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≪ エローラ ジャイナ教石窟寺院 ≫

Ellora 第30窟〜第34窟
Jainism Cave Temple

インド旅行、彫刻を中心に(9)
2008/12/23〜2009/01/02







エローラ石窟寺院群の北の端、
第30窟〜第34窟がジャイナ教寺院。


建造は、9世紀で、エローラでは
仏教窟、ヒンドゥ窟より時期は遅い。

ラーシュトラクータ朝6代の
アモーガヴァルシャ1世(814-878)
がジャイナ教を保護した。


カイラーサナータ寺院より1km北に位置する。

今回は、17窟〜29窟のヒンドゥ窟は周る時間がなかった。


カイラーサナータ寺院から車で32窟まで移動。



■ ジャイナ教は、紀元前5〜6世紀に完成した宗教で
仏教と時代は近似している。
厳格な非殺生、非暴力で、、商業を選ぶ結果となり
信者は商人が多い。
その豊かな財力で寄進が多い。

白衣を着る白衣派、
裸の僧からなる空衣派、、の宗派に分かれる。







右の塀で囲まれたのが、第32窟、、2階でつながって、左の第33窟へ、、、左端が第34窟(33窟とつながっている)




第32窟は奥行きが深い





門を入ると直ぐに 前庭に四面堂(チャトルムカ)で四方に開かれている。
内部には、ティールタンカラ(祖師・ジナ・勝者)が祀られている。 周囲を回れる。




2階のバルコニー








↑ ↓前庭の南壁面の彫刻 ↓

ジャイナ教らしく、、繊細華麗である。
中心は、ティールタンカラ像




前庭の四面堂の頭部の北面

クッキリと彫られている。








↑ ↓


聖者ゴーマテーシュヴァラ(第一祖師の次男)
蔦を絡ませているのが特徴
聖者が裸なのは”無所有”の象徴



インドの都会からの観光客か、、
旅行者ではない、、
おしゃれ度は都会的である。
無所有を表す裸形、、、ティールタンカラ(祖師)





蔦を絡ませているから
聖者ゴーマテーシュヴァラ(第一祖師の次男)


アプサラの腰に差している物は?

ここでもアプサラは腰に差している








堂々たる肉体礼賛、、、




西洋の繊細、優美な彫刻も素晴しいが、、
インドの、、堂々たる肉体の世俗的存在の主張、、
圧倒される。





素人には、仏教と区別がつかない、、、ティールタンカラ




瞑想するティールタンカラ、、座禅の女神像








第32窟 2階






↑ 獅子に乗る女神(アプサラ) ↓
インドラーニ女神(樹精ヤクシー)




象に乗るクベーラ像(ヤクシャ?)
洞窟に住む精霊で、地中の金銀玉石の所有者
毘沙門天に当たる。



獅子に乗る女神





32窟は、、奥深く、、北にもホールがある。




↓ 正面の聖堂の本尊ティールタンカラ ↓




32窟は広いので、、迷いそうである。










華麗さを強調する柱



アチラにも こちらにもホール


















32窟の2階から33窟につながっている。







第33窟







柱にも彩色の跡、、、なんと魅力的な女神像であろうか、、







↓ 中央の本尊 ティールタンカラ ↓




祖師・ティールタンカラ と呼ばれるのは 24人存在する。
右下は、象に乗るクベーラ・財宝の神(毘沙門天)




第33窟には2ホールあり、 34窟とは接している。




← クベーラ像 象に乗っている。
      元々は、洞窟内の精霊であった。


       ↓ ティールタンカラ ↓




繊細・華麗な柱、、、第34窟?




柱の繊細さ・華麗さの奥に、、圧倒的な存在感の女神像、、





第33窟のファサード





ジャイナ教 ふくよかな肉体の存在感に圧倒され、、
宗教の本来の信仰心には、、無関係に、、
ジャイナ教がますます好きになってしまったのである。


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