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≪ コーケー(1) プラサット・トム ≫

Koh Ker, Prasat Thom
コーケーの中心寺院プラサット・トム

2007/10/27 〜 2007/11/07
2度目のシェムリアップ(2)
アンコール遺跡



  


2007/10/31 訪問の時点では、、コーケーの資料は極端に少ない。

現地に居た時には、今何処にいるのか判らなかったが、
帰国後に、今回撮影した写真を照らし合わせて
手持ちの書籍、インターネットと様々なデーターを参考にして

遺跡名と位置を組立ててみたが、、、、
確実なものではなく、私用のたたき台に過ぎない。






802年、ジャヤヴァルマン2世から始まるアンコール朝は、
1431年の王都陥落まで、アンコール地域に王都があったが、
928年から944年の間、ジャヤヴァルマン4世が、コーケーに都を移した。

直系の王位継承ではなかった為か、新都造営で権威を示す必要があったようだ。

中心は、階段状ピラミッド型のプラサット・トム寺院で、他に30前後の寺院遺跡が残っている。

アンコール・ワット造営の185年前の時代になる。
ロリュオスの壮大なバコンが881年、、繊細なバンテアイ・スレイが967年、、その間の出来事である。


整備された道以外は、地雷撤去作業中なので、、、
車道沿いの遺跡しか踏み入れることは出来ない。






シェムリアップ 〜 コーケーの道路状況
コーケーの他の寺院群







プラサット・トム遺跡への入口

東から西へ向う事になる。

左右に土産物、食堂が並ぶ。
訪問者は、我々と他に数組だけだった。


正面が、、塔門と側廊が見える。




最初に遭遇する見慣れた格子状の窓、、、期待が膨らむ。




壁面装飾はあまり見られない



レリーフは崩れ落ちているようだ



祠、経蔵風などの建物が続いている
奥深い長さを実感する







周壁











比較的はっきりと残るレリーフ









最初の一群の建物群を過ぎると、環濠で囲まれた、中央祠堂のある周壁が見える。




環濠は広くユッタリと落ち着きがある。



環濠を渡るナーガ








中央域も建物の密度は濃い











時代が早いのか
デバター、アプサラなどの装飾は見当たらない。




修復されたと言うよりは、、整備されていると言った程度の遺跡管理である。




しかし、、草を刈る、、と言うだけでも大いに遺跡保存には重要な事なのである。
様々な状態の遺跡群を見るに連れて、、保存のレベルが意識されるようになった。





そして、、、遙か彼方に、、、、、

天に向うが如き、、階段が見えてくる。




中央の環濠に囲まれた建物群の、、奥にピラミッドが、、、




遺跡監視の制服、、、主な遺跡には若い女性が配置されている。




ジャ〜ン と、、この登場の仕方は、、実に効果的である。












周壁の中は、、ピラミッドのみ、、
一片60m弱、、7段の階段ピラミッド。

本来は、、この上に、まだ リンガ(男根) の塔が建っていたのだそうである。
高さ36m、、、









各段には、装飾はなし。








頂上は、、、期待通りの大展望 !!!
南から西、、北東までの画角




左手遠方が、、プノン・クーレン(ベンメリア方向)、、中央方向がアンコール方向だが、山並みで見えない。




南西から西方向



北から東、、南東方向




中央にはガルーダと思われる彫刻が、、



プノン・クーレンの望遠画像



クバール・スピアン方向か??



その右、、西南西



西









東、、登った道を下る。   下にいる人の小ささ、、、








入口で昼食、、、皆は、肉入り焼飯を注文1$

肉とはカエル、、、、

私は、、ファンタ1$を頼んで、持参のりんごとパンを食す。





プラサット・トムから北に車で数分の所に、新しく出来た公衆トイレ
左が男、右が女用、、、
なんと、、驚きである。
男子用トイレには、完璧な水洗トイレが5室(?)あるではないか、、
手洗い場も立派である。   場違い?
観光客目当ての大いなる意欲と見るべきか!!!








期待を遙かに越えた、、感動のプラサット・トムを後にして、、他の遺跡を巡る。
ガイドは頼まなかったのだが、運転手が遺跡の前で停めてくれるままに、見学。




----  ★  ☆  ☆  ☆  ★  ----


 ---- ★ ☆ ☆ ☆ ----  Prasat Thom を体験した後では、、、 ---- ☆ ☆ ☆ ★ ----

アンコール地域の遺跡のイメージが希薄になってしまう。

ヨーロッパの芸術に半生にわたり親しんできた者が、
少々ヨーロッパに食傷気味になり、、

偶々、、暇つぶしに訪れたアンコールワット、バイヨンのデバターやアプサラ達
彼女達の新鮮な魅力に刺激され
クメールの美的感性は素晴しい、、と

観光なんだけれど、、密林に取り残された、、というイメージが
神秘性を高めていたのだけれど、、

コーケーを訪れた後では、、アンコール地域は整備の行き届いた超観光!!
と、、

次第に、、冒険、探検と よりヤバイ深みにはまりそうである。

知ってしまうと、より知らないものに興味が移る。
知っていた事が、なんと! 陳腐なものに思えてしまう。






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