≪ 仏生ヶ岳、孔雀岳、釈迦ヶ岳(大峰、旭から)≫登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記 仏生ケ岳、釈迦ケ岳 !!! 快適大展望 !!!!

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■ コース=大塔村・旭(不動小屋林道登山口) → 古田の森 → 釈迦ヶ岳 → 孔雀岳 →
      → 仏生ヶ岳  → 孔雀岳 → 釈迦ヶ岳 → 古田の森 → 旭・不動小屋林道登山口

 2005年 5月 8日  天候=快晴

■ 所要時間
   往路=不動小屋林道登山口6:35 → 尾根7:35 → 古田の森ピーク8:15 → 千丈平8:43 →
       → 釈迦ヶ岳9:10ー9:25 → 孔雀岳10:55 → 仏生ヶ岳11:50 着      <5時間>
   復路=仏生ヶ岳12:02 発 → 孔雀岳12:55 → 釈迦ヶ岳2:16ー2:23 → 古田の森3:02 →
         → 尾根分岐3:32 → 不動小屋林道登山口4:10             <4時間>
                                                          合計 9時間
   ★ 釈迦ヶ岳までの登り 2時間35分、下り1時間47分
   ★ 仏生ヶ岳までの往路 2時間25分、帰路2時間14分

≪標高差 600m≫ 標高差は意外と少ない。 奥穂高の標高差=2073m、悪沢岳=2041mである。
主な標高 ≪釈迦ヶ岳1799.6m≫ ≪孔雀岳1779m≫ ≪仏生ヶ岳1804.7m≫ ≪登山口1200m≫


 久しぶりに車で登山。   43号+309号+24号+168号
  西宮甲陽園発 朝 2:40  → 堺3:33 → 水越トンネル4:10 → 五条4:37 → 旭橋5:29 → 登山口6:11
  走行時間= 往路3時間31分、 帰路3時間40分     往復走行距離= 278km


■ 2002-6 に同じコースを目指したが、釈迦ヶ岳で雲が多くなり、仏生ヶ岳を断念した。  今回は再挑戦である。
今回は、幸い天候に恵まれ、快適大展望が得られ、、大満足の山行であった。




旭橋から奥吉野発電所まではあまり問題が無いが、、

前回は、そこから奥が一部 未舗装で落石散乱、、細い道と
普通乗用車では振動が激しく、中止しようかと思うほど怖い思いをした。

今回は、完全舗装されてはいたが、落石散乱は相変わらずで
怖さは変わらなかった。




怖いながらも、明るくなれば、展望の素晴しさに、一時停止して写真をパチリ




上の峠の登山口へ向かったのだが、、、
大きな落石でこれ以上は上れない。
やむなく下の林道登山口へ戻る。
峠〜尾根標高差130m
林道登山口〜尾根230m急登と
その差は大きい。




林道登山口は川原を渡って駐車する。
先客は1台のみ。(駐車場から撮影)

帰路、この水を渡る時に
車高の低い乗用車なので、
フロントの底をゴツンと打ってしまった。



この登山口からは、最初から急登である。
予想していたとは言え、、いきなり脚に負担は掛けられないので
慎重にゆっくりと登る。 殆んど杉林の中をジグザグと、、、

尾根の合流地点に近くなると左手に展望が開ける。

登る時は、どの山が見えているのか判らなかったが
山頂から展望を確認した後の下る時は、
↓ 見える山の名前は確認できる。 ↓







尾根に出ると快適である。
緩いUpDownで、右手(東)に大日岳、石楠花岳、、、
後ろ(南)にも奥深い紀伊の山々、、、

画像は、2002-6の旭〜釈迦ヶ岳山行記を参考に

↓ 気持ちの良い <南の展望> ↓

古田の森や釈迦ヶ岳山頂直下での南の展望は、
高い山は無いけれど、未知の大空間が大空を含めて快感であった。



↓ この山の名前を知らない、、、↓
この地より南の山の地図を持っていないので見当がつかない。


( 笠捨山 - 仙ヶ岳 1352.3m か??)
翌月 気になって笠捨山に登って見た、
間違いなく、て笠捨山でありました。( 05-06-12 山行記 )


↓ 東の展望は、何と言っても大日岳である。 ↓

早朝は、西面には未だ陽が当たっていないので見難い。
大日岳の画像は、帰路の夕刻に撮ったもの。
( 帰路に雲が出て撮れないかも知れないので、往路にも写真は沢山撮っている )

↓ 釈迦ヶ岳、深山宿、大日岳、石楠花岳 ↓

↓ ここには、2001-10前鬼から登っているので参考に ↓
さすがに怖かった岩に張り付いた鎖は写真に写っていない





釈迦ヶ岳への登りが少し急だけれど、楽々と山頂に着く。



ここまで遭った他の登山者は3組だけ。
山頂で15分程写真を撮っていたが誰も登っては来ない。
大峰山系では、最高の展望地なのに、、
登山口へのアクセスの不便さが原因なのか?
時刻が早すぎたか、時季が早いのか?

( 中途半端な展望の八経ヶ岳に登った時は、狭い山頂は超満員であった )




↓ ≪ 釈迦ヶ岳から360度の大展望 ≫ ↓



≪ 南西の展望 ≫       ( 魚眼レンズ使用で視角150度 )

大空が気持ちが良い

↑ 真ん中の尾根が、今登ってきた古田の森
大日岳は左の樹で見えない



≪ 北の展望 ≫

↑ 七面山、明星ヶ岳、八経ヶ岳、弥山、、 (稲村ヶ岳、山上ヶ岳) 、、仏生ヶ岳、孔雀岳 ↑

この光景を見て七面山が印象に残り、翌月登る事に、05-06-01七面山山行記



≪ 北東の展望 ≫

↑ 孔雀岳、、( 大台ケ原、日出ヶ岳 ) ↑



≪ 南の展望 ≫





↓ ≪ 個別に拡大画像 ≫ ↓






↓ 更に拡大、、八経ヶ岳、弥山、弥山小屋





← もう一段詳細に、、、
02-06 八経ヶ岳山頂から撮った弥山小屋

特徴ある弥山小屋本館横の建物が、
釈迦ヶ岳からも確認できるのだ。



↓ 七面山の大ー、明星ヶ岳+八経ヶ岳、弥山、、仏生ヶ岳、孔雀岳 ↓



↓ 仏生ヶ岳 〜 孔雀岳 ↓

釈迦ヶ岳から孔雀岳まで、約1時間半。 孔雀岳から仏生ヶ岳山頂まで1時間弱。

↓ 仏生ヶ岳山頂部分 ↓
手前の小さなピークは右を巻いて行く、、日陰には残雪が、、



↓ 孔雀岳までの難路 ↓



↓ 北東の大台ケ原、日出ヶ岳etcの山々、ドライブウェイ (ソフトで画像修正) ↓



↓ 大台ケ原ドライブウェイを望遠撮影 ↓



光学12倍デジカメの威力は抜群であるが、、快晴であっても、光量は少なく暗く写ってしまう。
空気の層は厚い、、、

山の高い部分は、常緑は重い緑、鮮やかな新芽は無くて、山自体がまだ鮮やかではないのが原因かもしれない。

しかし、現場にいると、清清しい青い空、明るい緑の裾野が、鮮明な印象を与え、超快感。
全てが、明るく鮮明な記憶として残っている。




↓ ≪ 孔雀岳、仏生ヶ岳への縦走 ≫ ↓


釈迦ヶ岳山頂〜孔雀岳は相当の難路と覚悟していたが
前半は、気は抜けないが、少しの注意力さえあれば問題なし、
後半は、楽な尾根歩き。

杖捨て、馬の背、掾の鼻、両部分け、貝ずり、小尻返し、孔雀覗きと
地図には地名が付いているのだが、現場には標識が見当たらなかったので
今、どこを歩いているのか判らなかった。


 釈迦ヶ岳山頂〜孔雀岳は90分要しているので
写真を撮った時間を */90 と表記し、おおよその位置確定の参考にする。


釈迦ヶ岳山頂と最低部の標高差は120m (時計の高度表示による)


 (9/90)

釈迦ヶ岳山頂よりの急降下 ( 杖捨て )

鎖、ロープなしの単なる急降下

帰路の登りも、あっという間に 「 もう山頂lッ 」 と

意外であった。

(14/90) 左手(西側)は転げ落ちそうである




滑りそうな岩場には、鉄棒が打ち込まれている
 ←↓ (16/90)
 ← 遠方は孔雀岳
 ↓ 釈迦山頂を振返る


↓ (18/90) →
最初の鎖場を下りた所
左側は厳しい

↑ 七面山、、遠くに八経ヶ岳

馬の背らしき所を暫く歩くが、突然、道が右手に大きく下っている。
↓ (32/90)            (38/90) ↓
尾根を真直ぐ進む道を見落としてはいないかと
下りたり戻ったりして、下る道しか無い事を確認して、不安ながら下る。
20〜30m下ると、大岩を大きく迂回して進んでいる。

↓ (38/90)              (40/90) ↓
↑ 迂回を登り返して、大岩を振返る。

↓ (43/90)    約半分の歩行時間    (47/90) ↓
↑ 釈迦ヶ岳と大岩を振返る。     ↑ 七面山と荒々しい奇岩

↓ 大峰小桜  不要な鎖を迂回して登ると測量点らしき杭が、、場所名なし ↓ (背景は釈迦ヶ岳)
↑ (48/90)           (51/90)↑


↓ (54/90)           (58/90) ↓
ガイドブックには、<不動明王のある掾の鼻、エンのハナ>とあるが、
昭文社の登山地図の<掾の鼻>の位置は、釈迦岳を下った所に記載されている。


↓ (63/90)  最後の鎖場の陰に咲く大峰小桜


ここまでが少し気を使う道。








↑ (88/90) 少しのピークを登って振返る。(南の展望) ↑
釈迦ヶ岳、大日岳、石楠花岳と南の山々の大展望 ( 魚眼レンズ使用、視角150度 )

↓ (89/90)
↑ 名札があるが、剥げて真っ白


「 七面山までの予定だったが、
疲れたのでここで引き返す 」 と
高年男性
本日初めての会話だった。
↓ (90/90) 孔雀岳から南の展望

この鞍部に孔雀岳の道標があったが、この数分先に、高いピークがそびえている。
孔雀岳山頂はその ( 登れない ) ピークだと思う。

↓ 帰路にここで逢った高年女性、、今夜は弥山小屋泊りだそうだ。
孔雀岳最高点と思われるピークの下 ↑↑
薄暗い岩場で道が不鮮明だったが、、、
左下5m程下ると迂回した道が見つかった。




孔雀岳山頂を過ぎると、仏生ヶ岳の展望が真近に、、、、
ゆったりと少し下り、再び登り返す。

登り返す前方に、、倒木の障害が幾重にも

何のことは無い
左端に迂回路がある。


↓ 再び何本かの倒木をくぐり登り続ける。
山頂手前の小ピークを右手に迂回すると残雪が、、、 ↑

仏生ヶ岳の登りは、ゆったりだけれど
障害物が多く、単調ではない。

遠くから眺めた光景の緩やかな傾斜のイメージ程
楽ではなかった。


↓ 登山道の左手にこの光景が見え出すと要注意 ↓
釈迦ヶ岳から孔雀岳への稜線だ。


仏生ヶ岳の山頂を登山道は通っていない。

山頂に分け登る場所を見逃してはならないのだ。

上の光景が見えると直ぐに、右手(山頂側)の標識を探しながら歩く。


↓ 一本の木に<仏生ヶ岳>の文字が、、
踏み跡があるので数分登ると、樹林がまばらで開けている。
左手の方が高そうで山頂らしい ↓



簡単に 仏生ヶ岳の山頂は見つかった。



山頂は樹林の中で展望はないが
↓ 樹林の間から北方面が垣間見られる。 ↓


先週登った大日山と稲村ヶ岳、、右端が山上ヶ岳


↓ 大日山と稲村ヶ岳の拡大写真 ↓




↓ 大普賢岳 ↓



↓ 大普賢岳、小普賢岳 拡大画像 ↓




残念なが北側だけの展望だったが、軽く食事をとり帰路に着く。

未知の行程への不安がある往路とは違い、
帰路は、ただ時間の経過だけが気にかかる。


孔雀岳手前で、七面山に向かう男性3人組とすれ違う。




帰路も 脚の調子 は順調である。
結局、最後までストックを使わずに済んだ。

すれ違う登山者が少ないのは寂しいものだが
千丈平付近で鹿に数匹遭遇

遠くから首だけ出して窺うもの
登山道の真ん中で中々逃げないもの
少し逃げて、振向くもの、、

猪よりは遙かに良い、、、








今回も無事に下山、、、


今回2度目だが
1番怖かったのは、、落石の多い林道を車で通る時、、

登山口で、年配のご夫婦に話しかけられる。
宝塚から来たのだけれど、
不動小屋林道の分岐を間違い、
恐ろしい道で2時間無駄にしてしまい、
吉田の森のピークまでで引き返してきた、、との事。

この地は、大峰で最高の展望が得られるけれど、、
林道は、やはり恐ろしい。


遅くなったので、夢の湯での温泉は諦め、帰路を急ぐ。
西宮の自宅に着いたのは8時丁度。

体力には未だ余力はあった。


*******


今回の仏生ヶ岳登頂で、大峰の主峰は全て制覇した事になる。

マニアックに脇の山までは興味は無いので、、大きな○で区切りが出来た。



■ ≪私の山登り観≫ ■
高い山に登れば地球が見えてくる
  何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。
ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか?
 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。

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