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≪ 大芬油画村で 油絵を買う (深セン近郊) ≫永年の希望を実現 広州起点に中国一人旅、鉄道移動に挑戦 (1) 2012/04/03 〜 2012/04/10 |
↑↓ 今回購入した5枚の油絵の内の2枚 ↓↑ |
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広深線は、羅湖駅で発着する。 羅湖駅から地下鉄1号線で老街まで、3号線に乗り換えて大芬村下車。 ↓ GPS軌跡とGoogleEarth合体図 ↓ 地下鉄3号線は、途中から地上に出て高架走行となる。 大芬村は、、、大芬油画村、、、、村 なのであるが その実態は、、ビッシリと高層ビルで過密な住宅街であり 中国の村のイメージは微塵も無い。 紫色が最初の訪問のGPS軌跡 萌黄色が2度目の訪問時の軌跡 ↑ 大芬油画村の北西端の斜め白い屋根は、、整理された画商街 ↑ 私が歩いた軌跡の範囲は、、店舗、画廊、画材作業場、、と 屋内のみならず路地までがビッシリと展示スペース、作業スペースであった。 数百店舗はあるだろう!! |
↓ 地下鉄3号線は、途中から地上に出て高架走行する。 ↓ 草埔駅から見える光景は、過密且つ広大な住宅ビルである。 ↓ 布吉駅は、、鉄道駅とも隣接する巨大な街 ↓ 中国産業製品の輸出の巨大な窓口である深セン一帯の近代的な発展の現状には驚かされる。 列車は大芬油画村の真西を通過する。 ↓ 大芬油画村の北の橋 南の端 ↓ 大芬油画村の在り様、、一辺 3〜4百m この建物の殆どが 画廊なのである。 地下鉄大芬駅から振り返った大芬油画村 大芬油画村の望遠映像 地下鉄大芬駅前 白いビルは、スーパーマーケットのウォルマート ↓ 地下鉄大芬駅前 ↓ バス停は長く、、路線は多い。 露店が多い、、木苺は 4盛で10元 (150円)、レモン等は 7個10元 ↓ 駅前から Walmart の間には、、個人的な露店がズラーッと並ぶ。 Walmart は前も中も超混雑である。 トイレは1階に (地下鉄にはトイレの設備はなかった) |
Walmart の南の区画から、、、大芬油画村が始まる。 段差があり階段を下る。 大芬油画村、、、永年の募る思い故に 期待と焦りが重なる。 ↑↓ 左の整然とした一角が、衛星写真の白く長い斜めの建物だ。 ↑↓ 各店は、、其々に展示テーマで特徴をだしているが、、販売専門で、画家自身が描いて販売している様子は見られなかった。 右手の(南)は、、大芬油画村そのもので、、店舗では、展示しながら内部では絵を描いているといった情景が多く見られる。 綺麗に展示された店舗、、、絵は複製画ではなく、独自性がある。 大分軽薄な内容の絵ばかり、、、 豪華な宮廷を描いた18世紀〜19世紀の複製がが多い。 風景画や動物画 全く私好みではない。 ブーシェ、フラゴナール、ラファエロ前派、ポインター、ヒルのビクトリアン、、あらゆる時代の複製画が見られるのだが、、 幅が広すぎて、、また こんなに種類が多いとの事前情報が無かったので、、事前に知識の予習が出来ていなかった。 オーッ、、立派な美術館まであるではないか!! 狭い路地のような道には、、外の壁面にも展示、、 タッチが明白で模造しやすいゴッホ 広い道、狭い道、、それを結ぶ路地、、とあらゆる所が展示場所となっている。 ↑ 路地で下塗りをする女流画家、、、この反対側の壁に ↑ この絵 ↑ この手の絵は、見た事が無いので、複製画なのかオリジナル絵画なのかは判らないが、、 精密に描かれて、、主題もポーズも良い。 チョッと魅力を感じたので、、ザックバランな女流画家に 「 幾ら? 」 「 300元 」 大芬油画村に入って、30分、、まだ数軒しか冷やかしていない。 他の店の探索を続けたのだが、、一通り回って、、何を買おうか? 真っ先に、、この絵の所に帰ってきてしまった。 「 幾ら? 」 「 300元 」 と言っただろう!!との表情。 「 200元? 」 と値切ったら、、一瞬考えたが、、「 OK 」 「 NO FRAME 」 と言って 枠から外してもらい 路上でクルクルと巻いてテープを貼って手渡し、、、 なんとも風情の無いART作品の交渉成立風景である。 街の探索は続ける、、、 ↑ 店舗ではない小さな仕切りの中で、、学生のような人がブーグローを模写していた。 ↑ 暫く背後から見ていたのだが、、なかなかに繊細に模写しているので、、 「 完成すれば、幾ら? 」 と聞くと、、なんと!! 「 1800元=27,000円 」 大量模写で、手馴れたものではなく 一品模写は手間がかかるであろう! 大芬油画村はまだまだ続く、、 クリムトは、やはり目立つのであろう、、結構多くの作品が見られた。 有名絵画の模写が多い、、、店番を兼ねて店頭で模写中、、 広い通り、、、 ルノアール、ドガ、モネ、、印象派中心 またもや ブーグロー、、、左の絵は、、額無しで 2,700元 = 40,000円 ブーグローの上品な色気に見せられて久しい。 紹介ページも作っている。 様々な形態の店舗を見て回ると、、、商売の仕方の整理がつく。
見たものを全て再現できないが、、思い出せるきっかけになれば良いと、写真を撮った。 再度、訪れる時の十分な予習の材料である。 |
大芬油画村を最初に訪れたのは、04/04(水) 2度目に訪れたのは、04/08(日) 2度目は、、別の通りから進入した。
ゴッホを集めたお店、、、この店は安いのだが、、描き手の能力が素人に近い、、 東洋的宗教画、、美人画、、女性の描き手が真剣に描いていた。 誰だったか名前が思い出せない。 歩き回って、、そろそろ終わりにしようかと思った頃、、、 ↓ 観音様風の絵が目に入った。 ↓ 同じ絵が、、ポーズを代えて数種類あり、、其々が魅力的、、、 作者オリジナルなのか模写なのかは判らない。 同じぽーずの絵が複数枚あったので、、 同じものを何枚も描いているので、、一品物ではない。 言い値は 「 380元 」 これなら、、300元に値切れると思い、がんばったのだが、、 中々に値を下げないのである。 「 2枚で 600元 」 と迫ったのだが、女店主は、、無理無理との仕草。 商売っ気はなく、、元々適正価格だと決まっている様子だ。 結局、、根負けして 「 2枚で 650元 = 9700 」 一枚 5000円弱 で購入。 名刺を見ると、、「 職業画家 陳進強 」 とある。 プロフェッショナルだとのプライドが感じられる。 2枚を丁寧に巻いて、、最後はプチプチで包装してくれたのだ。 ここ以外は、、全て絵だけを巻いて、テープ止めだけであった。 そして、、この絵だけがスーツケースに斜めにしても入らず、、 帰国の飛行機では、、手荷物として持ち込む。 当然に、、長すぎるのだがお咎めは無し。 日本での税関で、、それは何だ? と聞かれたが 油絵だ、、、 で 無事通過。 |
■ 今回購入した油絵 ■ 『 天空を舞う仙女 』 62 x 94 cm 200元 蓮の花を持ち天を舞う、、、明るく爽やか 見ていて天国的気分になり、、心は陽気に且つ平安なり 『 観音女神 』 83 x 107 cm 325元 光輪が描かれているから、、仏か神 優しげなる顔、、母の如く、、且つ 恋人の如し、、、ラファエロのマドンナ東洋バージョン 大胆に立て膝のポーズが香しき色気を漂わせる。 『 四手観音女神風 』 83 x 107 cm 325元 光背は光輪ではないから、、踊り手なのかもしれない。 纏う衣も、、胸と下半身が離れ、お腹が露出、、、 左足を上げ、、踊っているかのよう、、 『 中国京劇風 娘 』 61 x 90 cm この絵は、、最も気に入ったもの。 旗を背中に挿し、勇ましく前方斜め上を見つめる。 左手の表情の勇ましくあり、、小指の表情は艶かしい。 気がつけば、、胸は豊かに露出 重厚な衣装が前方に脱ぎ捨てられている。 どのような情況設定なのかは判らないが、、 美しく若き乙女の妖艶さが、、見る者の胸をときめかす。 ↑ ただ気になるのが、、背景の暗部の仕上げ方に繊細さが足りない。 ↑ 光の反射に美しさが足りないようである。 背景だけ、、塗り直してやろうか! ↓ 『 モンマジュールを望むアルルのクロー平原 』 73cm x 92 cm Vincent van Gogh 1888年6月 ↓ の模写 72cm x 93cm ほぼ同サイズである。 400元の言い値を 300元 = 4500円 で購入。 ゴッホの原画と比べてみると、各部の形が全く同一ではないが、、タッチも雰囲気も見劣りはしない。 明るい田園風景は、、我が部屋の正面を、無限の広がりに導き、、健康的豊かさ、明るさを印象付ける。 300元で購入した絵と、、150元の言い値の絵を撮ったものを比べてみた。 ↓ 購入した絵 V S 安価な絵 ↓ 購入した絵のリアルさは明白である。 ↓ 購入した絵 V S 安価な絵 ↓ 良いものを見て己の感性の尺度を上げておかないと、後で後悔する。
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