、バッハ像が立っている 左手にバッハグッズを売るトーマスSHOPがある。 広場前には、カフェもありのんびりとするのも一興 ** 教会の入口は、この南口のみである ** |
|
主祭壇の前にあるバッハのお墓 |
||
トーマス教会は、派手ではないが、バッハらしい節度ある教会であった。 |
← ライプチッヒの鉄道駅は 広大で、機能的、かつ清潔感あり → 駅構内は2フロアにわたって 軽食、食品スーパー等多彩な店舗構成で便利この上なし。 |
||
← ライプチッヒ歌劇場 当日の興行はなかったので、ライプチッヒ宿泊はしなかったのだ。 右奥がゲバントハウス → メンデルスゾーンも活躍した世界最古のオーケストラ、ライプチッヒ・ゲバントハウス・オーケストラの本拠地だ。 |
★ 街で撮った自然体の健全美女シリーズ (1) <ライプチッヒ編> | ||
いつも感じるのだけれど、、、 ヨーロッパの街でブランドバッグを持ち歩く人を見ない。 日本では大多数の女性が同じバッグ、流行のスタイルにパターン化されている。 ドイツは、パリ、ローマのように日本人観光客が多くないから、ブランドバッグを見る事は全くない。 現地の女性は、ご紹介するように、ほとんどがジーンズか黒系無地のズボンで、実用的なカバンかリュックであった。 個人の服装は、虚飾、虚栄を廃し実質本位に徹し、勢いのあるスピードで歩く。 <自然体で、自分のペースで生きている>と感じたのだが、、、 |
||