10倍の双眼鏡で個人を見ている時は問題ないのだが、、舞台全体を見ている時は、、やはり遠すぎるのだ。
視界には、幅広いボリショイ劇場の舞台だけでなく両脇も入り、、視界の一部だけでの踊りなので、、
身体で感じる体感とは言えない。 舞台とは一体感を味わえないのだ。
先日のバヤデールのニキアでは素晴らしかった ステパノワ だが、、双眼鏡で見る限り、、マリインスキー時代の濃い化粧のよう、、
神秘性がない、、Medora という役柄だから仕方が無いといえばそれまでだが、、、
根本の問題は、、、マリウス・プティパの振付を元としてはいるが ラトマンズスキー版の展開である。
マリインスキー劇場では、、プロローグがあり、、後半はやや省略されているにの対し、、
ボリショイ劇場のラトマンズスキー版は、、プロローグなしで、、コンラッド達の奪還場面が長くエピローグまで重い。
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↓ →
以下の画像は、当日の公演ではなく、手持ち映像からのものである。
マリインスキー劇場やウィーン国立ではとても魅力な場面
プロローグと海岸での乙女達の登場場面が省略されて、
↓ いきなり奴隷市場から始まるのだ。 ↓
広い舞台で海賊達との距離もあり、、踊りへの集中力が薄く感じる。。
と言うのも、、→
日常的に楽しんでいるマリインスキー劇場のこの場面は、 →
衣装の魅力、海賊達との距離と、、踊りに惹き付けられる。 →
映像で感じていた事実なのだが、、
現場で見ても、、その印象を覆す事にはならなかった。
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↑ マリインスキー劇場の乙女達の登場場面 ↑
↓ 奴隷市場 ↓
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海賊の巣窟の場面での魅力は、
ボリショイもマリインスキーも大差なし。
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↓ パシャの宮殿花園の場 ↓
明るく豪華、、(ボリショイの一般的な特徴なのだが、、)
踊り手一人一人への集中度は薄れるてしまう。
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マリインスキーでは背景は単純で暗い、、
それに対し、踊り手はピンク系の衣装で
踊り手個人への集中度が増して
誰が踊るのかが、楽しみとなっている。
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ここからは、マリインスキーでは、、あっという間に片付けてしまうので、、集中度があるままに終幕となるのだが、
ボリショイでは、ここからが長い、、コンラッドの奪回失敗、女性達の機転で脱出、、と物語の展開に忠実なのだ、、
緊張が緩む後半なので、派手な踊りがあれば盛り上がるのだが、、
私には、、まだ続くのか〜 という印象だ。
15日間の旅行で、バレエ 6公演鑑賞の最終日で、
明日は帰国なのだから、、集中度が弱まるのは仕方ないか!
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← 注目のこの場面、、
ユリア・ステパノワ は、、特にこだわりなく踊る。
アナスタシア・ボロチコワ Anastasia Volochkova
超新人のアリョーナ・コヴァリョワ Alyona
Kovalyova
ご両人のパフォーマンスは 大いに興奮するのだが、、
ザハロハ、アリーナ・ソーモア等は、、
大した見せ所とは思っていないのか、、淡々と踊ってしまう。
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↓ サラーッと済ませば良いものの、、結構ご丁寧に物語を追う。 ↓
二人が無事に逃げて Happy End
でなんら違和感が無いのに、、
逃げた船が嵐で転覆し、、二人だけがかろうじて助かって、、終了!
なんて、、無駄だろう、、どころか後味が悪いのだ。
同じ 19:00 開演で (ダラダラと遅れて開演だが、、)
マリインスキー劇場・海賊の終了は、、、9:35
ボリショイ劇場・海賊の終了は、、、、、10:40
なんとッ! 1時間も長いのである。
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