ジャンバッティスタ・ティエポロ(Giovanni
Battista Tiepolo)は、都市国家 ヴェネツィア
が咲かせた、ヨーロッパで最大の名声を得た巨匠であった。しかし、彼の没後、ヴェネツィアの衰退と同じく、その評価を下げていった。寓意的・宗教的な主題や内容は時代遅れと評されても、21世紀の現代では、華麗で享楽的で、エキゾチックな画風は<懐かしい><あこがれ><タイムカプセルを覗いた>ような気分にさせてくれる。
広大に広がる天井画のように、ティエポロの作品は現地で実物に(周辺の内装、調度品共に)触れなければ、その偉大さは理解しがたい。その為であろうか、一般に知られないのは!
マドリード、ヴェネツィアの宮殿・教会の天井・壁面を華麗にしているのみならず、ロンドン、ウィーン、ミュンヘン、ルーブル、メトロポリタンと国家の威信をかけた美術館で大きな壁面を華麗なものにしている。
本場のヴェネツィアを訪れた時は、ティエポロを知る前だったので、見たはずだが記憶がない。 2000年にヴェルツブルグのレジデンスを主目的の旅行をし、想像をはるかに越えたその巨大な天井画に驚かされた。<画集を見て想像して、現物を見て想像をはるかに超える>というのも、数少ない経験だった。(何でも見まくったつもりなのだが・・・)
ヴェルツブルグのレジデンスの階段室の天井画、巨大すぎて写真に入らない。画集を捜してもすっきり収まったものは無い。部分しか撮れない。それほど巨大なのだ!ちなみに、ティエポロの画集を6冊も収集した。生誕300年の頃、ローマとパリで求めたり、ヴェルツブルグで求めたりしたもの。大きなポスター等はヴェルツブルグでも気に入ったものは無かった。
<皇帝の間>撮影禁止!![]() |
<皇帝の間>正面のF.バルバロッサの婚礼の拡大![]() |
クレオパトラ![]() |
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2004年追加。 画像を豊富に掲載しました。
■ ティエポロ (1) 爽快編
■ ティエポロ (2) 勇者編
■ ティエポロ (3) 優美な女性編
★ ウーディネ( Udine )、ムード満点のティエポロの街。 ティエポロを訪ねて(1)
★ ピサーニ荘(ブレンタ運河)のティエポロの大天井画。 ティエポロを訪ねて(2)
★ ヴェネツィァ本島のティエポロ(カルミニ大信者会等)。 ティエポロを訪ねて(3)
★ ヴィチェンツァ ( Vicenza )。 ティエポロを訪ねて(4)
★ ティエポロ関連の蔵書一覧。 重量オーバー覚悟で買込み。
★ ヴィチェンツァ再訪 ( Villa Valmarana ai Nani)。
06/05 ティエポロを訪ねて(5)