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≪ アジャンター石窟寺院 仏教 ≫Ajanta ワーゴラー川断崖の30の石窟寺院素晴しい壁画と彫刻群 インド旅行、彫刻を中心に (11) 2008/12/23〜2009/01/02 |
アジャンターは、アウランガーバードから、100km以上北東に位置する。 ↓ アウランガーバードからワゴン車で、インド人ガイドと運転手、日本人5人が、2時間以上のドライブ ↓ 道路は全面舗装され、2車線(片道1車線)。 日本の援助が貢献しているそうである。 ( カジュラホ〜ジャンシーは、道路の真ん中1車線分だけが舗装され 対向車が、、同じ車線を走行、、、正面衝突寸前に 気の弱い運転手の方が、、左の凸凹道に避ける、 という、、恐ろしい状況だったのに比べると ここの道路状況は、、安心して乗っておれる。 ) 時折、村、バス停があるが、、殆んどが畑、、畑、、 綿畑、、インド綿である。 ↓ 綿を満載したトラック群 ↓ ひまわり畑も多い。 トイレ休憩、、、小屋で、、ペットボトル、チャイ、、、 大地の真ん中に ポツンと トイレ 砦跡のある村 Shillod ? |
デカン高原にも高低差がある。 下に見えるのが、、アジャンターの入口 左手の山が、、石窟寺院のある方向である。 ↓ 拡大画像 ↓ 左のテントの青が見えるのが、、石窟寺院行きのシャトルバスに乗り換える駐車場。 右の大きな建物は、、、観光センターか?何かだと思うが、、強烈な違和感だ、 保存の難しい壁画を中心とする遺跡保存の為に、 環境配慮のエコ・バスに乗り換え、ワーゴラー渓谷に向う。 所要時間10分程度。
観光客は、、エローラに比べ、、圧倒的に多い。 しかし、、外国人観光客は少なく、、殆んどがインド人観光客。 日本人に遭遇したのは、、カナダ在住の日本人女性1人だけ、、 シャトルバスの順番を待つ女性達、、、学生だろう、、 常に視線は目標を持っている。 満員のシャトルバスで、湾曲したワーグラー渓谷を10分 レストランのある石窟寺院への入口に着く。 ↓ 石窟寺院入口への登り。 ↓ 男坂と女坂があるが、、階段の男坂も軽いものである。 チケットオフィス内の光景 インド人観光客で溢れかえっている。 高学年〜低学年の学生が多いのだが、、 家族連れ、アベック、友人達、、と多彩でもある。 彼女達、、常に何かに反応している。 眼差しは、、常に何かに向けられているのに気が付いた。 カメラを持つ こちらの視線には敏感に反応する。 リュックを背中に観光するのも、、サリーである。 制服姿の若人達、、、珍しく男女共学である。 若い人達の この勢いは、、、何処でも共通していた。 インドの活力が、、どうのこうのと言う程ではないが、 インドについて考える時、 学生達のこの勢いを考慮に入れざるを得ない、と思う。 制服は違えども、、反応は同じ。 集団の若人と違い、、、 ↓ チョッと大人びた女性は、、、 ↓ 完全な大人の女性、、、 観光よりも、、インド人の印象にばかり 興味を持たされる程に 圧倒的なインド人の存在感である。 ヒンドゥ、イスラム、キリスト、スィク、仏教、ジャイナ、、と 多彩な宗教に属し、、、カースト制、、民族、、と多彩な構成を、 当然ながら、よく理解してはいないけれど、、 インド人という一律の印象は強烈に伝わってくる。 |
■■ 第1窟 ■■
一部弱い照明があるが、、内部は暗い、、、 王宮で潅水を受けるマハージャナカ王 AC.462-500 左は、現状のままの撮影、、ISO感度1250、シャッター速度1/6で、PCソフトで調整 右は、懐中電灯でガイドが照らした時の撮影。 いずれにしろ、鑑賞に堪え、感激するようなレベルの撮影はできない。 ↓ 場面全体を撮影すると、、情景は判るだけで、、物足りない。 ↓ 丁寧に描かれたのは判るが、、想像力で相当色づけしなければ感銘はない。 超有名な壁画 (法隆寺金堂菩薩像のルーツだそうだ) 第一級の描写である事は間違いないが、、
第一窟を堪能しようとするならば、、事前に全ての絵と物語を熟知してから それらを、現場で確認しながら、、読み取る。 という手順でなければ、、 旅行ガイドブックだけの予備知識だけでは、、写真を撮るだけの見学だ。 ガイドの説明も、、一部だけなので、、耳を通過するだけだ。 ■■ 第2窟 ■■ 入口前の天井
千体仏 釈迦の誕生の場面、、中央が我が子を見るマーヤー王妃 左に、釈迦を抱くブラフマー神とインドラ神 ブランコする、、 3,4,5窟と未完成窟が続く、、 |
■■ 第6窟 ■■ 手前が、唯一の2階建て石窟の第6窟、、その向うが第7窟 アーチ型入口が、8、9窟 ■■ 第7窟 ■■ 千体仏 釈迦五尊像 ■■ 第8窟 ■■ 8窟は極小、、発電室として利用中 ■■ 第9窟 ■■ 前期窟なので、中にはストゥーパ。 ファサードが特徴的 外に仏像が彫られているのは、後期に付けられたものか? 10窟との間にも、、仏像群が彫られている。 ■■ 第10窟 ■■ 前期窟で、、9窟より大きい。 1819年にイギリス騎兵隊の再発見された時の落書きがある。
10窟横に仏像群の番号に数えられない窟が、、、 ↓ 第10窟前から、これから向う奥を見る。 まだまだあるのである。 ↓ ■■ 第12窟 ■■ 前期窟 第16窟への階段、 エレファント・ゲート 階段途中の仏像のある窟で休む西洋人 |
■■ 第16窟 ■■
■■ 第17窟 ■■ 地元の藩主が開いたヴィハーラ窟で、、壁画が鮮やかで魅力的 天井は波打つように削られている。 ↓ ↑ 鏡を見る女性の首飾りの白色が真珠のように輝く、、と懐中電灯で照らす。 ↓ ブッダの前世の物語(ジャータカ物語)がテーマで、豪華な宮廷生活も描かれている。 ↓ 鮮やかに写る白色が印象的 細い目に日焼けの肌色、、身に付けた装飾品、、 ↑の絵と共に画家の力量は相当なものだ。 王宮の豪華な生活 魅力的なポーズ、、、 狂象でブッダを殺そうと企んだが、、という酔象調伏の物語も 18窟は小さい。 ■■ 第19窟 ■■ 後期の、祈りの為の チャイティヤ窟 このファサードの彫刻の多彩さは、アジャンタでは目立つ。 しかし、これらの彫刻は、後世に追加されたもの。
側廊の壁には壁画 柱の上部、持送り、の仏像、模様、こまめに装飾されている。 これもミトゥナ像というのであろうか、、宗教に関わらず 汎インド的な豊穣の寓意だ。 |
第20窟を過ぎると、、数拾mは何もない。 21,22,23窟は未完成窟 ■■ 第24窟 ■■ 24窟も未完成なのだが、、、開窟の工程が判る。 |
■■ 第26窟 ■■ 豪華なチャイティヤ窟 19窟にも増して豪華である。 25,26,27窟との複合窟になる予定だったが未完に終わっている。
インドで最大の涅槃像 細やかに彫刻された柱、梁、、 側廊には、、仏像群 幻想的な雰囲気である。 菩提樹の下で瞑想するシッダルタの邪魔をする悪魔達 馬頭、、象、、、 この美しい女性達は、、敵か、味方か、、、 最後に、、迫力のあるチャイティヤ窟で締めくくりである。 26窟の奥は通行止めとなっている。 シャトルバスを降りてから、、此処まで 2時間強、、 あまりにも多くのものを見てしまった、、、、 デジカメの時代でなければ、、どれだけ記憶に残っただろうか! 来た道をゆっくりと帰る。 壁画を見る為に、、写真を撮る為に、、広域を照らす懐中電灯を持参する必要がある。 通常の狭い範囲だけを照らす懐中電灯では、、一部が光り周囲は真っ暗となり、 照らさない方が写真には良い。 灯が拡散して低光量でも、全体が均一の方が良い。 | ||
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