私は音楽マニヤ

 私は、音楽が好きなだけだ。 20才代後半から様々な友人知人ができた。しかし、Mozartがどうのこうの、Bachがどうだという会話はほとんど経験しなかった。作曲家に関しては何時も独りで聴くか読むか見るかだ。お互いに結婚するまで10年間ほど毎晩我が家に聴きにきていた友人も、レコードの話だけ。レコードのことなら番号からどの店に何があるまで、レコードに関する事だけ。彼の友人は、オーディオマニア、レコードは音を出す為の手段だけ。装置は2〜3ケ月毎に代わる、レコード等100枚程しかない1-2度試聴すると売りに出す。Mozartの話など話題になりそうに無い。多分Mozartの本など読んだこともないのだろう。 でも,行動範囲は同じ、同じレコード店、オーディオSHOP。他人から見ればみんな同じ仲間扱い。<いっしょにしてくれるな!>

 同じ場所でいっしょにレコードを聴いていて、感じる次元が違うのは淋しいものだった。<音楽を聴いて音楽を語らない>お菓子を食べて味を語らず、包装のみを話題にしているようなものなのだが。彼にすれば、音を聞いて音を語らない変なヤツと思っているに違いない。

 レコードの並べ方が違う。私は当然作曲家別・ジャンル別・作曲年代順だ。レコードマニアは、レーベル別番号順、きれいに肩の色が揃っている。オーディオマニアは整理するほどなし、その気もなし。

 レコード時代が過ぎCDになってからは気が楽だ。レコード針を気にせず、ホコリを気にせず、2−30分毎にひっくり返すこともなく、音楽に浸りきれる。 CDになってからだ、オペラに傾倒し始めたのは。 LD , DVD となりドンドンオペラが楽しくなる。 たまに行く海外旅行では、毎晩、現地のオペラから室内楽まで聴きまくる。 そのイメージを思い出しながら LD , DVD を見れば自宅が何時も本場の華麗なオペラハウスだ。 7泊のドイツ旅行の際など、ミュンヘンでアイーダ、ヘンデルのソロモン、ヴェルツブルグでコシファントッテ、フランクフルトのAltOperでフーガの技法、ドレスデンのSemperOper でブラームスとシューベルトと5演奏会を聴く。ニューヨークなど3泊で、ニューヨークフィルのマチネー、メトロポリタンでバレー、カーネギーホールでごとうみどり、ShowBoat 4演奏会だ。これらの経験が我が家で聴く、CD,LD,DVDの無機物を 華麗な音楽会に変えてくれる。 技術に感謝感謝。 でもバイオリンやオーボエ、ファゴットなどあの音色は家では再現できないことも忘れてはいない。(その代わりじゃまな聴衆がいない)

■ 店頭でCDを見つけて、、その曲を持っていたのか判らない場合がある。
   同じCDを買ってしまった体験も複数ある。
   自分の為に、手持ちのCDリストを作らねばならなくなっている。
   作成できたリスト
   ★ ヘンデル:オペラ・オラトリオ 所蔵音源リスト
   ★ ロッシーニ:オペラ 所蔵音源リスト
   ★ パガニーニ:ヴァイオリンとギター曲 所蔵音源リスト
   ヴィヴァルディのオペラも作らねばならないのだが、、、未完成、、

   モーツァルト、ヴェルディ、、は作らなくても大丈夫、、確りと記憶している。