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≪ サンチー 大ストゥーパ(大塔)、トラナ、ヤクシー女神像 ≫

Sanchi Great Stupa & Torana
サーンチーの塔門
樹下ヤクシー像

2度目のインド旅行12日間 (9)
2010-11-20 〜 2010-12-01






大ストゥーパを東から見る。

サンチー全体の報告は、2008/12 の訪問記に詳しいので、
                                                2008/12 サンチー訪問記へ
今回は、、塔門 ( East Trana ) の魅力的なマンゴー樹下のヤクシー女神像 に絞って掲載。



↓  マンゴー樹下のヤクシー女神像   ↓

洗練された造形は、、エレファンタ島のシヴァ神像、エローラ石窟寺院のジャイナ教窟、カジュラーホの、、、と
インドで魅了される彫刻群の中でも、、、魅力度では特別である。


問題は、、何処からどの視角で見るか? である。
塔門の高い位置にある。  下から見上げたのでは、圧縮されて見える。



(A) 遠く離れて、寺院遺跡の階段から見る。  ( 正面から同じ高さ )

背景に、ストゥーパの壁面が見えてしまうが、、姿態のバランスが良い。
三屈のポーズ、豊潤な胸、、くびれた胴の表現、、腰の曲線、、と
BEST であろう。



(B)  高い位置から見下ろして見る。
背景が、、雑然とし、、胸の上部が広く散漫となる。





(C) 青空を背景として、ヤクシー像を強調する。
青空を背景とするには、、この角度しかないので、
ヤクシー像の傾き過ぎた姿勢が不安定に写る。




2008/12 初めて見た時に撮った写真、、、
当時は、、これが Best だと判断したのだが、、、



こうして比較してみると、、(A)の同じ高さから、、というのが BESTと思える。



背後からの視角は、、、この高さからに限定されてしまう。






  ■  北塔門の 東のヤクシー像 前から

   顔がぶっきらぼう、、樹に寄り添う姿もおばさんっぽく、全く様になっていない。 乳房の大きさもバランスが悪い。
後ろから       

  ■  北塔門の 西のヤクシー像 前から

 やはり、、魅力的とは言えない。
後ろから    
塔門 trana は、同じ時期に造られたものだと思うのだが、、
東塔門と北塔門で、、これだけ 芸術性・技量に差が出来るとは、、、
北塔門の 釈迦物語の他のレリーフは素晴しい出来栄えなのに
ひょっとして、、、後世の時代に追加されたのでは??
と 疑問を抱かざるを得ない。




東塔門の 魅力溢れるヤクシー女神 の拡大画像
左手で、マンゴーの枝を握り、、右手は樹間に絡めて、マンゴーの実を握っている。
両手の角度、胸から頭部の角度と腰から下の角度と、、美しく流れる。




眼も、、繊細に刻まれている。




胴のくびれ、、三段にくびれ、、胴の細さと腰からお尻の存在感を表現している。
紀元前の芸術的感性とは、、驚きである。

レプリカが欲しいものである。
石でなくても、、練り物でも良いのだが、、

2008/12 に下の博物館に寄ったが、Museum Shop は無く
レプリカ販売はなかった。






                 サンチー遺跡の全体像は、、前回の訪問記に詳しいので、、、
                 東西南北の塔門の 表裏 を資料的に 掲載して今後のきっかけにする。



   ■  東塔門 表  ■


内側 裏           


   ■  南塔門 表  ■

内側  裏           


   ■  西塔門 表  ■

内側    裏         


   ■  北塔門 表  ■

内側   裏           










高台のストゥーパからは、、広大な下界の風景が展望できる。

ボパールからジャンスィーへの列車の走行が見える。

                             2008/12 撮影



実に気持ちの良いひと時であった。








上から列車が見えるのだから、、当然 列車から ストゥーパが見えるはずである。

列車の東側の座席にて、持参のGPSで、サンチーへの軌跡を見ながら、、仏塔の出現を待つ。

↓ ボパールを出発して、、35分の光景である。 ↓





中央上に 大ストゥーパ、、その下に 第二ストゥーパ、、左の方は、、新しい寺院である。


列車からの撮影は、、大成功である。





サンチー訪問の後、、バスでボパールへ戻り、ビームベートカーへ向う。

↓ サンチーより一つボパール寄りの Salamatpur の鉄道駅 ↓
Salamatpur の鉄道駅 より1kmボパール寄りの
開かずの踏切
この開かずの踏切は、、往復で 4度通過したが、、4度とも10分近く 開かずの踏切 であった。


今回は、、陸橋の工事中である事を確認した。






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